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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくるめく知のフロンティア・学究達 =014=

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2011年3月11日 東北地方沖でのマグニチュード9の巨大地震による巨大津波

場所によっては波高10メートル以上 遡上高40メートル以上を記録

宮城県・岩手県・福島県を中心に 北海道から関東地方の太平洋岸に膨大な被害

近代都市を襲った史上はじめての巨大な津波

私たちは何を学び、これから何をすべきなのか / 津波研究者・今村文彦

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆  今村文彦・“悪夢”を二度と繰り返さないために =1/3= ◆◇

 今村さんの研究には、理学・サイエンス寄り(津波発生のメカニズム研究など)のものと、工学・エンジニアリング寄り(防潮堤・防波堤、さらに今回は都市での津波の挙動研究など)の、2つの分野がある。しかし、肩書きをひとつ選ぶとすると、津波工学者だという。

 そう聞いて、ふと思い出したのは、地球温暖化などについて論じる気候変動の研究者だ。津波工学も気候変動研究も、コンピュータシミュレーションを主な武器にしつつ、将来の防災を視野に入れている。なのに片方は、工学であり、片方は、むしろ、自分たちの軸足をサイエンス側に置こうとしているように見える。やはりリアルな被害が「今」、というか、常時、世界各地で起きている津波研究の方が、防災のためのエンジニアリングの方面を向きやすいのであろう。

 今村さんは、今回の津波をまさに「悪夢」と述べたけれど、しかし、これまでの津波工学の研究成果を反映させた防災対策が、完全にとはいわずとも、被害を低減したことも間違いない。

「防潮堤はすごく破壊されてしまったわけですが、あれはあれで、津波を弱めてくれたり、到達を遅くしてくれる効果はあったんです。頑丈なものを壊すことで、エネルギーを消費しますし、全く無意味ではなかったと思っています。津波のエネルギーを100と考えれば10か20くらい、力を弱めた、と。ただ、地元の人としてみたら、やっぱり期待は大きいわけですよ。全部防ぎきってくれるのではないか、と」

 また、今村さんたち津波工学者が、自治体に提言したり、自ら足を運んで地道に行ってきた防災の啓蒙活動で伝えたことを、忠実に守って、難を逃れた人たちもたくさんいる。ハード、ソフトの両面について、津波工学、津波の防災の研究者はかかわってきたし、実際にその成果はあった。

 しかし、あまりに甚大な被害状況に、その成功要素がいかに重要でも霞んでしまう。「すべてを防ぎきる」というのは、常に人智を超える自然相手に不可能であるとしても、今回明らかになった知見はすぐにでも、新たな津波対策に織り込まれていくべきだろう。この地球上では、それこそのべつまくなしに、被害が出る規模の津波が起きているし、ましてや日本でも、東海地震をはじめとする南海トラフの地震群など、東北沖以外にもリスクを抱えた地域は多い。

 それでは、今後、どうしていけばいいのか。

 今村さんは語る。

「2段階あると思うんですよね。で、1段階目は科学的なもので、地球46億年の歴史の中で、非常に長いサイクルでいろんな現象が起きると。そういうことを例えば津波堆積物とか、液状化の跡とか、いろんなもので間接的に知っておくと。様々な天変地異を、理解しておくと。これが一つです」

 つまり、科学的な意味での様々な自然現象の理解が基礎としてある、と。

・・・・明日に続く・・・・

◇ 野田村・下安家漁港に押し寄せる津波 ◇

・・・https://youtu.be/uchzMBLFb6M・・・

動画再生不能の時は上記URL(⇑)をクリックしてください

//////参考資料///////  

■□ 参考資料: “サイレント津波”とは (5/6) □■

= NHK_WEB 特集/ : 「40m巨大津波」の謎に迫る “サイレント津波”とは =

謎の正体“サイレント津波”?

「津波地震」と「海底地すべり」。激しい揺れを伴わずに発生する津波、いわば「サイレント津波」という現象が起きたのではないか。今村さんの研究グループは、同時に、津波がどこで発生すると岩手県北部の津波の高さが説明できるのか、検討を重ねました。その結果、岩手県北部の沖合、大きな揺れが発生しなかったエリアで、大きな津波が発生したと仮定すると、「謎」が説明できることがわかりました。

そのシミュレーションです。宮城県沖で緑や黄色などで示す大きな津波が発生したあと、少し遅れて岩手県北部沖でも大津波が発生します。これが「サイレント津波」だと今村さんは分析します。(下図参照)

通常の地震による津波に、「サイレント津波」が重なり合うことで、津波が巨大化。岩手県北部に、特に高い津波が集中したことが確かめられたのです。

明日に続く・・・・・

◆  石巻市湊地区に押し寄せる津波 ◆

・・・https://youtu.be/K0rWPm9f3GQ・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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後節へ移行 : http://blog.goo.ne.jp/xxxx/015/xx

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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