睡眠はとても日常的な「行動」だ。誰だって毎日眠る。
当たり前の睡眠なのに、日本人の5人に1人が問題を抱えている
何が問題なのか。どうすればぐっすり眠れるのか ??⁈
その答えを国立精神・神経医療研究センター三島和夫が明かす
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・s資料編纂=涯 如水)
◇◆ 三島和夫(02) / 第1回 眠らなくなった日本人 =2/3= ◆◇
現代の日本の「睡眠事情」を如実に物語る調査結果を見せてくださった。1941年に行われた戦時下国民生活時間調査と、1960年以降に5年おきに実施されている国民生活時間調査のデータを組合わせたものだ。
「このグラフ(Fig-1/前節&下記)は、ある時間に何%の人が眠っていたか示しています。1941年の時点だと10時50分には、日本人の90%が眠っていたんです。これが約30年後の70年には、1時間ちょっと遅くなりました。ただ、起きる時間もまだ後ろにずれることができていたんです。会社に間に合う時間までまだ余裕があった。でも、それ以降そのぎりぎりのラインを越えてしまい、結局どんどん睡眠時間が短くなってしまっています。週休2日制の企業が増えて、2005年に土曜日の平均値がちょっと上がりましたけど、平日についていえば、もうずっと下がりっぱなしですよね。今の時点で、40代、50代の働き盛りの年代層の睡眠時間は7時間そこそこです。週末に1時間ほど長く眠って、なんとか帳尻を合わせているわけです」
これらは平均値なので、それよりも眠れていない人もたくさんいるということでもある。だいたい正規分布するそうだから(ここでは、左右対称の釣り鐘状の分布だと分かっていればよい)、世の半分の人が「7時間そこそこ」以下の睡眠で済ませていることになる。7時間眠ればいいという人もいると思うが、通勤電車の中でうとうとしている人、どんよりしている人の多さを考え合わせれば、「睡眠不足」は厳然たる事実だろう。
それにしても、太平洋戦争開戦の年にこういった調査があり、さらには1960年以降は定期的に、半世紀にもわたって継続されてきたことに感心する。1941年の単発の調査は社会情勢が「戦後」と大いに違ったであろうことはともかく、高度経済成長後期の1960年代、オイルショックを経て安定成長期へと移行した1970年代、さらにバブル景気とそれに続く長い不況の期間も一貫して、「日本人の睡眠」が同じ方向に進んでいることには驚かされる。景気動向などとはあまり関係せず、ひたすら入眠時間が遅くなり、睡眠時間が減っている。
なぜ、「日本人」はこんな宵っ張りになって、眠らなくなったのだろう。
安易に思いつく説明としては、テレビの視聴だとか、ビデオゲームの普及だが、テレビ放送は1950年代、ビデオゲームは1980年代から存在する。一貫して宵っ張りになり、睡眠不足なる傾向の「主たる原因」とするのには無理がある。
「実は眠れないんですね。楽しくて起きてるというよりも、眠れない人が増えてしまっているんです」と三島さんは説明した。
娯楽が多いがゆえに、楽しくて眠れない、例えば、ゲームなどをやめられなくて眠れないという場合はたしかあるだろうが、むしろ「眠れない人」が増えている結果だという分析だ。
さらに、こんな傾向も読み取れるそうだ。
「男女別にみると女性の方が睡眠時間が短いんです(平成18年社会生活基本調査)。男性も先進国の中では短いんですが、女性は飛び抜けている。それと、今、2001年に生まれた子ども達を追跡する調査(21世紀出生児縦断調査)が行われていますが、すごく遅くまで起きている子がいて驚かされます」
・・・・・・明日に続く・・・
■□参考資料: 睡眠健康講義 =望ましくない「寝ぼけ」 (2/2)= □■
次にレム睡眠中※02に超こる悪夢障害、睡眠麻痺(金縛り)、レム睡眠行動障害などがあります。 悪夢障害では悪夢が頻回にあり、覚醒後も内容をかなり鮮明に覚えていて強い不安や恐怖を伴います。 金縛りは寝がけや起掛けにおこり、意識は明瞭ですが動けない状態です。 多くの人が一度は経験する状態で、ナルコレプシーなどの疾患がなければ治療を要することは稀です。
※02レム睡眠: レム睡眠は睡眠中の状態のひとつで、身体は骨格筋が弛緩して休息状態にあるが、脳が活動して覚醒状態にある。レム睡眠時には視床での情報伝達が遮断され、脊髄のレベルで筋肉への情報伝達が遮断されて、運動機能が制止されている。大脳皮質は覚醒時よりもむしろ強く活動しており、運動機能を遮断しておかないと身体が寝ながらにして激しく動いてしまうことになる。ただし眼球だけが急速に運動している。レム睡眠時には脳の強い活動の反映として夢を見る。このとき脳波はシータ波が優勢で覚醒時と同様の振幅を示す。外見的には寝ているのに、脳は覚醒状態にあるため、逆説睡眠とも呼ばれる。
ヒトでは新生児期に多く睡眠時間のおよそ半分を占めるが、加齢に従って徐々に減少し、小児期で 20%、大人では睡眠時間の約20 - 25% になる。夢を見るのはレム睡眠中であることが多いとされている。この期間を経た直後に覚醒した場合、直前の夢の内容を覚えていたり、その記憶による事実錯誤の状態になっていたりすることがあり、問題行動はこのタイプが多い(RBD:レム睡眠行動障害)。
レム睡眠行動異常症は、覚醒時は異常なく普通ですが睡眠時レム期で見られる筋弛緩が抑制されるため、夢の内容が行動化し暴力的で危険な行為を示す疾患です。
夢は知らない人や動物に襲われたりする内容が多く、それから逃げたり防御するために殴ったりけったりする動作をします。 窓ガラスを割ったりいすを投げたりすることもあります。 自身や傍で寝ている他人をけがさせたりします。
夜驚症と違い自は閉じていて、本人は夢の内容は覚えていても何をしたかは覚えていないようです。 五十歳以降の男性に多く、パーキンソン病などの前ぶれの症状とする研究もあります。 精神科疾患と誤解されることもあります。 特効薬もありますが、あまり知られてないため診断が遅れる傾向にあります。
出典:名嘉村 博 「良い眠り 良い人生 26」
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◆ スタンフォード式 最高の睡眠|超一流の眠り方 ◆
動画のURL: https://youtu.be/SnG8OxmZOKU
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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