見た目はホントにそっくりな双子 一卵性双生児なわけだ
つまり遺伝子が100%同じなのだが、性格や気質も見た目ぐらい同じなの?
認知能力とパーソナリティの発達を調べる「双生児法」
遺伝と環境が人間に与える影響研究する / 心理学者・安藤寿康
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】
(文=川端裕人/写真=的野弘路 & イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 安藤寿康・パーソナリティも遺伝で決まる? =2/3= ◆◇
「新奇性追求、損害回避、報酬依存、この3つの次元で、検証しました。すると、たしかにきれいに3つの独立した遺伝要素として、確認できたんです。たぶん、すでに見つかっている新奇性追求のほかのものの背後にも、対応する遺伝子群があるわけです。それを国際誌で明らかにしました」
安藤さんの研究によれば、新奇性追求、損害回避、報酬依存に遺伝が寄与する割合は、それぞれ、34パーセント、41パーセント、44パーセントだ。残りの66パーセント、59パーセント、56パーセントは、環境影響によって決まる。
この時点で、安藤さんはすでに、これまでの数人、数十人規模ではなく、国際的に通用する大規模な双子研究を走らせているわけだが、やはりその背景には1996年の「パーソナリティと遺伝子」を直接結びつける大発見が効いている。大きな予算がつくようになり、600組もの双子を対象にすることができた。
ちなみに、双子は珍しいけれど、極端に珍しいというわけでもない。国際的に多少のばらつきはあろうとも、125人に1人くらいはいるのだそうだ。百万人超の都市なら、1万人以上(5千組以上)いても不思議ではない。
それでも、人づてに双子600組も集めるのは至難の業だ。そこで安藤さんが取った方法はというと──
「日本の場合、結局、住民基本台帳を見ていくしかありません。北欧のスウェーデンやノルウェーは国民総背番号制なので、1万組の双子を追いかけることもできるんですが……。双子を集めてしまえば、あとは実にオーソドックスな研究法になります」
そうか! とぼくは虚を衝かれたかのような気分になった。
個人情報の宝庫、住民基本台帳は、公益性の高い調査のためであれば閲覧可能だ。もっとも、閲覧にはお金がかかるのと、すべて電子的な情報になっているのに、電子データではなく手で書き写さねばならないというのとで、金銭的にも労力的にも非常に大変なものになる。
「東京・千葉・埼玉・神奈川の4都県の基本的にすべての、市区町村を調べました。東京ですと例えば大田区には10カ所ぐらいの支所があって、すべてに行く。場所によっては、2カ月先にならないと予約がとれないとか、いろいろ難しい点はありました。アシスタントを10人ほど雇って、きょうは銚子まで、あしたは小田原までといったかんじで。最終的には4万4000組の双子をリストアップできたんです」
まさに人海戦術なのである。そして、さらに、それらの双子(未成年の場合は保護者)にあてて、手紙を出して、研究への参加を呼びかけた。結果、今、安藤さんは、大きくわけてふたつの研究プロジェクトを進行させている。
・・・・・・明日に続く・・・・
◇ 【雑談 才能】身長や学力は遺伝で決まる?~これって遺伝/環境のせい?~ ◇
・・・https://youtu.be/C3j0KS9z8Fc・・・
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//////参考資料///////
■□ 参考資料: 「全ての能力が遺伝で決まる」世界で、凡人はどう生きるか (3/4) □■ 14p
知ると後悔するかもしれない… / 早い段階であきらめ、別の道を
才能の遺伝はどう説明できるか
イギリスの双生児研究では、意欲や勤勉さや自尊心、家庭環境や学校環境をどう受け止めるかにも遺伝的個人差があり、知能の遺伝要因とは別に、多かれ少なかれ学業成績の遺伝要因を説明することが示されている。
才能の遺伝にはさまざまな要因が関わっているのであって、単一の資質や、ましてや単一の遺伝子で説明できるものではない。
とはいえ知能や学業成績は、それでもひとつにまとまった大きな資質の表れであるともいえる。というのは、教科ごと、領域ごとに異なる遺伝要因がばらばらにあるのではなく、おしなべて一般的な認知能力としての資質があるようだからだ。
つまり国語が得意な人は概して数学も理科も社会も得意であり、言語による推論が得意な人は空間把握や記憶も得意という傾向がある。しかもそれは遺伝子レベルで互いに強い結びつきがあるのである。
たとえば数学に関係する遺伝子は、同時に国語(言語能力)にも関係することが、やはりイギリスの研究で明らかにされている。能力の遺伝子たちは、概してジェネラリスト・ジーン(万能遺伝子)として効いてくるものなのだ。
元も子もない話だが、知的能力は基本的に教科や領域を超えた一般性をもち、そのレベルでざっくりと遺伝的な優劣がある。
その上で、さらに個々の教科や領域に固有の遺伝要因がさらに加味される。学校は、こうした一般的な能力のレベルの個人差を、それを全員に学習させる機会を与えることで顕在化させている。
「才能」とはなんだろう
あらゆる才能や能力には遺伝的優劣がある。この冷酷な事実に対して、わたしたちはどう考え、どうすればよいのか。
まず自分がどの分野にどんな才能を持っているのかは、遺伝子検査でわかるものではなく、実際にやってみること、それもある程度徹底的にやってみることで、初めて分かるということ。
「美人」という才能について考えてみよう。
この要素を持っていたら必ず美人となる要素があるだろうか。
色が白い? 二重まぶた? 鼻が高い? 目がパッチリしている? 色黒の美人も、一重の美人も、だんご鼻が魅力的な美人も、アンニュイな目つきが色っぽい美人もいる。どれひとつとっても、美人であることの必要条件でも十分条件でもない。
要はさまざまな要素の独特な組み合わせが生み出す妙である。才能の遺伝子というのもそういうものだと思われる。たくさんの遺伝子たちの織り合わさった模様が、ある特定の文化の中で「才能」として認知される可能性をもつ。
しかしそれはあぶり出しに描かれた抽象画のようなもので、経験という火にかざされないと浮かび上がって見えてこない。
そして見えてきたものも形が抽象的で漠然としていて、はっきり分かることはごくまれであり(早熟の天才と呼ばれるごく少数はそれがはっきりしているので、子どものころから才能を発揮しているが)、たいがいは実際に何かを経験するなかで徐々に気づき、徐々に形にしてゆくものである。
それでも学校の教科になっていたり、ある程度文化的に確立された領域での一般的能力については、比較的分かりやすい。
・・・・・・明日に続く
◆ 才能は開花しない。勉強×遺伝×努力の法則を超わかりやすく解説してみた結果 ◆
・・・https://youtu.be/IzL6bI1mhJY・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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