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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =053=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡

= 古来、人は長寿への願いにとらわれてきた = 

- 自動車王ヘンリー・フォードは、人参ばかりのディナーパーティーを開いた - 

アレクサンダー大王の勇猛な遠征は、若返りの川を見つけたい衝動に起因するという

ここに一つの未来図がある

【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】

( 文=Rebecca Rupp/訳=conyac  イラスト・資料作成:涯 如水 )

◇◆ 長生きするために、何を食べるか =3/3= ◆◇

ブルーベリー、ぶどう、ナッツ、小豆など、抗酸化物質に恵まれた食品。抗酸化物質は、身体に害を与える活性酸素を除去してくれる。活性酸素が新陳代謝の副産物で、残存すると細胞の重要な構成要素を破壊してしまう。やがてはその蓄積が原因で、人間は老いて死んでいくと考えられている。

吸血鬼セラピーの長命効果は?

 アンチエイジングの推奨リスト上位にはまた、インド由来の多年草、ウコンがある。ウコンの地下茎は、煮た後に乾燥され、オレンジ色の粉末に挽かれ、カレーやマスタードに用いられる。また、伝統的な漢方薬の材料としてもよく用いられる。

 しかし近年、ウコンの成分である芳香性ターメロンが、細胞培養環境および実験動物の脳内で、神経細胞の再生に寄与しているとする研究成果が発表された。人体で同様の効果が起きるとすれば、ウコンはアルツハイマー病等の神経障害の治療薬となる可能性も出てくる。ウコンはまた抗酸化物質クルクミンも含むので、毎日少しずつ摂取すればアンチエイジングにきっと効果があるだろう。

 ほかにも、長生きのためには食事の量を大胆に減らすべきという議論もある。カロリー摂取量を30%減らすことで、寿命は延び、心臓病のリスクは下がるとする研究もある。この研究成果は少なくともネズミには当てはまるが、霊長類の場合は事情がもっと複雑だろう。米国立老化研究所の25年にわたるアカゲザルの寿命研究では、こうした効果は実証されていない。

  最新の不老の研究では、2歳になる“高齢の”ネズミに、元気で若い健康なネズミの血液を注射するということも行われている。「吸血鬼セラピー」といわれるこの方法で、年老いたネズミに新しい人生のステージを与えられることがわかってきた。
 セラピーを受けたネズミは筋力が増加し、記憶と学習能力の向上がみられたのである。要因は、若いネズミの血中に多く含まれ、加齢とともに減少するGDF 11と呼ばれるタンパク質にあることがわかっている。

 いずれにしろ、長寿を実現する要素は多岐にわたり、社会的な要素が大きく寄与していることも確かだ。つまり、長寿のためには、友人とディナーを取るべきである。ターメリックたっぷりのカレーにブルーベリーのデザートといった“長寿食”をテーブルに準備して、楽しくおしゃべりしながら食べるのが良いだろう。  (文=Rebecca Rupp/訳=conyac)

次回“涙なくして語れないタマネギの歴史”に続く・・・

◇◆ 不老長寿!テロメラーゼで寿命が400歳に! ◆◇

・・・・・・ https://youtu.be/4uxFyq7ClfU ・・・・・

//////参考資料///////

■□ 参考資料:不老不死(3/3) □■

不老不死を「永遠に続く生の苦しみ」「死による終わりがない苦しみ」と解釈し、それに警鐘を鳴らすことで不老不死を求める愚かさや、永遠の生にまつわる詐欺行為を戒める寓話や伝説は数多い。例えばフライング・ダッチマンなどは永遠の責め苦を与えるために不老不死を与えられている。またギリシャ神話のプロメーテウスは神族であるがゆえに不老不死であり、それによってゼウスが科した内臓を山上で晒しものにされカラスについばまれ続け苦痛を受け続けるという刑罰が成立している。

不老不死が不可能と解っていつつ、少しでも長く生きたいと思いながら、毎日一日一日をいい加減に扱う人間の生き様を、東西の賢人達は警告した。兼好法師は『徒然草』の中で以下のように記した。

名利につかはれて、しずかなるいとまなく、一生をくるしむるこそおろかなれ — 『徒然草』第38段

人間はアリのように集って、東西に急ぎ、南北に走って…夜になると眠り、朝がくると働き出す。何のためにそうした生活をいとなんでいるのか。ただ長寿を願い、利を求めてやむときがないのである。しかし老と死はまことに速くやってくる。そんな有り様で人生に何の愉しみがあるだろうか。ところが迷っている人間は、それを少しも気にかけない。というのは、名利におぼれて、死という人生の終点が近いことを考えようとしないからである…。 — 『徒然草』第74段

古代ローマの思索家セネカも『人生の短さについて』で兼好法師と同様に、人生は短いのではない、人間がそれを短くしてしまっているのだ、と述べた。それは不摂生で人生を短くしているといった意味ではなく、我々が、一日一日を大切に生きていない、一日一日を活かしきっていない、ということを述べているのだという。

セネカは、毎日を「人生最後の一日」のように思いつつ、明日を頼りにして今日を失わないこと、心の多忙から解放されることを薦める。心が忙しないと、例え物理的には引退して別荘に住んでいても、心は感じるべきことを感じない。セネカはこれを「怠惰な多忙」と呼んだ。

・・・・・・次回へ 

□    □ □ □

_ 実在する不老不死研究5選 _

・・・・・・ https://youtu.be/bHhwQMNBpTQ  ・・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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