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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =204=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡ 

= 禅宗の精進料理のような禁葷食ではないチベット仏教徒の食 = 

- 地理的に高地の為、もともと食材が豊富な方ではなく、料理の種類や味付けも豊富ではない - 

鳥類は食べない、魚類・両生類なども食べない、動物は、偶蹄類に限る

【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】

(文=中川明紀・ライター、編集者  イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 捏ねて楽しいチベット族の国民食 =3/3= ◆◇

チベット族のロサンさんの話は「私の親たちは1959年にダライ・ラマ法王とともに亡命したのです」と言う。この時、インドやネパール、ブータンに亡命したチベット族は8万人にもおよぶと言われている。

「ネパールで生まれた私は僧侶になり、8歳の時に南インドにあるチベット仏教の寺院に入りました。日本へも最初は僧侶として来たんです。だから、チベットには行ったことがないんですよ」。幼くして母を亡くしたロサンさんが覚えているのは祖母のツァンパ。そして、貧しい中でたまに食べることができたチベット式のモモだという。

 話を聞きながら、またモモを食べた。冷めてはいたがうま味がしみじみと伝わってくる。と、そこへ後ろから声がした。

「モモは熱いうちに食べないと!」

 振り向くと男性がほかほかのモモを手づかみで食べていた。「えっ、手で持って熱くないの?」と思わず聞くと、「こうやって食べるのが美味しいんですよ」と笑う。どうやら手で食べるのはインドやネパールの影響らしいが、チベットから亡命したというギャムツォドルジェさんは豪快に食べながら言う。

「チベットでは温かいものは温かいうちに食べる。日本人は料理をつくり置きするけれど、チベットでは冷めたものを食べると体によくないと言われているんですよ」

  そして、母親がいれたバター茶を飲む。「標高の高いチベットでは冬は寒くてほとんど仕事がなくなる。そうすると家族で火を囲み、バター茶を何杯も飲みながらいろいろなことを話すんです」と、ギャムツォドルジェさんは懐かしそうに言った。

 チベットの話を私と一緒に聞いていたロサンさんに、「チベットに行きたいと思いますか?」と尋ねる。するとロサンさんは「もちろんです」とゆっくり頷いた。

「いま、私は結婚して日本国籍を持っているので行くことはできるんです。お店が忙しくてなかなか時間がつくれないけれど、いつか行きたい。亡命したチベットの人はみんな故郷に戻りたいと思っています。だって、友達の家にずっといるのも嫌でしょう? やっぱり、自分の家が一番だから」

 実は、店名の「タシデレ」には「幸福」という意味もある。そして、チベット族の人たちは誕生日や結婚式など特別な日に繁栄を願ってツァンパを空へと撒く習慣があるという。とりわけ正月には「タシデレ」と声を上げながら撒くのだそうだ。亡命した人々がチベットの空にツァンパを撒く景色を、いつか私も見てみたいと思う。

=== 土足ながらも、ヒマラヤ山麓を彷徨った過日。 ボテ村(チベット族の山村)でチャン(ライ麦の醗酵酒/ストローで吸い、湯を注いで飲みつ継ぐ)でほろ酔い、谷を渡って聞こえ来る女性の歌声に答えて歌う男性の返答歌、聴きつつ山路を楽しんだ日々を思い出す ===

次回“モロッコの金曜日は“クスクスの日” “に続く・・・・・・

◇ モチモチ、ムチムチなモモの旅。【チベット】momo ◇

・・・・・・https://youtu.be/sHhSTwZ7lJk ・・・・・

//////参考資料/////// 

■□ 参考資料:主なチベット料理 □■

主なチベット料理

ツァンパ: 麦焦がし。チベットの主食。大麦の一種のハダカオオムギを炒って粉末状にしたものにジャ(バター茶)を少量加え、手で良くこね、団子状にして食べるもの。

バレ※ラサ方言では「パレ」 : チベットのパン。地域ごとに異なり、一般的にはホットケーキのように円形で薄いもの。肉入りの揚げパンはシャパレという。

トゥクパ : うどんに類似。日本のうどんと違い、麺にコシはないが野菜やきのこ、ヤクの肉などの具材を加えたあっさりとしたスープで、日本人にも食べやすい。すいとん状のトゥクパもある。

テントゥック : アムド地方で食べられるチベット風うどん。麺はきし麺のように平打ちにしたもの。

モモ : チベット風の餃子。野菜のほか、チベット本土ではヤクの肉が具材として使われる。形は小籠包に近いのが多い。日本や中国と同じものもあれば、シュウマイのように丸い形のものもある。ネパールやブータン、シッキムでもポピュラーな料理で、水餃子のものや具材にチーズを加えるなど、地域によって食べ方が変わる。

ジャ : プージャ (བོད་ཇ་)、直訳するとチベット茶はバター茶である。黒茶を固めた磚茶(団茶)[1]を削りヤク乳のギー[2]であるヤクバターと岩塩を混ぜたものをドンモと呼ばれる道具で撹拌して作る。スープに近い味で、日本人には好みが分かれる。

チャン : 大麦や米などからつくられる酒。

・・・・・新説に

◆   ダラムサラで本場チベット料理MOMO(モモ)!  ◆

・・・・・・ https://youtu.be/qKQZYoQwlVA ・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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