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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくめく知のフロンティア・学究達 =025=

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見た目はホントにそっくりな双子 一卵性双生児なわけだ

つまり遺伝子が100%同じなのだが、性格や気質も見た目ぐらい同じなの?

認知能力とパーソナリティの発達を調べる「双生児法」

遺伝と環境が人間に与える影響研究する / 心理学者・安藤寿康

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=的野弘路 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 安藤寿康・パーソナリティも遺伝で決まる? =3/3= ◆◇

双子(未成年の場合は保護者)にあてて、手紙を出して、研究への参加を呼びかけた。結果、今、安藤さんは、大きくわけてふたつの研究プロジェクトを進行させている。

 ひとつは、1998年に発足した慶應義塾双生児研究(KTS)で、首都圏在住の1000組の青年期、成人期の双子を研究するもの。もうひとつは、2004年に発足した「首都圏ふたごプロジェクト」(ToTCoP)で、首都圏で生まれた双子を幼少期から追って調査するものだ。

新奇性追求、損害回避、報酬依存といったパーソナリティに、遺伝が寄与することは前に述べた。さらに、パーソナリティのモデルとして有名な「ビッグファイブ」(5因子モデル)について、安藤さんたちが調べたところ、これもやはり遺伝要因が大きく効いていることがわかった。5つの因子とは、外向性、神経症傾向、誠実性、調和性、開放性。それらが、順番に、46%、46%、52%、36%、52%が遺伝要因で、のこりは環境要因という結果が出た。

 人の性格を形作る要素が、かくも遺伝の影響を受けていると示されて、どのように感じるだろうか。

 ぼくとしては、その寄与割合の大きさはやはり驚きだ。「調和性」を除き、ほかの要素は「だいたい半分は遺伝で決まる」と言っているわけだから。さらに、この結果は、安藤さんたちの研究のみならず、カナダ、ドイツなどでも、同じ方法で調査され、きわめて似た結果になったという。我々人類の「心」の普遍性を示しているのかもしれない。

 それでは、「知能」のように、直接的に「能力」に結びつけて考えられやすいものはどうか。

 あくまでIQテストの一種で測定された能力の「ある一面」をあらわしたものだとまず最初に断った上で結論を述べると──

 空間性にかんする知能テストについては、遺伝要因がなんと70%になった。ここまで来ると、人間の空間認識能力は遺伝によってだいたい決まってしまうのではないかとの印象を受ける。中学生時代、数学の幾何の分野がどう勉強しても苦手で、高校でベクトルや座標を使ってゴリゴリ計算して同じ問題が解けることを知った時、とたんに楽になったぼくなど、ああそれは遺伝のせいかと納得してしまう。

 一方、言語性にかんする知能テストは、遺伝要因が14%と小さく、残り86%が環境要因となった。家族の中で交わされる会話や、両親の読書習慣などが影響するのだろうか。

 さて、様々なパーソナリティや知能について、双子研究で「遺伝の影響」が測定でき、同時に「環境の影響」が測定できることが分かった。すると、「すべての面に遺伝が影響する」ことをことさら大きく見て、こういった研究が優生思想的な発想と結びつきやすいのでは、と懸念を抱く人もいるだろう。

 それについてはどう考えればいいのか。

次回“ドッキリ企画!双子を内緒で交換したら”につづく

◇ 日本人の9割が知らない遺伝の真実≪AI朗読≫ ◇

・・・https://youtu.be/jVgr1g96fog・・・

動画再生不能の時は上記URL(⇑)をクリックしてください

//////参考資料/////// 

■□ 参考資料: 「全ての能力が遺伝で決まる」世界で、凡人はどう生きるか (4/4)  □■

知ると後悔するかもしれない… / 社会を支える多数の「凡庸な人」

 学校の教科になっていたり、ある程度文化的に確立された領域での一般的能力については、比較的分かりやすい。勉強もスポーツも芸能も、そしておそらくどんな職業でも、それについて一般的な才能のある人は、たいてい一般人の中でははじめから頭角を現す。

問題は凡庸な場合、一般的な能力でも劣っている場合、そして一般的な能力では優れている人が、選ばれてさらにその上の専門家集団に入ったとき、そこでは凡庸な、あるいは劣ったレベルになってしまう場合である。

社会を支える多数の「凡庸な人」

「凡庸な人」は幸いだ。社会の多数派(マジョリティ)に属するからである。

多数派は多数派に属するというだけで、特に何に秀でていなくても、とりあえず少数派に対して強者でいることができる。なぜならいまわたしたちが生きている社会の形の基本を実際に作り上げているのがこの人たちだからだ。

この社会はオリンピック選手の身体能力に合わせて作られているわけでも、ノーベル賞学者の知的能力に合わせて作られているのでもない。

むしろそうした「突出した」才能の持ち主たちを社会的に支えているのが、これら圧倒的多数の「凡庸な人」たち、そしてさらにはその能力に対して「劣った人」たちなのである。

このことが当の「凡庸な人」「劣った人」たちによって、尊厳と喜びと謙虚さをもって理解されていることが重要なのではないかと思う。

それを理解するためには、この世界に関するできるだけ正確な「知識」を、自分の頭で考え、胸に落とし、納得しながら学ぶことが必要だ。

「凡庸な人」がこの世の圧倒的多数なので、その凡庸さも遺伝子の組み合わせの数だけ多種多様であり、互いに関わりあっている。

その名が世に知られたり歴史に残ることはほとんどないその人たちの営みのおかげで、きょうもおいしい食事をとることができ、安全に過ごすことができ、使いやすい道具やサービスを用いて、ほかの人たちのための仕事に従事できる。

それが「おいしく」「安全で」「使いやすい」としたら、それはそれを作るのに関わってくれた無数の「凡庸な」「劣った」人たちの「才能」が発揮されていたからである。

もしあなたが何か不快な、危険な、不便なことや不条理な問題に気づいたとしたら、そここそが、あなたの才能を傾けてその問題に関わる知識を学習し、教育機会も利用して、改善のための知恵と労働を投入する場所だ。

そのとき一般的能力には秀でていながらトップに立てなかった人たちの経験から何かを教わることがあるだろう。

そしてもし何がしか、この社会の改善――すこしでも「おいしく」「快適に」「安全に」「便利に」なり、「理不尽さをなくす」こと――に役立ったとしたら、いかに何かの基準で「凡庸」「劣った」と烙印を押されていようと、あなたはそのために生まれてきたのだといえる。

なんだか絵に描いた美しげな理想論を聞かされたと思うかもしれない。しかし冷静に考えてみれば、これは理想論ではなく、現実がまさにそうなっていることに気づくはずである。

・・・・・・明日に続く

◆ 男性の収入は「遺伝」で決まるという冷酷すぎる現実 ◆

・・・https://youtu.be/77Q0d03Ppo8・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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