≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 遠い異国の地にいる時、ふと懐かしくなる料理がある。 我が味噌汁のように =
- ひとくち口にすれば体が喜び、心が落ち着き、自分のルーツを実感するまさに“魂の食” -
ヒマラヤ・タクラマカン・北極圏の地を彷徨った小生、“味噌汁の味”に己が自分のルーツを実感した
一昨年に中断した《ソウルフード巡礼の旅へ》再び、ナビ無しで
【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】
(文=中川明紀・ライター、編集者 イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 医者要らず?ケニア・カンバ族の食事情 =1/4= ◆◇
東アフリカのケニアには42の部族がいるという。スワヒリ語と英語を公用語とするものの、部族はそれぞれの言語を持ち、文化や伝統も異なるそうだ。
「もちろん、料理も違いますよ」
席についた私にフローレンス・スワ・マシューコさんが言った。私は東京・五反田の「Masyuko's Buffalo Cafe(マシューコウズ・バッファローカフェ※1)」に来ていた。日本では珍しいケニア料理の店があると聞いて訪れたのだが、入口の看板には「カンバ族の家庭料理」の文字。その意味を店主のフローレンスさんに聞いたのだ。
※1 Masyuko's Buffalo Cafe(マシューコウズ・バッファローカフェ) 東京都品川区西五反田2-30-10 セブンスターマンション第一 1F 電話:03-6431-8324
「私はカンバ族なので、カンバの料理を中心につくっているんです」と話すフローレンスさん。カンバ族はケニアの人口4725万人のうち11パーセントを占める五大部族のひとつで、国の南東部に分布しているという。数日前、予約の電話で「ソウルフードが食べたい」とは伝えていたのだが、部族によって料理が違うとは勉強不足だった。
「ただ、今日つくるソウルフードはカンバ発祥だけれど、他の部族もよく食べているんですよ。これもそのひとつ」。そう言ってフローレンスさんは私の前にコップを置いた。クリーム色をした飲み物のようで温かく、ほのかに甘い匂いがする。
「これはウソーです。飲んでみて」
フローレンスさんに促されて飲んでみた。口当たりはどろりとしていて飲み物というよりお粥に近い感覚。レモンのさわやかな香りに、このまろやかな酸味は……ヨーグルトだ。そして、ピリッとしたショウガが胃を温める。これ、すっごく体に良さそうだなあ。
「コーンや雑穀、豆などの粉にヨーグルトと牛乳、ハチミツ、ショウガ、レモンなどをブレンドしています。カンバから他の部族にも伝わって、ケニア国内では一般的にウジと呼ばれています。栄養たっぷりなので、忙しくて食事をとる時間がない時でもこれを飲めば大丈夫。食事代わりにもなるケニアのパワードリンクです」
確かにずっしりとして腹持ちもよさそう。風邪を引いた時なんかいいかもしれないな。ウソーの粉はさまざまなメーカーが出しているし、自分たちで雑穀などを粉にしてつくったりもするようだ。さらにそこに加える食材も、フローレンスさんのウソーは基本的な食材がすべて入っているが、家庭によって何かを足したり、抜いたりしてそれぞれの味があるという。
「私は昔、短距離や走高跳など陸上競技をしていたので、むやみに薬を飲むことができませんでした。でも、おばあちゃんがつくってくれたウソーを毎日のように飲んでいたので病気にもならず、いつも元気いっぱいでいられた。おばあちゃんの特製ウソーがパワーの源だったんです」
明日に続く…
◇ ケニアの主食ウガリの食べ方&スラムを歩いてチャイを飲む ◇
・・・・・・ https://youtu.be/aMg97Fa8_ng ・・・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料:ケニアの主要な民族(1/4) □■
カンバ族 (Kamba) は、ケニアの首都ナイロビの東方サバンナ地帯に居住するバントゥー系諸族の1つで、約170万人が該当する。16世紀にタンザニア北東部から移住してきた民族で、キクユ族と文化的な類似性が認められる。
農耕と牧畜を主とした生活を営んでおり、シコクビエ、コーリャン、トウモロコシなどの栽培、ウシ、ヒツジ、ヤギの飼育を行う。近年の人口過密と土地の涸痩、ケニアの産業化により、ナイロビ周辺へ移住する者も現れている。
一夫多妻制の父系家族集団で、家、家畜、畑、牧草地という財産認識を共有し、社会基盤を築いている。中央集権的な社会制度はなく、クランによりさらに細分化された集団で生活している。また、親密な間柄ほど誹謗・中傷を繰り返す独特の忌避関係を持っており、友情の表現とされている。
ヌガイを主神とした祖先信仰を持ち、呪術信仰や妖術信仰も根強く、キクユ族のそれと酷似している。
手工芸品…ケニアには素朴で個性的な、そして温かみのある手工芸品がたくさんあります。そうした工芸品の中には、それぞれの生活や伝統文化を表した人形やアートもみられます。中でも代表的なのがマサイ族のビーズワークです。 彫刻…ケニアの彫刻は、かつてアラブの職人らが生み出した独創的なスタイルの影響を受けたラム島を中心として栄えてきました。ケニアの中でもカンバ族が、一番の彫刻家として知られています。また、現地産のソープストーンに彫刻する西ケニアのキシイ族は、アフリカの伝統的なデザインを使った小動物、チェスの駒やゆで卵入れ、石鹸を入れる器、灰皿などの実用品を製作しています。キクユ族は主にケニア中央部に住むバントゥー系農耕民族で、キクユ語を話す。ケニア人口の22%に当たる、534万((1994年)の人口を擁する国内最大の民族である。確かではないが民俗学者は他のバントゥー系の民族と共に西アフリカから現在のタンザニアを抜けキリマンジャロを東に移動しケニア山の周りに移住し、残りは南部アフリカに移住したと信じている。
エンブ (Embu)、メル (Meru) などの隣接民族と言語・文化的に近い。居住地は首都ナイロビから北西方面に当たる。
元は猟狩猟採集民であったと考えられているが、ケニア山及びケニア高地で農耕を営んだ。早くから白人入植者に土地を奪われ、労働に徴用された。また、ミッション系の学校で教育を受けた多くの若者がナイロビで働いた。
・・・・・続く
◆ ケニア料理 ケールとウガリの作り方 ◆
・・・・・・ https://youtu.be/6g7oBVK2LNs ・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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