長くて27分以上、深さにして560m以上 鳥類でいちばんの潜水能力
-65℃の氷原上で身を寄せ合い、雪しかない絶食状態にて繁殖地で抱卵するオス
卵が孵化する約120日間で体重は40%以上減少、再び海洋に戻る途中に死ぬオスがいる
オスだけが抱卵するコウテイペンギン、その潜水戦略を解き明かす塩見こずえ
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文=川端裕人/写真=藤谷清美、塩見こずえ(調査) & イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 塩見こずえ(01) / 第1回 コウテイペンギンのギャップに萌える =1/2= ◆◇
コウテイペンギン(エンペラーペンギン)は格別な生き物である。
繁殖生態について映画が撮影され、大ヒットしたのでご覧になった方も多いはず。
南極という過酷な環境でも最も厳しい、マイナス60℃にもなる極寒の冬季にあえて卵を産む。脚の上に卵を載せ、抱卵嚢とよばれるだぶついた皮をかぶせて抱卵する。ブリザードの吹き荒れる中、何十羽もの親鳥たちが押しくらまんじゅうをするように暖を取る姿は、強烈に猛烈に心にしみる。同じ地球に住む生き物として、崇高さ、神々しさすら感じさせるカリスマ動物だ。
それが、ぼくが抱くコウテイペンギンのイメージ。
一方、東京大学大気海洋研究所の塩見こずえ研究員が、2008年にはじめて南極を訪れ感じた印象は違ったものだった。「南極に行ってペンギンの研究がしたい」という学部生時代からの希望がかない、期待に胸ふくらませて訪ねたものの最初はちょっと拍子抜けしたとか。
「水族館で会うものよりずいぶん小さく感じるんです。まわりが氷ばっかりで何もないからスケール感が分からない。しかも水に潜ってないときは、氷の上でグテーッと寝転がっていて、後ろから見るとほんと饅頭みたい(笑)」
塩見さんの観察は夏季で、それも繁殖に参加しない若いコウテイペンギンだったので、映画にあったような厳冬期の子育てとは事情が違う。まあ、夏の間はこんなものなのか、と思いきや、塩見さんの印象はまもなく変わることになる。「観察筒」と呼ばれる密閉された箱を水中に沈めて、観察用の窓からコウテイペンギンの水中での様子を見た時のことだ。
「氷の上ではたどたどしい動きをしているんですけど、水に入った途端に本当に水中のプロといいますか、素早くバーッと泳いでいくんです。観察筒から少し離れると何も見えないので、すぐに暗闇に消えてしばらくするとまた戻ってくる。もうまったく違う生き物みたい! と感動しました」
塩見さんの研究の方法は、いわゆる「バイオロギング」だ。センサーを詰め込んだ筒状の観測機器(データロガー)をコウテイペンギンに取り付け、水中での行動を記録する。この連載の第1回に登場いただいた渡辺佑基さん(国立極地研究所)と同じ研究コミュニティに属する。
※大型捕食動物の生理生態学者・渡辺佑基 : 下記のURL(当ブログ2020-05-12 1/53p. クリック)参照。 ➡ https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/cf53f742b3d3ecf0616cedb141bac114
・・・・・・明日に続く・・・
■□参考資料: 可愛くて愛くるしいコウテイペンギン=皇帝ペンギン= (1/6) □■
コウテイペンギン (Aptenodytes forsteri) は、鳥綱ペンギン目ペンギン科オウサマペンギン属に分類される鳥類。別名は、エンペラーペンギンである。主に南極大陸沿岸部に付随した棚氷の上で繁殖するが、衛星写真から南極大陸内陸部にも繁殖地があるという報告もある。ニュージーランドやサウスジョージア島、ハード島に迷行した例もある。
コウテイペンギン(エンペラーペンギン)の特徴
大人になると大きくてずんぐりむっくりとした見た目へ変わるコウテイペンギン。よくキャラクターなどで見かける愛らしいヒナの姿とは一変して、非常に厳格のある頼もしい姿へ成長を遂げます。まずは、コウテイペンギンの名前の由来や身体の特徴、性格などの基本情報について見ていきましょう。
コウテイペンギンの基本情報|学名・英名・由来は??
コウテイペンギンの学名・英名についてまとめた下記をご覧ください。
学名:Aptenodytes forsteri(アプテノディテス フォルステリ) / 英名:Emperor Penguin / 別和名:コウテイペンギン・皇帝ペンギン日本ではコウテイペンギンと言う名前の方が馴染み深いですね!
そんなコウテイペンギンの学名フォルステリの由来ですが、海洋探検家であるジェームズ・クック(通称:キャプテンクック)に同行していたナチュラリスト(自然愛好家)の、J.R.フォークスターにちなんで名付けられました。
ちなみにコウテイと名付けられた理由については、最初に発見されたオウサマペンギン(キングペンギン)よりも大きかったので、王様よりも偉い皇帝(エンペラー)、コウテイペンギンと名付けられたそうです。
コウテイペンギンの体長・体重・身体の特徴について
続いて、体長や体重、身体の特徴について見ていきます。
体長:100〜130cm / 体重:24.7~36.7kg全長115 - 130センチメートル[3]。体長は100-130cm、体重は20-45kgに達する。現生のペンギン目内では最大種。頭部とフリッパーの外側の羽色は黒。上胸は黄色。腹部やフリッパーの内側は白色。側頭部の耳の周辺は橙色。
下嘴に黄色やピンク色の筋模様が入る。後肢にはピンク色の斑紋が入る個体もいる。下のくちばしの根もとには嘴鞘(ししょう)という部分があり、ここも黄色をしている。
外見はオウサマペンギンに似るが、オウサマペンギンは体長95cmほどと小型で、頭部から胸にかけての黄色部分が橙色を帯びること、くちばしやフリッパーが長くて頭身が小さいことなどから区別する。また、生息域や繁殖地も異なる。
雛の綿羽は灰色。頭部は黒く、顔は白い。 体長・体重を人間と照らし合わせて見ると、大体6歳〜9歳ぐらいの大きさまで成長することが分かります。もし、街中にペンギンが現れたら、意外と大きいその姿にびっくりすることでしょう。
・・・・・・明日に続く
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◆ Emperor PENGUIN 皇帝ペンギン(南極大陸)4K (UHD) ◆
動画のURL: https://youtu.be/bQSQ009k4tE
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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