Quantcast
Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

システム=”代替現実”_知の学究達=249=/ 藤井直敬(12/14)

$
0
0

もしも目の前の光景がホントかウソかまるっきりわからなくなってしまったら――

予め用意した「過去」の映像を「現実」と差し替えて・・・・

何が現実かをカンペキにわからなくする装置がついに開発された

その「代替現実」システムを発明した藤井直敬!!

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆藤井直敬(12) / 第五回 代替現実であんなことやこんなことも =2/3= ◆◇

現実感を操作するSRは、精神医療の世界で、なにがしかの使い方がありそうだが、注意してかからなければいけないようだ。他の分野でも、逐一、注意すべき点はあるだろう。それをふまえた上で、藤井さんが目を向けているエンターテインメントのコンテンツの話をしよう。素直に何が実現できるか考えるなら、大変楽しいのは間違いない。

 以下、その場に居合わせた人の発言。

「僕は出版系の人間なんで、これは脚本が優秀だったら、すごくいいなあと思います」(編集者)

「昔、ゲームブックみたいなのありましたよね。分岐点があって、イエスかノー、どっちにいくか反応に合わせてどんどん展開が変わっていくようなやつ。同じところからスタートして、最終的な経験は全然違うって話をSRでやりたい。脚本募集中です」(脇坂さん)

「コンサートとかサッカーの中継を見たい。普通ならカメラアングルが決まっていて見られないところも首を振れば見られるんだから」(川端)

 自分のアイデアを出してみてふと思ったのだが、SRシステムでサッカー中継を見ている時に、実は試合の途中から、別の試合に差し替えられていたりすると凄く嫌だ。その疑念が生じてしまうのがSRの代替現実技術たる所以であるわけだが。

 SRの威力である「現実感を操作できる」特徴は、現実とは何か思わず問いたくなるような「現実を薄める」経験をもたらしうると同時に、「強い現実感・臨場感を与える」ことにも使える。本当に興味のつきない技術なのである。

 現実感を薄めたり強めたり積極的に操作する、いわばリアリティジョッキー的な使い方は、最初どちらかというと芸術方面での活用が目立つかもしれない。藤井さんがダンスパフォーマーと試みたプレゼンテーションのように。また、映画やゲームとも親和性が高そうだ。

 虚構を混ぜないことを前提に「強い現実感・臨場感を与える」コンテンツを提供するものとして、ぼくのイチオシは、前述の通り、サッカー中継などのスポーツ観戦だ。自由に見たいところが見られ、ボールがないところでの選手の動きがわかるようなものを、ぜひ実現してほしい。

「誰でもAKBに会えるコンテンツがあれば、いいんじゃないですか」と編集者が言い、藤井さんはにやりと笑った。

「それは前から言ってまして……メンバーを1人ずつ撮影しておいて、その子は目線をずっとこっちに合わせてくれてる、とか。劇場に行っても、なかなか目線は合わないじゃないですか。だけど、そのコンテンツを買うと、自分目線でずっと歌ってくれるっていう。CD3000枚買うよりも遙かにいいでしょう(笑)」

・・・・・・明日に続く・・・

■□参考資料: VRに隠された壮大なる野望とは (1/3) □■

=人類に1個フェーズを突き抜けさせる男 藤井直敬 / 文:武田篤典=

通信やICTにまつわる"なにか"を生み出した"イノベーターズ"。彼らはどのように仕事に向き合ってイノベーションにたどり着いたのか。インタビューを通して、その"なにか"に迫る。

さて、今回ご登場いただくこの方が発明したものは、ダンボールでできている。平面的な状態から折り曲げたり差し込んだりすると直方体っぽくなって、スマートフォンを挿入。専用アプリをダウンロードして、のぞき込んだら・・・・・・WOOOOOOOOOOW!!!!!!!!! 上を向けば空が広がり、下を向けば地面があって、右も左も後ろもすべて映像の世界! そう、VR=仮想現実というやつだ。

VRを体験するためには通常、なかなかに仰々しいHMD(=ヘッドマウントディスプレイ)というやつを装着せねばならなかった。それをダンボール化し、スマホアプリで簡単に体験できるようにしたのが「ハコスコ」だ。創業は2014年。ゴーグル第1号のプロトタイプは発案者の藤井直敬さん自らハサミとガムテと手近なダンボールで工作したという。ちなみに、そのとき最初に見たのは360度カメラで撮影した映像ではなく、単にスマホのカメラで見た世界。

「あ、これでいいじゃんと思って。周りに見せてみたら"面白いね"っていう話になり、友達がダンボール屋さんを紹介してくれて・・・・・・」

そこが起業のスタートライン。

このとき藤井さん、あの理化学研究所の「適応知性研究チーム」でチームリーダーをしていた。平たく言うと「社会脳」の研究らしい。眼科医として一旦勤務しながら、大学院で脳の研究を始め、マサチューセッツ工科大学(MIT)を経て理研へ。で、今も理研に籍を置く現役バリバリの研究者なのである(2017年3月いっぱいで退所予定)。

この流れ、実は重要なのだ。今回のテーマは「いかにしてダンボールでVRを発案したのか」ではない。超簡単にVRを体験できる、という部分は手段でしかない。キモになるのは藤井さんが「なぜダンボールでVRを生み出そうと思ったのか」だからだ。

社会の中で生きていく人間の脳の仕組みの研究が、そもそもの本筋

まず最初に、藤井さんの研究ジャンルである「社会脳」とはなんなのか。

かつて脳の研究というと、脳ミソの中の働きや仕組みを追究するものだった。しかし新しい研究では、脳はたくさんの他者との関係、周りのみんなとの関係に応じて自分自身の行動を適切にコントロールするものとして捉えられるようになってきた。そういう「社会脳」と呼ばれる脳の働きを藤井さんが研究しようと思ったのは、「自分自身が社会性に富んでいないキャラクターだったから」だと言う。

「僕は人と話したり表に出て講演したり、あとこうして取材を受けたりするのが嫌なんですよ(笑)。なぜ嫌なんだろう、苦手なんだろうって考えたときに、社会脳を研究して、その辺の仕組みが分かれば腹落ちして、少しは楽になるかもしれないなと思ったんです」

藤井さんは社会脳の実験を猿で始めた。彼らは人間に近い社会性と脳の構造を持っているから。 MIT時代には、猿の脳に刺す極小マニピュレーターを発明したりしたこともある。そもそも細かい作業が好きだそうで、眼科医になったのも、顕微鏡を覗いて行うような「マイクロサージェリー(非常に微細な部分の外科的手術のこと)」に興味があったから。必要に迫られれば、実験道具は自作するのである。

・・・・・・明日に続く

○○-----○○-----○○-----○○-----○○

◆  プロジェクトアリア-ARメガネの研究:相互作用の未来  ◆

 

動画のURL: https://youtu.be/vIir93Qm-hQ 

・・・・・・・・・・☆・・・・・・・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/129783f0639e93a4cebd7423a44c85dc

後節へ移行 : http://blog.goo.ne.jp/xxxx/250/xx

----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------

【壺公夢想;如水総覧】 :http://thubokou.wordpress.com

【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/

下線色違いの文字をクリックにて詳細説明が表示されます=ウィキペディア=に移行

================================================

  

・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

================================================


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

Trending Articles