≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 「我国で最高の料理は様々な料理をごった煮にしたのではなく、寄せ集めたものである」=
- と、カナダの元首相ジョー・クラークが言及した -
カナダの家庭料理はイギリス、フランスがルーツであり、アメリカの影響を受けている
【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】
(文=中川明紀・ライター、編集者 イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ カロリーなんて気にしない!カナダの名物料理とは =1/3= ◆◇
フライドポテトにとろりとしたソースとたっぷりのチーズ。その料理を見た時、雨が降っていたにもかかわらず私は小躍りした。「ジャンクフード好きには最強の組み合わせじゃないか!」と。
時は少々さかのぼって昨秋のこと。世界最大級の旅の見本市「ツーリズムEXPOジャパン2018」を訪れるため、私は東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅に降り立った。世界各国の文化を体験できるからと毎年訪れているイベントで、過去にもパラグアイ(前記参照)やキルギス(前記参照)のソウルフードに出会うきっかけとなっている。
駅から会場の東京国際展示場(東京ビッグサイト)までは歩いて7分ほどかかるのだが、観光イベントだけあってその道のりにはたくさんの飲食・物産ブースが並んでいた。雨で肌寒いせいか人通りが少ない中で、あるブースからひときわ大きな声が聞こえてくる。
「カナダのプティーン(プーティンとも)はめちゃくちゃおいしいよー!」
その声に導かれてブースを覗いたところ、チーズとソースがかかったフライドポテトが湯気を立てていたのだ。
「プティーンはカナダの国民食の一つ。特に発祥地であるケベック州の人たちが愛してやまないものですね」
店頭に立つロバート・マクレガーさんがそう教えてくれた。このブースはカナダ東部・ケベック州最大の都市・モントリオールで創業したファストフード店「Frite Alors!(フリット・アロー)」が、プティーンを日本に広めようと出店したものだという。以前、日本に住んでいたこともあるロバートさんはその手伝いをしているそうだ。カナダ人が好きだというプティーン、ぜひともいただこうじゃないか。
口に飛び込んできたのは期待を裏切らない外はサクサク、中はホクホクのポテト。ちぎったような小さな塊のチーズは軽い味わいで歯ごたえがあり……これはモッツァレラだろうか。そこに熱々のちょっと甘いグレイビーソース(肉汁からつくるソース)に似たソースがからまって、かなりの高カロリーだとは思うが食べるスピードが止まらない。ジャンクフードってなぜこんなにも魅惑的なのでしょうか。
「このチーズはモッツァレラではなくチーズカードです」と私の問いにロバートさんが答えてくれた。チーズカードとは乳を凝固させた状態のもので、チーズカードから水分を搾り出して熟成させるとナチュラルチーズになる。ケベック州は隣接するオンタリオ州と合わせるとカナダ全体の約7割の生乳を生産しているほど酪農が盛んな地域だ。
「これは冷凍だけれども、ケベックではつくりたてのチーズカードが牧場から店に直送されます。フレッシュなチーズカードは食感が違う。噛むとキュッキュッと音がして弾力があるんですよ。フレッシュなものはもちろん、チーズカード自体が日本ではなかなか手に入らないのが難しいところです」
プティーンにはこのチーズカードが欠かせないんだ、とロバートさんは言う。一方のソースは店のオリジナル。フリット・アローのプティーンは現在、東京・新橋にあるアイリッシュパブ「マンインザムーン東京・新橋店」で食べることができるそうだが、カナダにはフリット・アロー以外にもレストランや学食で食べられ、専門店もあるらしい。ちなみに、日本のマクドナルドにてりやきマックバーガーがあるように、カナダのマクドナルドにはプティーンがご当地メニューとして置かれている。
・・・・・・明日に続く
◇ How to make Poutine ◇
・・・https://youtu.be/jHOgzTG4734・・・
//////参考資料///////
■□参考資料: カナダ料理 / 文化の影響 □■
カナダ料理 / 文化の影響
当初より、継続的な移民の波によって様々な食品とともに移民がもたらした影響を受けて、カナダの様々な地域や時代から、カナダの食品は形成されてきた。伝統的な北極とカナダ領土の料理は、ジビエを使うイヌイットとファースト・ネーションの調理法が基本である。逆に、各地のファーストネーションおよび先住民の間に普及しているバノックは、スコットランドの毛皮商人よりその文化が伝わったフライパン調理の揚げパンである。
ブリテン諸島からの移民や商人は、大西洋岸諸州および南オンタリオ(アッパー・カナダ)における初期カナダ英語圏での料理の影響を与え、フランス移民は南ケベック(ローワー・カナダ)、北オンタリオ、ニューブランズウィック州の料理に影響を与えた。
オンタリオ州のより西南地域の多くでは、オランダおよびスカンディナヴィアの料理の影響が強く、カナダ西部の州の料理はドイツ、ウクライナ、ポーランド料理の影響を強く受けている。ロシア移民子孫の菜食主義者、ドゥホボール派もまた特筆すべきである。 更に、オンタリオ州のウォータールー地域には、メノナイトとゲルマン人料理の伝統がある。
1800年代後半のカナダへのユダヤ系(アシュケナジム)移民もまた、カナダの食品に重要な役割を果たした。モントリオール風ベーグル、モントリオール風燻製肉は共に、モントリオールのユダヤ系住民社会が発祥の料理である。
カナダで『中華料理』とされている料理の多くは、カナダおよび北アメリカ発祥で、各地域の中国人が伝統的料理を地元向けにアレンジしたものである可能性が高い。カナダ式中華料理 (Canadian Chinese cuisine) は、カナダ国内各地に地域毎の様々な変化を伴って広まった。中華料理のビュッフェは、アメリカ合衆国およびカナダ各地に見られるが、1870年頃のバンクーバーギャスタウンが当初の発祥である。
シャンティタウン近郊の森林や工場で働く多くのスカンディナヴィア人に、中国系移民の料理人が食器棚のスチームテーブル(蒸気保温台)を用意し、「積み上げ」て(おそらく「飲み物」用に)ダイニングテーブルに空きを作る習慣から始まった。ジンジャービーフ (Ginger beef) はカナダ西部発祥と主張されている人気の中華料理である。
ニューファンドランド・ラブラドール州および大西洋岸諸州の料理は、塩漬け魚、牛肉、および豚肉を好むイギリス」およびアイルランド料理の調理法から主に派生している。オンタリオ州、マニトバ州、ブリティッシュコロンビア州はまた、イギリス料理の強固な伝統を維持している。
・・・・・明日・次節に続く
◆ 伝統的なモントリオール料理 - カナダ ケベック州 ◆
・・・https://youtu.be/2hEdWwMKI4o・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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