≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 食肉は将来、どんな風に作られるようになるだろうか =
- ここに一つの未来図がある -
【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】
◇◆ 中南米のコーヒー生産を脅かす「さび菌」と気候変動 =2/2= ◆◇
2008年にコロンビアを襲ったさび菌は、農園から農園へと次々に広がった。同国のコーヒー生産量はわずか1年で1200万袋から700万袋まで減少し、コロンビア経済を失速させた。広さが1ヘクタールに満たない小規模農園の被害が甚大だった。
2014年はじめ、ブラジルは中米とはまるで逆の事態に直面した。史上最悪の干ばつだ。これにより、例年5500万袋という国内生産量の5分の1近くが失われた。世界のコーヒー価格は、1ポンドあたり1.2ドルから、2.2ドル近くまで値上がりした。スターバックスなどの大手コーヒーチェーンは、高騰した分の経費を自社負担とし、消費者価格への転嫁を控えている。
そんな中、3月になって雨が降り始めたことから、ブラジルのコーヒー生産量は来年には5000万袋まで回復すると期待されている。しかし、これが実現したとしても、価格を安定させるにはまだ足りないと見られている。
遺伝子組み換えコーヒーという選択肢
さび菌との闘いは、ブラジルの干ばつ問題よりもやっかいだ。
コロンビアで発見された菌とは別系統に属する菌がグアテマラやニカラグアで発生するなど、さび菌は今も変異を続けている。大半の農園では、高価な殺菌剤をたっぷりと使っているが、新たな系統の菌に対する薬剤の有効性については、調査がほとんど進んでいない。
「さび病と闘うための薬も道具も、ここにはありません」。グアテマラでコーヒー農園を営むカルロス・トレビアルテは、2012年に行われた取材にそう答えている。その年、彼の農園では、30パーセントの減産が見込まれていた。
そうした背景のもと、専門家らが推奨する解決策は、さび菌の攻撃に耐えうる新たな品種を作ることだ。「対策の中心となるのは、遺伝子組み換え技術です」と、テキサスA&M大学が進めている研究プログラムを指揮するティム・シリングは言う。
シリングのチームは、さび菌に耐性のある種子を作り、菌に感染しやすい中米の品種を、できるだけ多くこの新しい品種に植え替えることを目指している。最大の懸念は、外国の科学者が持ち込む遺伝子組み換え品種へ植え替えてもらうよう、農園主たちを説得できるかどうかだ。
遺伝子組み換え種子の導入には、中米各国からの助成金が必要になるだろう。また種子の適切な植え付けを徹底するには、NPOの協力も欠かせない。この計画は結果が出るまでに何シーズンもかかり、そのうち数年間は収穫がまったく見込めないことから、農園を離れて他の職を探す人々が出てくるのではないかと危惧する専門家も多い。
コロンビアコーヒー生産者連合会でマーケティングを担当するルイス・フェルナンド・サンペルは、木の植え替えをすれば、10年以内にさび病を根絶できると自信を見せる。それでもやはり、気まぐれな天候に振り回されて収穫量は変動するだろう。この先も難題が次々と降りかかることは間違いなさそうだ。
◇◆ おいしいコーヒーの淹れ方【ペーパードリップ篇】 ◆◇
・・・・・・https://youtu.be/1V6-h50brc0 ・・・・・
//////参考資料///////
◎ 参考資料 : コーヒー豆 (2/2) ◎
コーヒー豆の生産と需給
全世界では、約150億本のコーヒーノキが1000万㌶の土地で生育していると概算されている。主な生産地はブラジルやコロンビアなどの中南米や、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどの東南アジア、エチオピアやタンザニア、ケニアなどのアフリカ諸国など。また有名銘柄の産地としてハワイ、イエメン。インドや中国などでも生産されている。
2010年代半ば以降、新興国の所得向上や食生活の欧米化により世界のコーヒー豆消費量は右肩上がりで、今後も増加が続くと予想されている。日本の丸紅株式会社の予測では、2021~2022年度は世界生産量1億6681万袋(60キログラム入り)を消費量(1億7849万袋)が上回る。コーヒー豆相場の下落期に中米などに多い手摘み農家がキャッサバ、果実、コカなどに転作した影響が出つつある。また気候変動(地球温暖化)で2050年頃にアラビカ種の生産地が半減する懸念がある「2050年問題」が指摘される一方で、現在は気温が低い高地などでコーヒー栽培が可能になる面もある。
◇◆ 佐野俊郎さんのコーヒーハンドドリップ ◆◇
・・・・・・https://youtu.be/15tSCchBDC8・・・・・
日本でも小笠原諸島や沖縄諸島に移入されたことがあるが、大規模生産には成功していない。ただし九州の鹿児島県徳之島や沖永良部島、沖縄、小笠原諸島では個人規模農園で栽培している人もいる。近年になってこれまでロブスタ種の栽培が主流であったタンザニア周辺地域のアフリカ諸国、(ザンビアやマラウィ等)で輸出用に高品質のアラビカ種の栽培が盛んになっていて一部国連主導による「国連グルメコーヒー開発プロジェクト」に加盟している国もある(ブラジル、ウガンダ)。これらのアフリカ諸国のコーヒーも日本で漸く流通し始めている。
コーヒー豆の種類は、主に生産地で分けられている。名前の付け方は、国名(コロンビア、ケニア、コスタリカ等)、山域(キリマンジャロ、ブルーマウンテン、エメラルドマウンテン等)、積出港(モカ、サントス等)、栽培地名(コナ、マンデリン、ジャワ等)などが多い。
この他、種名や栽培品種の名を付加した名称(ジャワ・ロブスタ、ブルボン・サントス)や、選別時の等級を付加した名称(ブラジル No.2、タンザニアAA)なども用いられている。また1990年代以降の動きとして、高品質であることを売り物に差別化を図るため、更に特定の農園の名前を冠したコーヒー豆も増えつつあり、近年ではそのような特定の農園からの豆のみのものや通常よりも現地での選別を厳しくしたハイクラス品のことをスペシャルティー(スペシャリティー)コーヒーと称する差別化が普及しつつある。
また生産国(特に中南米で盛んである)で行われている品評会に入賞した農園の豆をオークションなどを使用して購入し、スペシャルティーコーヒー以上のプレミア品として更に差別化している販売業者も見受けられる。
・・・・・・つづく
_ Make a Cup of Coffee Starting From Scratch | Coffea arabica | _
・・・・・・ https://youtu.be/1qfjLCOXMMg ・・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
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