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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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システム=”代替現実”_知の学究達=240=/ 藤井直敬(03/mn)

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もしも目の前の光景がホントかウソかまるっきりわからなくなってしまったら――

予め用意した「過去」の映像を「現実」と差し替えて・・・・

何が現実かをカンペキにわからなくする装置がついに開発された

その「代替現実」システムを発明した藤井直敬!!

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆藤井直敬(03) / 第一回 代替現実でいとも容易く現実は崩壊する =3/3= ◆◇

  この件、ぼくは編集者からコメントをもらうまで忘れていた。SR体験の前段の部分だと思っていたし、あまりに自然で「リアル」に感じていたので思い出しもしなかったらしい。しかし、実際はここからもう「始まって」いたのだ。

──藤井さんがあらわれて、「最初に写真を撮ります」とコンパクトカメラで写真を撮ったのは、過去映像によるフェイクでした。その後、藤井さんが部屋の中を入って歩いていたのもフェイク。川端さんが質問したのをスピーカーごしに聞いて、「あ、ばれる。まずい」と思いましたが、脇坂さんは「まずばれませんよ。無愛想な人だなと思うぐらいです。リアルで知らんぷりしてだまそうとする可能性もありますから」とか言っていました。

──「次に、リアルとフェイクの映像を混ぜます」と言われると、川端さんが見ている映像に2人の藤井先生があらわれました。まるで分身の術みたいに。「へぇ、過去と現実の映像を重ね合わせることもできるんだ!」と素直に驚きました。

 写真撮影からしばらくのシークエンスがすべてフェイクだったというのはショックだった。人はなんと騙されやすいことか。一方、藤井さんが「分身の術」で現れた時、少なくとも片側はリアルと分かったことはほっとした。ぼくはここで、様々な可能性を等価に感じるあまり現実感を喪失していたわけだが、少なくともどちらかはリアルタイムの「本物」だったと確証をえたのだから。面白いのは、完全な過去映像を素直にリアルと信じ切って「現実感」を抱いていたのに対し、現実と過去が入り交じっている状況ではぼくは疑う気持ちを増し、「現実感」を喪失したことだ。

ぼくはここで、様々な可能性を等価に感じるあまり現実感を喪失していたわけだが、少なくともどちらかはリアルタイムの「本物」だったと確証をえたのだから。面白いのは、完全な過去映像を素直にリアルと信じ切って「現実感」を抱いていたのに対し、現実と過去が入り交じっている状況ではぼくは疑う気持ちを増し、「現実感」を喪失したことだ。

──最後の装置を取る場面ですが、フェイクの脇坂さんが「現在に戻しました」と説明してから、川端さんに視線を外させた間にリアル脇坂さんにスイッチしました。脇坂さんが、「さっき“現在に戻しました”と言ったのは2カ月前の映像で、いまは現在の映像です。ただ、信じるならですけど」と言い、川端さんはとても混乱したようでした。ぼくたちが、調整室からスタジオに入った時、川端さんがどちらの映像を見ているかわからなかったので、装置をとって川端さんがびっくりしているのを「なぜ驚いているんだろう」と思いました。

 というわけで、SR装置をぼくが身につけた瞬間、ぼくと編集者が(もちろん藤井さんや脇坂さん、カメラマンも)感じとる現実は、まるっきり分岐したようだ。

 藤井さんや脇坂さんは、現実感を演出する工学の魔術師として振る舞い、装置を付けた「プチ異世界」に身を置いたぼくは見事に翻弄された。その様子をはじめて見る編集者やカメラマンも、そのようなぼくを観察しつつやはり、不思議な感覚に囚われたという。

──川端さんは普通に話をしているつもりなので、ごく自然な話ぶりではあるものの、普通の独り言ではないですし、なんともいえない印象でした。携帯で話しているのと同じといえば同じですが、状況が違います。「あまりにも自然な不自然、当たり前な不自然」といいますか。川端さんほどではないでしょうけれど、「現実と非現実との境目さえあやふやになる」感覚にとらわれましたね。

 最初にもどるが、なんとも奇妙な体験をしたものだ。現実感を喪失して、白日夢と現実の境目を、行ったり来たりするかのような。

 実は、セッションの間、調整室にいた編集者は、「現実感の魔術師」である藤井さんや脇坂さん、そして、ぼく自身の反応が映っているモニタなどをすべて録画していた。原稿を書くに際して、ぼく自身も参照することもできたのだが、心理的な障壁があり(なぜか見るのが怖い)、結局、編集者に確認してもらうのみにした。

次回は“第2回 こんなにすごい! 代替現実”に続く

■□参考資料:藤井直敬に聞く「VRの世界で、人は服を着るのか?」 (1/5) □■

深く、そして刺激的な90分でした。

いまもっとも注目すべきテクノロジーが「VR(仮想現実)」であることは、もはや疑いようのない事実。2014年3月にはFacebookがヘッドマウントディスプレイを開発するOculus社を巨額資金で買収して話題になりました。米金融大手ゴールド・マンサックスのレポートによれば、世界のVR/AR(拡張現実)市場は2025年には約9兆円規模になると見込まれています。

でも、そうしたVR関連のニュースをいくら読んでも、VRというテクノロジーが人々の生活をどのように変化させるのかは意外と語られていません。というか、ぼくたちが本当に知りたいのはそこだったりするわけです。

そこで、仮想現実空間を手軽に体験できるダンボール製のヘッドセット「ハコスコ」を開発した脳科学者・藤井直敬さんにインタビューを行ない、もっと身近で生活に関係のあるテーマを通して「VRとはなにか?」について聞いてきました。

今回のテーマは「VRの世界で、人は服を着るのか?」。本テーマは、ユニクロが制作した動画をヒントにしました。

※ UNIQLO | Novak Djokovic talks about LifeWear  / https://youtu.be/p06lEUqJA2A

ユニクロは動画の中で「服とはなにか?」「なぜその服を着るのか?」と問いかけ、ユニクロが掲げる「LifeWear」というコンセプトが、ファッションの側面だけでなく、機能、品質、肌触りなど、あらゆる視点から「生活をよくするための服」を目指していることを伝えています。

わたしたちはなぜ服を着るのでしょうか──。

ユニクロからの問いかけは、VRやARが発展した未来では、もはや現実社会だけの話ではありません。バーチャルの世界で過ごす時間がどんどん増え、起きている時間の半分以上はVRに没入している、そんな未来がもうそこまで来ているのです。

ぼくたちは来たるべきVRの世界で、果たして服を着るのか?

経営者であり脳科学者でもある藤井さんの話を聞きながら、みなさんもVRの世界に想像をめぐらせてみてください。

・・・・・・明日に続く

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◆ 現実と虚構の区別をつけなくする代替現実システム ◆

動画のURL: https://youtu.be/QhVKGTitWEA 

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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