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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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極端気象”ゲリラ豪雨”_知の学究達=228=/ 真木雅之(06/mn)

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ゲリラ豪雨・竜巻・落雷・ひょう_大きな被害をもたらす突発的な悪天候

狭いエリアで起こる激しい天気は、“雲の王”とも呼ばれる積乱雲が原因だ

“気候変動に伴う極端気象に強い都市創り”という防災対策上、切実で現実的な研究

主にゲリラ豪雨や竜巻の予報技術の確立に取り組む真木雅之

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆真木雅之(06) / 第3回 「ゲリラ豪雨予報」は2、3年後に実現?=1/3= ◆◇

ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の観測について、日本の水準は他国と比べて進んでいる。雨粒の検出に適したXバンドのMPレーダでネットワークを組み、首都圏のゲリラ豪雨を研究するという発想自体が、斬新で国際学会でも驚かれるとか。

「私が発表する場所はアメリカとヨーロッパのレーダ気象学会なんですが、X-NETという、Xバンドのマルチパラメータレーダのネットワークを首都圏で組んでいるというのはインパクトが強いですね。人口の密集地域にこういう密なマルチパラメータレーダ網があるというのは、世界的にも珍しいんです。このネットワークは2006年ぐらいから始めてますので、世界で一番早く都市域を対象にした研究をしていると言えます。さらに、これに加えて、現業用に国交省が同じタイプのレーダを全国展開していますから、都市を対象とした観測では我が国は相当、先を行っています」

 北米、欧州も追従しており、アメリカではテキサス州、ヨーロッパではロンドン、パリ、ロッテルダム、ルーベンの4カ所に似たレーダを設置して、都市型災害を監視する仕組みが来年(2013年)あたりにはできるそうだ。

 それでは、研究用のものとして「最先端」であるX-NETを使って、真木さんたちの目標はどのあたりにあるのだろう。

──遠くない未来に目指してるのが、10分前のゲリラ豪雨の予測です。そのためには、積乱雲の内部にある降水コアをいかに検出するかというのが大切です。『速く』、『早く』と、ふたつの、『はやく』が大切だと考えています。ひとつめの『速く』ですが、Xバンドや、もう少し波長が短いKuバンドのMPレーダを使って、出来るだけ速く空をスキャンします。数10分で終わってしまう現象ですから、5分間隔では時間的な分解能が十分ではないんです。それこそ2、3回、観測する間に現象が終わってしまうわけです。できるだけ速くスキャンして積乱雲の時間変化や降水コアを捉えたい。気象研究所のKuバンド(波長2センチ程度)やX-NETでは、セクタースキャンという特別な観測方法で、積乱雲の立体的な構造の変化を1分から2分間隔で捉えることが出来るようになりました」

 研究用の気象レーダーは、全天をすばやくスキャンする。一度、積乱雲を見つけたらそのまま、ずっと同じものを観測し続ければよいと素人としては考えるのだが、そもそも積乱雲が発達するような状況では、他の場所でも出来ているかも知れない。「速く」スキャンして、多くの雲を見た上で、それらが発達する積乱雲なのかどうかの兆候を見極めなければならない。これも今後の大事な課題だそうだ。

「──もう1つの『早く』、なんですが、雲ができていても雨粒が成長する前、さらには雲ができる前の段階から前兆現象をとらえたいということです。これらには、別の観察手段が必要です。雲自体の観測は、雨粒よりも小さな雲粒子を捉えることができる雲レーダを開発しています。雲粒は小さいので、それに見合った波長1センチほどのKaバンドを使います。そして、雲ができる前の晴天大気の観測に有効なのは、気流を見ることができる光の波長を使うドップラーライダーですね。さらに、大気中の水蒸気量を観測するためにGPSの情報を使えないだろうかということで研究をしています」

・・・・・・明日に続く・・・

 

■□参考資料: 異常気象と地球温暖化の関係について(4/4) □■

地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室長  江守正多

目標を目指しても、諦めてもリスクはある

これを本気で実現しようとするならば、対策の経済的なコストのほか、社会システムの大胆な変革にともなう社会的混乱のリスクや、二酸化炭素の地中貯留をはじめとした新技術の導入にともなうリスクなどを覚悟する必要があります。一方、このようなリスクをとらずに温暖化の進行を許せば、もちろん、将来の温暖化の悪影響に人類が対処しきれなくなるリスクを覚悟する必要があります。つまり、「2℃以内」の目標を目指しても、諦めても、どちらにしてもリスクがあるということです。この意味で、人類は、もはや温暖化のリスクから逃げることはできません。リスクに向かい合い、どのリスクをどれくらい受け入れるかを判断しなければなりません。人類はそこまで追い詰められてしまったのだという現実を、わたしたちは直視すべきだと思います。

地球温暖化の悪影響のリスクに対して誰が判断する?

私はここで、悪影響のリスクは受け入れるべきでないとか、対策のリスクは受け入れるべきでないといった、個別の主張を押し付けるつもりはありません。それは、この問題は専門家や官僚などの判断で決めてよい問題ではなく、社会全体で議論して決めるべき問題だと思うからです。

そんな難しくて抽象的な話は、専門家が議論して決めてくれと思う人もいるかもしれません。しかし、2年前の福島第一原子力発電所の事故を受けて、人々は日本の原子力行政が一部の官僚や専門家や業界の判断で決まっていたことを知って怒りました。そして、人類は原子力とどう向き合っていくかという難しくて抽象的なことに、専門家でない普通の人が意見を言うようになりました。わたしは、地球温暖化もこれと似ているのだろうと思います。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の新しい報告書

ぜひ、2013年9月から発表されるIPCCの新しい報告書にご注目頂き、地球温暖化という人類の大問題について、みなさん一人ひとりがどう思うか考えてみて頂きたいと思います。そして、政府やメディアには、この問題を改めて社会全体で議論する仕組みを作ってほしいと思います。

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◆ 世界気象機関(WMO):2050年の天気予報(NHK) ◆

動画のURL: https://youtu.be/NCqVbJwmyuo

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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