ゲリラ豪雨・竜巻・落雷・ひょう_大きな被害をもたらす突発的な悪天候
狭いエリアで起こる激しい天気は、“雲の王”とも呼ばれる積乱雲が原因だ
“気候変動に伴う極端気象に強い都市創り”という防災対策上、切実で現実的な研究
主にゲリラ豪雨や竜巻の予報技術の確立に取り組む真木雅之
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆真木雅之(09) / 第4回 竜巻の内部がついに見えた!=1/3= ◆◇
積乱雲がもたらす様々な現象の諸相を解き明かさなければ、真木さんらの目標は達成されない。ゲリラ豪雨、竜巻、ひょう、落雷など、すべては積乱雲が見せる活動として同じ物理過程の中で結びついているものの、違う形で立ち現れる。それらをどう解きほぐして理解していくのか。
今年になって、茨城県北部に被害をもたらした竜巻は記憶に新しい。そこで、竜巻を中心に最新の知見を教えていただいた。実は竜巻は、積乱雲の中でも特に巨大なスーパーセルと関係が深く、その意味でも興味深いのだ。
まずは、今年6月に茨城県つくば市にて起きたこと。
幅500メートル、長さ約15キロにもわたって竜巻が走った。木造家屋が倒壊した無残な姿を記録した映像を見た人も多いだろう。亡くなった方もおり、50人以上が怪我をしたという。竜巻の恐ろしさについて、我々の社会は非常に印象づけられた。
この竜巻について、真木さんもまさに当事者だった。
「実は私、日曜日のお昼過ぎで、食事に車で出かけていったんですが、ちょっと目の前に竜巻が見えたんです。で、慌ててしまいまして。携帯の撮影機能を立ち上げるのに手間取って、撮れたのは撮れたんですが、竜巻の最盛期には間に合わなかったですね。私、竜巻の前兆現象として知られている乳房雲や竜巻の被害情報は何度か見たことがあるのですが、あのような竜巻そのものは、初めて見ました」
激しい気象現象を目の当たりにして、その危険性を十分に知っているはずの真木さんが、逃げるのではなくとにかく記録に残そうとしたのは、実に研究者的というか……。
実は普段は、あまり話題にならないものの、日本でも竜巻は危険な極端気象現象として、気象庁の「ナウキャスト」の配信項目に入れられている。まだまだ的中率が低く、見逃しも多いそうだが、それを改善するのも、真木さんたちの仕事のひとつだ。
そこで竜巻の発生メカニズムを知りたいわけだが、ここで積乱雲の中でも破格の規模を誇るスーパーセルが登場する。
「スーパーセルの場合、水平の大きさは数10キロから100キロにもなります。低気圧のように中心に吹き込む風があって回転しています。そこにもっと小さな渦がなんらかの理由でできて、低気圧性の回転と結びつけば、竜巻に発達するというのが有力な説です」
スーパーセルは、小さな低気圧「メソサイクロン」(メソは、中規模を意味する。ここでは2キロから20キロくらいの小さな規模を指す)を伴うとされており、まるで台風(サイクロン)のように回転している。そこに別の「渦」が結びつくというのだが、いったいその「渦」はどうやってできるのか。いまひとつイメージできない。
・・・・・・明日に続く・・・
■□参考資料: 地球温暖化はどれくらい「怖い」か (3/3) □■
平成24年度国立環境研究所,「ココが知りたい地球温暖化」講演会概要
江守正多 (地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室長)
地球温暖化の影響はいろいろあるので、良い影響と悪い影響の両方を含めて私たちは考えなければいけません。その際大事なのは一人ひとりの価値判断です。個人の感じ方、考え方によってどれくらい心配なのかということは変わってくるでしょう。例えば、自然生態系への影響として、温暖化すると北極の氷が減ってシロクマが棲みにくくなる、絶滅するかもしれないのでかわいそうだから温暖化を止めなければならないと思うか、シロクマがいなくなっても構わないと思うかは人によって違います。もう一つ非常に大切なのは、将来世代への影響です。つまり、自分が生きている間はそんなに大変なことは起きないからいいのか、子どもの世代やもっとずっと先の将来の人類のことが心配なのかというのも人によって考え方が違います。考え方、感じ方が違うということを前提に温暖化対策を考えていかなければならないと思っています。
地球温暖化を止めるための世界の目標は?地球温暖化をどの程度で止めるべきかという問題は、世界全体で目標を決めて対策をとっていかなければなりません。2009年ラクイラ(イタリア)のG8サミットでは、世界全体の平均気温が産業革命前の水準から2℃を超えないように温暖化の対策をとっていくことが提案されました。2009年末に行われた気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)のコペンハーゲン合意にも同じような記述がありますし、2010年カンクン(メキシコ)のCOP16で国連の合意として採択されました。
「2℃を超えないように」の目安として、2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を半減する必要があると言われています。これは相当大変な対策が必要ですが、それで温暖化が完全に止まるというわけでもありません。温暖化の影響で海面が上昇すると沈んでしまうかもしれない南太平洋の小島嶼国などは、2℃よりもっと厳しい目標にしなければいけないと主張しています。これはまだ世界的に議論していく必要がある問題です。
地球温暖化対策は科学だけでは決まらない温暖化対策をどれくらい真剣に行うか、地球温暖化を何℃で止めるべきか、ということは、科学だけでは決まらない問題です。科学でわかることは、「○年ごろに、△℃を超えると、××の現象が□%の確率で生じると考えられる」ということです。しかし、○年ごろの将来のことをどれくらい心配するべきかという価値判断や、××の現象はどうしても避けるべきか、それは誰にとって避けるべきか、それが避けるべき現象だとして、その生じる確率をどれくらい小さくすれば安心かということは、社会全体で、改めてよく考えていかなければならない問題ではないかと思います。一人ひとりがこの問題をどうとらえて、どのような対策をどれくらいするべきかという判断につなげていくことが重要です
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◆ 地球温暖化|九州電力 ◆
動画のURL: https://youtu.be/fAa4ahZb5iM
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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