≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= “牛乳に相談だ”は牛乳の消費拡大キャンペーン =
- 若年層の牛乳離れを食い止めるために中央酪農会議が実施した -
ここに一つの未来図がある
【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】
◇◆ 「安全な牛乳」への道のりは遠かった =2/2= ◆◇
殺菌法はワインのために考案された
歴史的に見ると、牛乳が引き起こす最大の問題は細菌である。 糖質とタンパク質を豊富に含んだ牛乳は、さまざまな細菌の温床となる。その中には結核やジフテリア、猩紅熱や腸チフスなど危険な菌も含まれ、さらに大腸菌、リステリア菌、サルモネラ菌も加わる。1840年代の都市部では、牛乳の最大の消費者である5歳以下の子供の死亡率が最大50%に上った。
そうした状況下で、細菌学者ルイ・パスツールが考案したのが低温殺菌法(パスチャライゼーション)。当初は牛乳ではなく、ワインの腐敗防止が目的だったが、加熱によって有害な微生物を殺菌するという方法は、同様に牛乳にも応用できることがわかった。
しかし、低温殺菌牛乳は簡単には広まらなかった。その有効性は明白なのに、人々は新しい技術に懐疑的だったのだ。米国では1900年代初め、英国では1949年になってようやく低温殺菌は義務づけられた(日本の牛乳は超高温瞬間殺菌が主流)。こうして子供たちの命が救われるようになった。
生乳はおいしい?
ところが現在、ふたたび牛乳の飲み方を巡って議論が巻き起こっている。
殺菌されていない「生乳」の摂取を薦める運動が再燃しているのだ。生乳を推奨する人々は、処理されていない牛乳を飲むことには多くの利点があると主張する。
たとえば健康を促進する酵素や「善玉」細菌、アレルギーや喘息の治療に有効な因子などである。単においしいからという意見もある。
ただし、これらの利点を裏付ける科学的根拠は十分でない。それに生乳はきわめて汚染されやすいという問題が残っている。移動や再包装の機会が増えるほど、汚染のリスクも高くなる。
アトランタにある疾病対策予防センター(CDC)によると、生乳が原因で病気になる可能性は低温殺菌牛乳の150倍にのぼるという。なかには腎不全や麻痺を引き起こす重篤な疾患もある。生乳を飲むことについては、メリットよりもリスクの方が大きいと、ほとんどの医師が考えている。
米国小児科学会(AAP)は、乳幼児、児童、妊婦は生乳を飲まないように忠告している。
それでも生乳を飲もうと思うのなら、評判が良く信頼できる生産者から直接購入するのが最善だ。何より注意が肝心。カエルをつかまえておくのもいいかもしれない。 (文=Rebecca Rupp/訳=小野智子)
“ 「1日4ドルで作れる」低所得者向け料理本、米国で大ヒット ”に続く・・・・・・・・
◇◆ 牛乳は不健康? 正しい牛乳の選び方 ◆◇
・・・・・・ https://youtu.be/04d32oaBodI ・・・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料:食物としての乳 □■
食物としての乳の利用は、動物の家畜化とともにはじまった。野生の哺乳動物から授乳することが困難であった家畜化前の利用は不可能だと考えられる。今から約1万1千年前に羊が、1万年前に牛と山羊が家畜化され、はっきりとした化学的な証拠は5,500年から6千年前の現在のイギリスにあたる地域の陶器に残っていた乳脂肪分である。
当初、動物の飼育は、食肉および衣服製作のために行われたと思われる。ウシの乳が飲料として最初に利用された地域は中東である。ヤギ、ヒツジも中東であった。これらの動物は反芻動物であって、乾燥した草を食べることに適応した哺乳類である。
草は人間にはそのまま利用できないが蓄積は容易である。耕作されていない草地を利用するために効率的な酪農という方法が生み出された。ある動物を肉のために殺せば、その栄養価は、例えばその動物から1年間に採れる乳と同等かもしれない。しかし生きていれば、その動物からはさらに何年もの間、乳が採れるし、1頭丸々の肉と違って、乳は1日にちょうど利用しやすい分量だけ使うことができるのである。
紀元前7000年頃、トルコの一部でウシの遊牧が行われていた。新石器時代、ブリテン諸島で乳が利用されていた証拠が見つかっている。チーズとバターの利用はヨーロッパ、アジアの一部、アフリカの一部に広まった。ウシの畜養はもともとユーラシア的な習慣であったが、大航海時代以降、世界に広がるヨーロッパ諸国の植民地に導入された。
牛乳は腐敗しやすく保存が困難だった事から、ヨーロッパにおいても長年に渡りアーモンドミルクが常用され、牛乳の利用は農家での小規模な生産に頼っていたが、輸送技術や冷蔵技術の進歩、そして19世紀後半に風味を損なわない低温殺菌法(パスチャライゼーション)の実用化により、今日では世界的に牛乳がひとつの産業として大規模に生産されている。さらに先進国では、自動化された搾乳設備を持つ酪農業者によって、その大部分が生産されている。
牛の品種は、ホルスタインのように、牛乳生産量の向上に特化して改良された。マクジーによれば、アメリカ合衆国の乳牛の90 %、イギリスの乳牛の85 %がホルスタインである。アメリカの代表的な乳牛品種は、ホルスタインのほか、エアシャー、ブラウンスイス、ガーンジー、ジャージー、ミルキング・ショートホーンなどである。今日、乳製品と牛乳の生産量が最も大きい国はインドで、これにアメリカと中国が次ぐ。
_ 牛乳大量消費レシピ☆ベスト12 _
・・・・・・ https://youtu.be/ssQP-gIXmuw ・・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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