≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 食肉は将来、どんな風に作られるようになるだろうか =
- ここに一つの未来図がある -
【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】
◇◆ 世界の食料の3分の1が廃棄されている理由 =1/2= ◆◇
世界の食料の3分の1あまりが廃棄されているのはなぜか。 私たちに何ができるのだろうか。
トリストラム・スチュワート氏は食品廃棄の問題に取り組むイギリス人活動家で、廃棄の実態を赤裸々に描いた書籍『世界の食料ムダ捨て事情(Waste: Uncovering the Global Food Scandal)』(NHK出版)の著者。捨てられる食材を使って道行く人々に食事を提供するイベントや、従来は腐らせるしかなかった余剰農作物を収穫するボランティア活動など、さまざまな活動を展開している。
彼の試算によると、欧米各国で廃棄される食料の4分の1もあれば、世界中で飢餓に苦しむ10億人の人々が食事にありつけるという。こうした取り組みにより、先ごろナショナル ジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラー(新進支援研究者)に選ばれたスチュワート氏に話を聞いた。
記載イラスト
――食品廃棄の問題に関心を持つようになったのはいつごろですか。
15歳のときです。当時私はイギリスの、もとは小さな農場だった土地に住んでいたのですが、そこでブタとニワトリを飼うことにしたんです。ところがブタの餌代がとても高い。そこで学校の食堂で出る残飯をタダでもらってくることにしました。地元のパン屋さんや青果店、食料品店も協力してくれましたし、農家からは、形が悪くてスーパーマーケットに卸せないジャガイモをもらいました。10代の子どもにとって、これは大きなことでした。おかげで、おいしい豚肉を友人たちの親に買ってもらえたんです。
いっぽうで私は、畑から個人の食卓にいたるまで、供給プロセスのあらゆる段階で食品が無駄に捨てられていることにも気づかされました。私は物心がついたころから環境保護に関心がありましたから、ああして捨てられる食品を何か別のかたちで活かせるはずだと考え、食品廃棄問題の解決に向けた運動を始めたわけです。
――これまで食品廃棄の問題にあまり注目が集まっていなかったのはなぜでしょう。
私がこの問題に取り組み始めた2001年には、信じがたいことに、食品廃棄に関する情報はどこを探しても見つかりませんでした。食品廃棄物を削減する方針を掲げている企業も皆無です。政府も何の発信もしておらず、EUで「ランドフィル・ディレクティブ(埋め立て処理するゴミの比率を削減する指令)」が採択されたくらいでした。この問題は隠蔽されていたんです。
企業がこの問題を隠すのは、自分たちがどれだけ多くの食品を廃棄しているかを世間に知られたくないからです。事実を知れば人々がショックを受けることを、彼らは知っているのです。私たち自身にも原因があります。私たちは普段、食べものをゴミ箱に捨てながら、自分がいったいどれだけの量を廃棄しているかを直視しようとしません。
私がこれまでやってきたことの大半は、畑から食卓に届くまでの間に捨てられる食品の量を累計し、その規模を明らかにすることです。そこから得られた数値は、まさに衝撃的でした。世界に供給される食品のうち、少なくとも3分の1は廃棄されており、富裕国においてはこの割合はさらに高いのです。
◇◆ 大量の恵方巻が廃棄処分に 'フードロス'処理に税金が投入される日本の現実 ◆◇
・・・・・・https://youtu.be/QY_6CpHo_fE ・・・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料:食品ロス (1/3) □■
食品ロス、食料ロス、またはフードロス(Food loss)とは、売れ残りや食べ残し、期限切れ食品など、本来は食べることができたはずの食品が廃棄されること。 食品の廃棄や損失の原因は多様で、生産、加工、小売、消費の各段階で発生する。「日」まであると無駄な廃棄を招くので賞味期限の「年月」だけの表示が、飲料や加工食品に広がり始めている。
「食品ロス」とは、本来は食べられる状態であるにもかかわらず食品が廃棄されること、「食品のムダ(Food waste)」のことを言う。廃棄される食品そのもの、あるいは廃棄食品総量を意味することもある。製造過程で発生する規格外品、加工食品の売れ残り、家庭や飲食店で発生する食べ残し(残飯)、期限(賞味期限、消費期限、品質保持期限)切れの食品、食材の余りや調理くずなどを含む。
世界の食糧喪失と浪費は、生産される全食糧の3分の1~2分の1になると言われる。 サプライチェーンやバリューチェーンの全ての段階で損失と浪費が発生する。 低所得国では、生産中にほとんどの損失が発生するが、先進国にあっては1人あたり年間約100キログラムの食料が消費段階で無駄に捨てられる。
食品ロスの原因 : 生産
先進国、発展途上国を問わず、商業的農業、食品産業のあらゆる段階で目立った額の食品ロスが発生する可能性がある。自給自足的な農業では廃棄物の量は不明ではあるもの、その発生はごく限られた段階においてであり、生じたとしても食べられなかった食品は再び栽培に回されるので、グローバル市場の需要とは対照的に、総じて微々たるものである可能性が高い。それでも、発展途上国、特にアフリカ諸国では、食品ロスの正確な性質について議論されているにもかかわらず、農場で保管中に生ずる食品ロスが多い可能性がある。
世界で最も多様かつ豊かな食料供給を誇るアメリカ合衆国の食品産業を調査した結果、食品ロスは食料生産のごく最初の段階で発生していることが判明した[。植栽の段階で既に害虫の蔓延や厳しい気候等に晒されて、収穫以前に多くの食料が損なわれている。気温や降水といった自然の力が作物成長の主要因である限りは、これらによる損失もまたあらゆる形態の屋外農業が経験しうることなのである。
また、収穫段階における農業機械の使用も、食品ロスを生み出す原因となっている。熟した作物とそうでない作物を識別することができず、あるいは作物の一部だけを集めるということができないためである。経済的要因としては、品質や見た目などの規制や基準が食品ロスを生み出す元となっている。
農家は選択的に収穫を行い、農場には標準化されていない食糧を残すことを好む(それが肥料や飼料として利用可能な場合)のであり、そうしなければ、それらはのちに廃棄されるだけだからである。都市部においては、果実やナッツのなる木は、それが食用でないとみなされるか、汚染されたものであるというおそれがあるためなのか、いずれかの理由でしばしば収穫されずに捨て置かれる。都市部における果実が消費者にとって安全であるという調査結果が示されているにもかかわらず、である。
・・・・・・つづく
_ 食べられるのに廃棄 “食品ロス”を減らすには _
・・・・・・ https://youtu.be/chKZyqjVnXM ・・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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