≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 食肉は将来、どんな風に作られるようになるだろうか =
- ここに一つの未来図がある -
【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】
◇◆ 世界の食料の3分の1が廃棄されている理由 =2/2= ◆◇
――どのようにして、それほど大量の食品が捨てられるのでしょう。
まず、畑で捨てられます。
食料品店、とくに大手スーパーは、生鮮食品の見栄えのよさに基準を設けています。つまり見栄えのよくないもの、基準を満たすことのできないものは、廃棄されてしまいます。畑から出荷さえされないものも非常に多いのです。
工場でも、毎日あたりまえのように食品を捨てています。たとえばサンドイッチを作るとき、パンの耳が捨てられます。パイを作るなら、切り取られた余分な生地は廃棄されます。小売店では棚に必要以上に商品を並べて、物がふんだんにあるイメージを演出します。消費者がそれを求めていると思っているのでしょう。食品はクリスマスのデコレーションのように、店を飾り付ける道具なのです。
そして消費者。裕福な国の人々は、食品を前もって買っておこうとします。食べものの価値を低くみているのかもしれません。だから、食べるかどうかもわからないものを買うのです。
――発展途上国でも食品が廃棄されているそうですが。
飢餓がある国にも食品廃棄の問題は存在します。小規模農家の多くは、作物を確実に市場に届けるための、基本的なインフラに投資するだけの余裕がありません。インフラと言っても、ごくあたりまえのものです。たとえばアフリカの穀物貯蔵庫はあまりにお粗末で、穀物にカビが生えてしまうことがよくあります。低温殺菌や冷蔵の設備も、果物の出荷箱もなく、市場に日除けさえないことも珍しくありません。だから作物は厳しい日差しにさらされ、害獣や害虫に狙われて、結局は無駄になってしまうのです。
――食品廃棄を減らすために、政府がすべきことはなんでしょうか。
食品廃棄の問題は政府の手助けなしでも解決できますが、政府が介入すれば大きな力にはなるでしょう。
通常は規制を増やすよりも、緩和する方が有効に働きます。EUが食品の見栄えに関する基準を緩和したのは前進でした。欧州はアメリカに先駆け、過剰生産に対する農業補助金を削減する方向へ動いています。これらは規制緩和の成功例で、食品廃棄の削減に貢献しています。
いっぽう、規制が功を奏した例もあります。ベルギーでは、スーパーに対し、余った食品は廃棄せず、すべて慈善団体に提供することを義務化する法律が導入されました。アメリカには「善きサマリア人法」と呼ばれる法律があります。これは食品を善意で寄付した企業を保護するもので、おかげで企業は訴訟を起こされる心配をせずに、積極的に食品を提供することができるのです。
――アメリカでは昨年、食品廃棄物の削減、復活、再利用への取り組みとして「食品廃棄物チャレンジ」が開始されましたが、どうお考えですか。
こうした国主導による取り組みは、人々の啓発に大いに役立ちます。自分たちが出す食品廃棄物をしっかり管理すれば、出費も環境への負荷も減らせることを知ってもらうのです。
トップダウンのやり方は非常に有効ではあります。しかし本当に必要なのは、大衆による革命、食品廃棄に対する反乱です。われわれ大衆が、食べものを捨てるのはもうごめんだと声を上げるべきなのです。 (文=Andrea Stone/訳=北村京子)
◇◆ 食品リサイクルの流れ 〜食品廃棄物から液体飼料ができるまで〜 ◆◇
・・・・・・https://youtu.be/9VlP9yV17as ・・・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料:食品ロス (2/3) □■
加工段階
食品ロスは、収穫後の段階でも引き続き発生するが、その損失の量は不明な点が多く、推定も困難である。それは、生物的・環境的要因ないし社会経済的な要因によって発生するのであるが、そのいずれにあっても、廃棄にかかわる一般的な数値の有用性・信頼性には限界があるとみなければならない。貯蔵においては、その量的な喪失は、かなりの場合害虫や微生物に起因する。これは、摂氏30度の熱と70〜90パーセントの湿度との複合を経験するような国々では特に重要な問題となる。
加工によって生まれる食品ロスの一部は、最終製品の品質に影響を与えることなく減らすのが難しい場合もある。食品安全規制は、市場に出る前に基準に合わない食品について苦情を言い立てることができ、これはたとえば家畜飼料などにみられるような、廃棄食品を再利用する努力と矛盾することがある。しかしながら、これは消費者の健康をより確実なものとするために設けられる。このことは、特に畜肉や乳製品といった動物起源の食品の加工においては極めて重要であり、これらの供給源から微生物によって、あるいは化学変化によって汚染食品を生み出す危険を伴う。
小売段階
包装は、農場や工場からの輸送中に食品が損傷するのを防ぎ、倉庫から小売段階、さらに消費者の手に届くまで鮮度を保つことができる。それゆえ、食品ロスをある程度まで避けることができる。包装は、たとえば動物のエサとして使用される可能性のある食べ物のクズを汚染してしまうなど、廃棄食品を他の方法で減らす努力を減退させてしまう可能性がある。
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小売店もまた大量の食品を廃棄している。これらは通常、それぞれの賞味期限のすぎた商品によって構成されている。賞味期限の過ぎた食品であっても処分時にはまだ食べられるものがあり、店舗には余分な食糧を扱うための幅広い方策がないわけではない。貧しい人びとやホームレスの顧客を避けようとして努力を傾ける商店もあれば、慈善団体と協力して食糧を配給する店舗もある。
小売業者はまた食品供給側との売買契約の結果として廃棄に貢献する。合意された量が販売できなれば、農家や加工業者は契約を解消する可能性もあり、 結果として、彼らは実際に契約を満たすために必要以上のものを生産し、その誤差を利益に組み入れようと企図する。こうして過剰に生産された分は、しばしば単純に処分されてしまう。
小売業者は、通常、果物や野菜などといった農産物のかたちがいびつであったり、表面に傷がついたりしている場合には、それを店頭には置かない。米国では、そのために毎年60億ポンド(約270万トン)もの農産物が浪費されている。2009年に行われた調査によれば、イギリスでは、果物と野菜のほぼ2割から4割に相当する量が、見た目の高い基準の結果として小売業者に渡る前に拒否されてしまっていると推定されている。
水産業においても、魚介類の見た目の良さを維持するため、毎年、相当量の食品ロスが発生する。北大西洋と北海だけでその量は230万トンに及ぶといわれる。「ヨーロッパで捕獲されたすべての魚の約40パーセントから60パーセントは、サイズや魚種が違っているというだけで捨てられる」。この問題に対処するため、外観に関する特定の基準を満たさない食品に関する小売業者および消費者の意識向上に焦点を合わせた数多くのキャンペーンがある。
・・・・・・つづく
_ WASTE ~ 食料廃棄、環境への影響 _
・・・・・・ https://youtu.be/9VlP9yV17as ・・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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