≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 古来、人は長寿への願いにとらわれてきた =
- 自動車王ヘンリー・フォードは、人参ばかりのディナーパーティーを開いた -
アレクサンダー大王の勇猛な遠征は、若返りの川を見つけたい衝動に起因するという
ここに一つの未来図がある
【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】
( 文=Rebecca Rupp/訳=conyac イラスト・資料作成:涯 如水 )
◇◆ 長生きするために、何を食べるか =2/3= ◆◇
長寿が集まる地域ブルーゾーン
ブルーゾーンとして知られているのは、たとえば、イタリアのサルデーニャ島、日本の沖縄、カリフォルニア州ロマリンダ、コスタリカのニコヤ半島、そしてエーゲ海北部にある、ギリシャのイカリア島である。イカリア島の住民は、90歳代の人の割合が、地球上で最も高い。3人に1人のイカリア島民は、90歳代まで生きるのである。
ブルーゾーンの住民はなぜ健康な老年期を迎えられるのか、研究者のみならず、あらゆる人々が知りたがっている。
ところが実際は、何も特別なことはしていない。ブルーゾーンの住民は、小さく、お互いに助けあうコミュニティで暮らしている。良質な睡眠をとり、朝起きたいときに起き、午後には昼寝もする。彼らはタバコを吸わず、適度な運動をする。ジムで無理やり運動する人はいない。庭仕事をして、郵便局や地元の商店まで歩き、階段を上る。彼らは家族や友人と密接な関係を保っている。
では、彼らは何を食べているのだろうか?
1週間に2ポンドのチョコ
一般的に、ブルーゾーンに暮らす人々の食事には、心臓病のリスクを高める赤身肉のような飽和脂肪酸が少ない。イカリア島民は米国人の6倍もの豆を食べ、たった4分の1の砂糖しかとっていない。彼らは1日平均3杯のコーヒーと2~4杯のワインを飲み、魚を週2回は食べ、多量のオリーブ油、フルーツ、野菜、ハーブ茶を摂っている。
セブンスデー・アドベンチスト教団が作った街である米国カリフォルニア州のロマリンダは、酒もタバコも禁じていないが、菜食主義を徹底している。沖縄県民は、週に3回以上魚を食べ、全粒穀物、野菜、大豆製品、豆腐、海草も食べている。研究者によると、その結果として、動脈硬化や胃がん、ホルモンに依存する乳がん、前立腺がんなどのリスクが低くなっているという。
一方、健康な「超長寿」の人がすべてブルーゾーンで暮らしているかというと、決してそういうわけではない。
フランスのアルルに生まれたジャンヌ・カルマンは、1997年に122歳で亡くなり、記録に残る中で最長寿の人間となった。彼女は10代のころ、父が経営する店でゴッホが、絵の具を買ったことを覚えていた(彼女によれば、ゴッホは小汚い、性格の悪い人物だった)。彼女はポートワインやタバコをたしなみ、1週間に2ポンド(900g)のチョコレートを食べていた。
ニューヨークのデラニー姉妹はそれぞれ109歳と104歳まで生きたが、彼女らの長寿はヨガ、タラの肝油、日々のニンニクの摂取によるものだった。テキサス州のパール・キャントレルは105歳でなくなったが、長寿の秘訣はベーコンだと語っていたし、英国最長寿、109歳のラルフ・タラントは、ウイスキーとコテージパイ(ミートパイ)であるとしている。
このように遺伝的に恵まれた人なら、タバコやベーコンを摂りながらも100年生きられるかもしれないが、それ以外の大半の人はリスクの低い食生活を追求すべきだというのが、研究者らの一致した見解だ。
推奨されているのは、ブルーベリー、ぶどう、ナッツ、小豆など、抗酸化物質に恵まれた食品。抗酸化物質は、身体に害を与える活性酸素を除去してくれる。活性酸素が新陳代謝の副産物で、残存すると細胞の重要な構成要素を破壊してしまう。やがてはその蓄積が原因で、人間は老いて死んでいくと考えられている。
・・・・・・明日に続く
◇◆ 日本の長寿村・短命村 ◆◇
・・・・・・ https://youtu.be/kqJuVUFDo-I ・・・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料:不老不死(2/3) □■
『史記』の他の項では、不老不死の薬が得られなかった代わりに「延年益寿」の薬の名が登場する。
他にも漢の武帝の時代に、「3000年に一度だけ実る西王母の仙桃を食べた」という東方朔の伝説が残っている。また、李白も白居易も「不老不死の薬」を作ろうと努力したと伝えられる。大形徹の『不老不死』という書籍では、中国で仙人の伝説が生まれた状況や、その仙人の謎に包まれた生活様式や修行の内容、また不老不死の仙薬《金丹》がどのように描写されていたかが解説されている。
日本の『竹取物語』では、月の国に由来するという不老不死の秘薬が物語の最後に登場した。
『古事記』にはイクメイリビコが登場する。食べれば不死になるとされるトキジクノカクという木の実を探すために、タジマモリを常世国に遣わす。タジマモリは苦難の末にそれを手にいれ、木の実を縄に通したものと串に刺したもの八つを作り帰還したが、その時既に天皇は死んでいた。半分を太后に渡し、残りをイクメイリビコの陵墓に捧げるとそのままの姿で息を引き取った、という話が記されている。ここには中国の神仙思想の影響が伺えるという。
不老、不死の例
いったん個体が老化したのちに若返りができる動物(ベニクラゲなど)も存在するが、きわめて例外的でありまた「常に若いまま」という不老不死の定義にも反する。また一部の癌化細胞が不死株として培養され続けている例があるが、がん細胞は増殖能を持ち他の細胞を侵害する上栄養供給が断たれれば宿主とともに死ぬため、がん化が直接に不死をもたらすものではない。
現代の医学においても老化の防止は重要な課題である(抗老化医学)が、いわゆる若返りはおろかプログラム細胞死の回避すら困難なものであり、現代医学において長年にわたって老化を押しとどめるものではない。不老症は確認されていないものの、赤ん坊の姿のまま成長が止まっている16歳の女子ブルック・グリーンバーグの一事例が報告されている。ただし彼女は2013年に亡くなり、”単に成長が止まっている”のか”能動的に老いを回避している”のかは不明のままである。
・・・・・・次回へ
□ □ □ □
_ メタボ・ロコモの研究から見えてきた最新の健康長寿食 _
・・・・・・ https://youtu.be/yMuwXxgLghQ ・・・・・・
=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/f926ac18c7c7eeb810c37c47091784be
後節へ移行 : http://blog.goo._not-yet//053//
----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【壺公夢想;如水総覧】 :http://thubokou.wordpress.com
【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/
【疑心暗鬼;如水創作】 :http://bogoda.jugem.jp/
下線色違いの文字をクリックにて詳細説明が表示されます=ウィキペディア=に移行
================================================
・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
================================================