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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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極端気象”ゲリラ豪雨”_知の学究達=229=/ 真木雅之(07/mn)

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ゲリラ豪雨・竜巻・落雷・ひょう_大きな被害をもたらす突発的な悪天候

狭いエリアで起こる激しい天気は、“雲の王”とも呼ばれる積乱雲が原因だ

“気候変動に伴う極端気象に強い都市創り”という防災対策上、切実で現実的な研究

主にゲリラ豪雨や竜巻の予報技術の確立に取り組む真木雅之

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆真木雅之(07) /  第3回 「ゲリラ豪雨予報」は2、3年後に実現?=2/3= ◆◇

「雲自体の観測は、雨粒よりも小さな雲粒子を捉えることができる雲レーダを開発しています。雲粒は小さいので、それに見合った波長1センチほどのKaバンドを使います。そして、雲ができる前の晴天大気の観測に有効なのは、気流を見ることができる光の波長を使うドップラーライダーですね。そして、雲ができる前の晴天大気の観測に有効なのは、気流を見ることができる光の波長を使うドップラーライダーですね。さらに、大気中の水蒸気量を観測するためにGPSの情報を使えないだろうかということで研究をしています」

3つの新しい観測機器が出てきた。

 最初の雲レーダは、比較的分かりやすいと思う。雨粒よりも小さな雲粒子(氷の粒になっていることが多い)を検知するために、さらに波長が短いレーダを使う。波長が短くなると大気中での減衰が激しく、観測範囲が狭まるという弱点があるのだが、波長が短い電磁波用のアンテナは小さくできるので、廉価で製造でき、多数展開しやすいというメリットもある(Xバンドも従来型にくらべて小型なので、全国展開が比較的容易だった)。

 ドップラーライダーは、さらに波長の短い電磁波、つまり光を使ったレーダで、目に見えない空気中の塵や微粒子からの反射を見て、気流を観測する。つまり、雲がない状態で、風を読むことができる。結局、波長の違う電磁波をつかったレーダで相補い、空をみると様々な情報を引き出せるということだ。

 さらに、GPS。本来は、複数の人工衛星からの信号を受信して位置の情報を求めるために使われるものだが、この信号を使うことで、大気中の水蒸気量を推定できるのだという。水蒸気量によって、衛星からの電波が遅延することを利用する。

 こういった観測手段を用いて、ゲリラ豪雨の予測に役立てる。

「10分前の直前予測というのは、短期的な目標で、2、3年後に実用になればいいと思っています。防災、減災のためには、5分でも10分でも前にゲリラ豪雨が来るのが分かれば随分違ってきますので」

 突然、大量に雨を降らせるゲリラ豪雨は、気がついたら酷い雨が降っていた、というふうな形でやってきて、まったく予期していなかった被害をもたらす。2006年の神戸のゲリラ豪雨では、利賀川の水位が10分間で1.2メートルも上がり、川遊びをしていた人が流された。2008年の豊島区雑司が谷では、水道工事をしていた人が雨が降り始めて30分もたたないうちにやはり流されてしまった。今から「ゲリラ豪雨が来る」とほんのわずかな時間でも先に分かり注意喚起できれば、多くの被害が防げるだろう。

「直前予報は、一番力を入れているんですが、別の試みもあります。ひとつは、気象庁が全国的にやっている1時間先までの予測(ナウキャスト)を、地域限定でもっとくわしくやろうというものです。現状では、パルス型のシングルセルのような狭い範囲に雨を降らせるタイプのものは予報しづらいわけですが、これを対象に1分間隔で携帯電話に、何ミリ降りますというナウキャスト情報を試験的に流しています(※)。現状の気象庁のナウキャストでは10分間隔なのに対して、国交省XバンドMPレーダの1分間隔で配信される雨量情報を反映して、密な予報を出すというものです。これは直前予報とは違うのですが、まずは、今何ミリ降っているか、これからどうなるかを1時間先まで、それを1分ごとに関東地方だけに配信します」

・・・・・・明日に続く・・・

■□参考資料: 地球温暖化はどれくらい「怖い」か (1/3) □■

平成24年度国立環境研究所,「ココが知りたい地球温暖化」講演会概要

江守正多 (地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室長)

地球が温暖化すると何が起こるかの正しい判断を

私はこれまでコンピュータを使い、地球の温度、風、雨などを計算し、二酸化炭素が増えるという条件を入れると地球の将来がどうなるかをシミュレーションする研究をしてきました。気温のシミュレーションでは、暑い夏があったり涼しい夏があったりと、年によって違いはありますが、自然に変動しながら全体として温度が上がり、地球が温暖化します。

では地球が温暖化すると何が起こるのでしょう。こういう話題で専門家や解説者が一般の人に話をする場合、「例えば△△が起こって大変です」と言うことが多いかと思います。温暖化するといろいろなことが起こるのに、「例えば」という一つのことにイメージが引きずられてしまい、正しい判断ができなくなる恐れがあることが心配です。私は多くの専門家と一緒に、地球温暖化でどんなことが起こると科学的に考えられているのかを「地球温暖化はどれくらい『怖い』か? 温暖化リスクの全体像を探る」というタイトルで本を書き、4月に発行しました。

本当に地球は温暖化するの?

地球温暖化について懐疑的・否定的な見解の人がいます。太陽活動が低下しているので、300年程前に太陽活動が停滞したときと同じように寒冷化が起こるという情報が数カ月前にテレビなどで報道されました。これにつきましては、結論から申し上げますと、近年の太陽活動の停滞で大きな寒冷化が生じることは考えにくいです。いくつかの根拠があるのですが、一つ大切なことは、300年前の気温の低下は、地球の北半球という大きなスケールで見て、1℃未満と推定されていることです。一方地球温暖化が進むと、これから2℃も3℃も気温が上昇すると言われていますから、一部が相殺されたとしても正味で温暖化するだろうということです。

地球温暖化が進むと何が起こるの?

地球温暖化が進むといろいろなことが起こると言われていますが、それはどれくらい自分または人類にとって心配な問題なのでしょうか。

2007年に公表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、世界の平均気温が何度上がったらいろいろな分野で何が起こるかを表しています。・・・・・・明日に続く

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◆ [気候変動 ~人工衛星で見極める地球の「いま」と「未来」~◆

動画のURL: https://youtu.be/1BXVc5-rsoY

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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