睡眠はとても日常的な「行動」だ。誰だって毎日眠る。
当たり前の睡眠なのに、日本人の5人に1人が問題を抱えている
何が問題なのか。どうすればぐっすり眠れるのか ??⁈
その答えを国立精神・神経医療研究センター三島和夫が明かす
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・s資料編纂=涯 如水)
◇◆ 三島和夫(01) / 第1回 眠らなくなった日本人 =1/3= ◆◇
睡眠というのは、とても日常的な「行動」だ。誰だって特別な事情がない限り、毎日眠る。
あまりに普通のことすぎて、特に気にしていない人は気にしていない。夜、適度な時間に眠たくなってすんなり眠り、朝すっきりと目覚められるなら、まったく気にする必要はないのだ。
ただ、そんな当たり前ともいえる睡眠に、なぜか困難を抱えている人は多いようだ。
慢性的な寝不足とか、充分眠ったのに眠った気がしないとか、寝床に就いてもなかなか眠れないとか、二日酔いとか、様々な睡眠障害とか……睡眠にまつわる悩みは、軽重の差こそあれ、身近なものだ。あなたがかりにいつでも快眠できる幸せな人でも、身の回りは必ず悩みを持っている人がいる。
というのも、厚労省保健福祉動向調査などによると、日本人の5人に1人が睡眠に問題を抱えているという。とするなら、身近な縁者という意味で配偶者・親・子・祖父母くらいの中に必ず1人や2人、そういう人がいるはずで、つらい思いをしている。
単につらいだけではなく、不眠症や過眠症がうつ病のリスクを高めたり(こころの健康科学・35万人診療報酬データ)、睡眠不足や睡眠リズムの異常、極端な夜型生活などが、睡眠の質を下げ、日中の眠気を誘発するのみならず認知機能障害やQOL(生活の質)の低下につながることもある。
社会的な観点からは、「日中の眠気」による国内の経済損失は年間3兆5000億円というすさまじい試算もあり(※)、睡眠の問題は個人の「しあわせ」から、社会的な損失にいたるまで、非常に大きな問題を孕んでいるようだ。
さて、文筆業のぼく自身、早くとも午前3時、遅いと朝明るくなってから眠るという極端な夜型生活者だ。この原稿も大体深夜に書いている。眠りが浅く睡眠の質が悪い自覚もあるし、日中よく眠たくなる。午前中に用事がある時など、「あした(実はきょう)、起きられるか」とプレッシャーを感じる。「日本人の5人に1人」にしっかりと入っていると思う。睡眠の研究には以前から興味があった。
そこで、睡眠科学の分野で先進的な研究を行っている国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・精神生理研究部、三島和夫部長を訪ねた。
この研究所は表から見る限り、国立精神・神経医療研究センター病院、という大きな病院そのものである。西武新宿線小平駅から乗ったタクシーの運転手さんもあくまで病院だと思っていた。車寄せで降車して、外来入り口で案内を請うたところ、研究所は奥に隠れて見えないところにあるとわかった。
三島和夫部長は、穏やか、かつ、丁寧な語り口で、現代の日本の「睡眠事情」を如実に物語る調査結果を見せてくださった。1941年に行われた戦時下国民生活時間調査と、1960年以降に5年おきに実施されている国民生活時間調査のデータを組合わせたものだ。
・・・・・・明日に続く・・・
■□参考資料: 睡眠健康講義 =望ましくない「寝ぼけ」 (1/2)= □■
望ましくない「寝ぼけ」
睡眠に伴っておこる望ましくない現象を睡眠随伴症(寝ぼけ)と呼びます。 よく見られるのがノンレム睡眠※01で起こる覚醒時錯乱、睡眠遊行(夢遊病)、夜驚症です。 特徴として
①睡眠前半の深い睡眠から急に覚醒するときに出現する
②覚醒が不完全で意識が鮮明でなく本人は何をしたか覚えてない
③子供に多く、成長するにつれ改善・消失する傾向がある
などです。 しかし成人では治療を要することもあります。
※01ノンレム睡眠: 急速眼球運動を伴わない睡眠のことをノンレム睡眠 (Non-rapid eye movement sleep,Non-REM sleep) または徐波睡眠(じょはすいみん)という。ノンレム睡眠はステージ1(N1)からステージ4(N4)までの4段階に分けられ、N4が睡眠の最も深いレベルである。 このとき、周波数が 1Hz から 4Hz のデルタ波と呼ばれる低周波、高振幅の脳波が高頻度で観測される。睡眠時間の50-60%はN1-N2睡眠が占めている。
ノンレム睡眠は一般的には「脳の眠り」と言われる。しかし筋肉の活動は休止せず、体温は少し低くなり、呼吸や脈拍は非常に穏かになってきて血圧も下がる。脳が覚醒していないため記憶されず、この間に夢をみていたかどうかは 確認が難しい。
いわゆるぐっすり寝ている状態で、多少の物音がしたり、軽くゆさぶられても目が覚めることはない。もしノンレム睡眠の最中に強制的に起こされると、人体はすぐさま活動を開始することができない。大脳が休止状態から活動を開始するまではしばらくの時間が必要とされ、この状態に起こされてもしばらく次の行動に自覚的に移ることができない「寝惚け」の状態になる。
覚醒時錯乱は起きがけに、一時的にわけのわからないしぐさをしたり寝言をしたりする状態です。 家族内発生や遺伝的素因があります。
睡眠遊行とは眠りながら歩くという意味です。 目は開いていますが、うつろでぼんやりとしています。 時には寝言を言いながら走ることもあります。 成人の男性ではまれに暴力を振るうこともあり、極端な例では殺人など司法上の問題となるケースもあります。
夜驚症は子供によくみられ、恐怖の表情で急に起きて泣いたり金切り声を上げたりする状態です。 意識はもうろうとし日中の恐怖反応と同じように脈が増え、発汗や筋緊張も見られます。 親を驚かせ不安にさせますが大事に至ることは稀です。
・・・・・・明日に続く
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◆ 【寝方にはコツがある!?】 =Sleep=最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 ◆
動画のURL: https://youtu.be/5JZiPUGraWg
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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