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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =028=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡

= アグリビジネスは、一つの解決策ではある =

- しかし、これが持続可能で賢いやり方 -

ここに一つの未来図がある

【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】

 

◇◆ 農業で結ばれるアフリカと中国:新たな穀倉地帯は誕生するか  ◆◇

 世界で農地として使えるすべての土地のうち、およそ60%がアフリカ大陸にある。そしてこのことに、どこよりも魅力を感じているのが、中国だ。経済が急速に発展している中国は、投資に使える現金をもち、同時により多くの土地を必要としている。5月に開催された「世界経済フォーラム・アフリカ会議」で中国は、アフリカにおける直接投資が今年は最高で300億ドルになる見込みと伝えた。

 直接投資を行えば経営参加や技術移転が可能になる。中国が推進する「高品質高収穫実験プロジェクト」は、アフリカに農業技術を移転し、大規模アグリビジネス(農業関連産業)を誕生させる。そして、やがてはアフリカを一大食料基地に変貌させる可能性をも秘めている。

アグリビジネスが2050年の食料問題を救う?

 つい最近も西アフリカやソマリアで飢饉があったこの大陸で、輸出できるほどの食料を生産するなど到底ありえないと感じるかもしれない。しかし、アグリビジネスはそうした食料不足をも解消に向かわせることができる。酷使されてやせた土を豊かにする肥料や、日照りや害虫、病気に強い遺伝子組み換え作物を導入するのだ。

 中国による支援には、アフリカの農業技術者2000人を養成することが含まれている。つまり飢餓に苦しむ人々のもとに、最新の技術が届けられようとしているのである。

 たしかにアグリビジネスは、一つの解決策ではある。しかし、これが持続可能で賢いやり方かどうかについては議論が分かれる。果たしてこの方法で、2050年に90億に達する世界の人々に、質の高い食物を提供することができるのか?

持続可能な技術導入がカギ

 アフリカでは昔から遺伝子組み換え作物への不信感が強く、これを栽培している土地の割合はあまり高くない。遺伝子組み換え作物が敬遠される原因の一つは、そうした種子に頼ると外国への依存度が高まり、アフリカの統治権が脅かされるのではないか、ということにある。農家、とりわけ小規模農家がこうした恐れを抱いている。

 しかし中国が巨額の投資を行ったなら、アフリカの多くの国々で遺伝子組み換え作物が増えていく公算が高い。またこの計画では、遺伝子組み換え作物に抵抗感が薄いであろう新たな世代を味方にすることにも重点が置かれている。「若い人々に農業は“クールだ”と理解してもらうことが重要なのです」とナイジェリア政府当局者は言う。

 スタンダードチャータード銀行の調査によると、中国が食料不足を防ぐためには、この先20~30年の間に、1億トンの食料を輸入しなければならないという。ウガンダのトレス・ブチャナヤンディ農相は、中国が輸出用作物をアフリカで生産することは一向にかまわないと語っている。

 各国の動機や解決策が何であるにせよ、アフリカは現在も、他の大陸に比べて穀物生産高が低い土地であり、援助の手を差し伸べるのは他の国々が果たすべき責務だ。植民地主義につながるのではないかという懸念はさておき、中国がこの計画を推進することで、アフリカ諸国が国民に十分な食料を供給でき、さらには大陸内外の国々のための新たな穀倉地帯となるのかどうかを選択できるのであれば、それはすばらしいことだ。

 しかし、これまで数十年にわたって農業技術を進歩させてきた国々が気づきはじめているように、技術の導入には、土地とそこに住む人々の健康を害さない持続可能な方法を選択することが欠かせない。さもなければ、“支援”は机上の空論になってしまうだろう。

(文=Mary Beth Albright/訳=北村京子)

 

◇◆ Ridiscover IRRI_org  ◆◇

・・・・・・ https://youtu.be/F3LnJ8OXzR8 ・・・・・

 

//////参考資料///////  ⑤、黄色   

■□ 参考資料:国際稲研究所 □■

国際稲研究所(RRI :International Rice Research Institute)は、フィリピンのマニラから南東65kmのロスバニョス (Los Baños) に所在する国際農業研究協議グループ(CGIAR)傘下の農業研究機関。以下の記述では、略称IRRIを用いる。

概要 : IRRIはアジアでは最も古く、最大の国際農業研究所である。アジアとアフリカの14カ国に出先機関を置き、イネに関する研究と教育を行う機関である。

1960年にフィリピン政府およびフォード財団ロックフェラー財団の協力によって設立された。IRRIで育成されたイネの品種は名称として、'IR'番号がつけられている。1966年に育成された'IR-8'は、台湾在来品種「低脚烏尖」(Dee-geo-woo-gen/ていきゃくうせん)に由来する半矮性遺伝子を持ち、高収量性を示した。この成果は、コムギ半矮性品種の育成の成果と併せて、「緑の革命」をもたらす元となった。1971年に国際農業研究協議グループが結成されると、その傘下研究機関となった。

IRRIの研究使命は、貧困と飢餓の撲滅、稲作農民と消費者の健康増進、持続可能な稲作技術の確立となっている。IRRIの本部は、フィリピン大学ロスバニョス校に隣接し、研究設備・研修宿泊設備・252haの実験圃場を備えている。


 ・・・・・・つづく

 

_ Rice is Life in Asia _

・・・・・・ https://youtu.be/8VlLEHRJmsM ・・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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