≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= “牛乳に相談だ”は牛乳の消費拡大キャンペーン =
- 若年層の牛乳離れを食い止めるために中央酪農会議が実施した -
ここに一つの未来図がある
【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】
(文=Rebecca Rupp/訳=小野智子 イラスト:涯 如水)
◇◆ 「安全な牛乳」への道のりは遠かった =1/2= ◆◇
「牛乳の中に生きたカエルを放り込んでおくと、牛乳が腐らない」という言い伝えがロシアにあるが、これはまったくのでたらめというわけでもなかったらしい。
近年の研究で、カエルの皮膚は抗菌性ペプチドの宝庫であることが明らかになってきた。なかには、病院などで悩みの種になっている病原菌(たとえばメチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対抗する力を持つペプチドも含まれる。つまり、牛乳の中のカエルは、牛乳の保存に有効な手段だったのかもしれないのである。
成人の多くは牛乳を消化できない
古来、人々は牛乳を飲むために大変な努力をしてきた。
そもそも人間は牛乳を飲むようにはできていない。乳に必ず含まれる糖質の一種、乳糖(ラクトース)は、ラクターゼという酵素によって分解・消化されるが、ほとんどの人間の体内では、乳児期を過ぎるとこの酵素が作られなくなる。そのため、世界の成人のおよそ75%は牛乳を消化できない。
ラクターゼを失うと、乳糖は人体に害を及ぼすようになる。人間はよちよち歩きを始めるまでに乳を卒業し、次のものへと進むべきだと、自然生化学的な手段を駆使して私たちを促してくれるのだ。「牛乳なんて赤ん坊の飲み物。大人になったらビールを飲むもんだ」というアーノルド・シュワルツェネッガーの言葉は、それほど的外れでもなかったということだ。
ミルクを“飲める”人たちにとっても、まだまだ道のりは険しい。モンゴル人は馬の乳、ベドウィン族はラクダの乳、ラップ人はトナカイの乳を飲むけれど、何より多く消費されるミルクは牛乳である。ところがその牛乳、20世紀になるまでは危ない飲み物だった。
18~19世紀には家畜の牛から搾った乳を飲んで死ぬことが多かったのだ。米国中西部では何千という人がミルク病にかかった。リンカーン大統領の母、ナンシー・ハンクスもその一人。いたるところに繁茂するマルバフジバカマという雑草を、放牧された牛たちが食べることが原因だった。この植物に含まれる神経毒トレメトールは、牛には無害だが、これが混入した牛乳を飲んだ人間は死ぬこともある。
ただし、歴史的に見ると、牛乳が引き起こす最大の問題は細菌である。 糖質とタンパク質を豊富に含んだ牛乳は、さまざまな細菌の温床となる。その中には結核やジフテリア、猩紅熱や腸チフスなど危険な菌も含まれ、さらに大腸菌、リステリア菌、サルモネラ菌も加わる。
1840年代の都市部では、牛乳の最大の消費者である5歳以下の子供の死亡率が最大50%に上った。 そうした状況下で、細菌学者ルイ・パスツールが考案したのが低温殺菌法(パスチャライゼーション)。 ・・・・・・明日に続く
◇◆ 寝る前に牛乳を飲む驚愕の健康 ◆◇
・・・・・・ https://youtu.be/3hSCuBIqd1g ・・・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料:牛乳 □■
牛乳(milk)とは、牛の乳汁である。日本の法的定義は、成分を調整していない生乳が牛乳と定義され、脂肪分を調整したものが低脂肪牛乳などとされ、また商品に「牛乳」の名をつけることができる。
牛乳成分を増減したり乳糖を分解すれば加工乳であり、乳飲料は牛乳由来成分以外を加えた栄養添加やコーヒーミルクなどである。牛乳の加工製品は乳製品であり、脱脂粉乳、バター、生クリーム、チーズ、ヨーグルト、アイスクリームなどが作られる。
牛乳はカルシウムが豊富な食品として知られる。脂肪分は飽和脂肪酸の比率が高く、健康上の懸念のため低脂肪牛乳などが製造されている。タンパク質のアミノ酸スコアは100だが、牛乳たんぱく質のカゼインは、特に子供にとって鶏卵に次ぐ主な食物アレルギーの原因となりうる。炭水化物は乳糖が豊富で、離乳期を過ぎたヒトでは多かれ少なかれ乳糖不耐症として消化不良となる。
牛乳の利用の歴史は古く、チーズやバターなどと共にヨーロッパ、アフリカ、インドで用いられてきた。利用のはっきりとした証拠としては、5500年から6千年前の現在のイギリスにあたる地域の陶器から牛乳の脂肪分が発見されている[2]。そのまま飲まれた牛乳が大きく産業化されて普及するのは、19世紀に低温殺菌法が開発され、保存技術が向上してからである。
そうした時代に日本や中国では牛乳は普及しておらず、日本では戦後にアメリカ合衆国からの脱脂粉乳を含む食糧支援のララ物資を経て、1954年に学校給食が制定され、牛乳の提供を規則としてから大きく普及してきたが、50年を経た2005年には、中央酪農会議が日本人の牛乳離れを期に「牛乳に相談だ。」のキャンペーンを実施した。
牛乳がカルシウムを摂取するために適切な食品であるかに疑問を投げかける栄養学者もいる。
古くから利用されてきた食品である一方、乳牛の強制妊娠や出産した子牛の引き離し、断角・除角が苦痛をもたらすこと、高泌乳量牛への品種改良など、動物の権利から反対がなされている。
・・・・・・明日に続く
_ 【武田邦彦】コレを知っても牛乳を飲みますか? _
・・・・・・ https://youtu.be/Y8VzjBzv1N4 ・・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
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