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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =236=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡ 

= 美しい森や湖、サウナ、サンタクロース、ムーミンなど、愛らしいものが = 

- フィン人の言葉はウラル諸語との類似し、アジア人特有の染色体が見出される - 

覇国スウェーデンと強国ロシアからの侵略と占領が長く続いた 

【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】

(文=中川明紀・ライター、編集者  イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ サウナ以上に愛すべき存在?!フィンランドの国民食 1/3 ◆◇

 近年、日本列島で巻き起こっているサウナブーム。私も先日、近所のスパのサウナで汗をかいてきたところだが、一説によるとサウナなど蒸し風呂の類は少なくとも2000年前にはあったという。そして「サウナ」はフィンランドで生まれた言葉だ。この北欧の国では生後数カ月でサウナに入り始めるほど身近なものだという。

「フィンランドには約550万の人口に対して約300万のサウナがあるんですよ」

 フィンランド大使館の報道・文化担当参事官、マルクス・コッコさんが笑顔でいう。フィンランド人にとってサウナは心身を落ち着かせる場、交流の場として欠かせないもので一人暮らし用のワンルームマンションにも共有サウナなどがあるそうだ。そして、この大使館内にも完備されている。

 私がなぜフィンランド大使館でサウナの話をしているのかというと、もちろんソウルフードを求めて訪れたのだが、サウナもまたフィンランド人のソウルに根付くものとして伺っていたのだった。ただ、サウナはフィンランド語であるその名が世界共通語になったほど世界中に普及しているが、国民食は国外では手に入りにくいものらしい。それはいったい何なのか。

「ライ麦パンです」

 フィンランドの主食の一つであり、どこのスーパーマーケットでも簡単に手に入って毎日、毎食のように食べる国を代表する食べものだとコッコさんはいう。実際、 2017年にはロシアから独立して100周年を迎えたのだが、これを記念して行われた国民食を問う国民アンケートで、ライ麦パンは圧倒的な1位を獲得している。きっと日本のお米のようなものなのだろう。

 とはいえ、コッコさんの発した言葉に私は少々疑問を感じた。ライ麦パンなら日本のパン屋にも売っているではないか。しかし、私がそう言うとコッコさんは首を振った。フィンランド語で「ルイスレイパ」というライ麦パンは、日本はもちろんのこと近年日本で人気のドイツのライ麦パンとも異なるという。

「フィンランドのライ麦パンが手に入らない時にドイツのライ麦パンを食べますが、少し甘いんですよね。時々食べるにはいいけれど、祖国の味ではありません。だからフィンランドに帰るとライ麦パンをたくさん買ってきますし、友人が来日すると聞くと持ってきてもらうように頼んでいるんです」

 フィンランド本来のライ麦パンは、フィンランド人でも自宅でつくるのは難しいそうだ。ぜひ食べてみたいけれど日本では滅多に手に入らないのか……。そんな私の気持ちを察したのか、コッコさんが明るい顔をしていった。

「実は数年前に本場のフィンランドパンを焼くパン屋が神奈川の鎌倉にできたんです。なかなか行くことはできませんが時々取り寄せています。しかもつい最近、そこのパンがナショナル麻布(東京・港区にあるスーパーマーケット)で買えるようになって。私も周りのフィンランドの友人も喜んでいたところなんですよ」

 詳しく聞くとフィンランド人のご主人と日本人の奥様がつくるフィンランドパンを中心にしたパン屋だという。「ライ麦ハウスベーカリー」という店名からしてライ麦パンへの愛がうかがえる。これは行くしかないと、私はJR横須賀線に乗り込み鎌倉に向かった。

「フィンランドは森が多く、18万以上の湖がある美しい国です。フィンランドのパンを伝えたくてお店を開くとき、山と海に囲まれた鎌倉の雰囲気がフィンランドに少し似ていたのでこの地を選びました」

・・・・・・明日に続く・・・・・

◇ 北欧の国から【09】クリスマス料理 ◇

・・・https://youtu.be/dptqM1iGtfM・・・

//////参考資料///////

■□参考資料: フィンランド料理(1/3) □■

フィンランド料理の評判

フィンランド料理は、イギリス料理と並び評判はあまり良いとは言えない。例として、2005年フランス大統領ジャック・シラクは、フィンランド料理について「欧州で最悪の料理の1つで、英国料理よりはわずかにおいしいだけ」と酷評したと報じられた。また、イタリア首相シルヴィオ・ベルルスコーニも、フィンランドのスモークトナカイを「パルマ産のハムのほうが比べ物にならないほど美味い」などと語っている。

こうしたイメージの悪さは、かつては過酷な風土ゆえ新鮮な果物や野菜が中々手に入りにくく、根菜や黒ライ麦パン、発酵乳製品などに拠らざるを得ず、またフィンランド料理の薄味が外国人にはなじめないこと、さらに古くから塩以外の香辛料も入手が困難であったことなどが原因として挙げられる。

カレリアンピーラッカ(カルヤランピーラッカ)は、ライ麦粉と小麦粉の生地にライスプディングオーラリィニプーロ (大麦で作ったプディング)、マッシュポテトを乗せて焼き上げたフィンランドパイ料理である。元々はカレリア地方の伝統料理で、継続戦争による避難民によって伝来した。“ピーラッカ”は南カレリアの方言で“パイ”を意味する。

北カレリアでは“カレリアンピーラス”と呼ばれている。カレリアでは“カリッタ”と呼ばれ、オロネッツ・カレリアでは“シパイニィック”、ロシアでは“カレルスキー・ピローク”、スウェーデンでは“カレルスカ・ピローガ”と呼ばれている。日本では“カレリア・パイ”とも呼ばれている。現在、カレリアンピーラッカはフィンランド全域やロシア北部、エストニアなどて食べられている。

カレリアンピーラッカは2003年2月に、伝統的特産品保護(TSG)に認定された。

古来、ピーラッカを作る際に用いる粉はライ麦粉だったが、北カレリアやラドガ・カレリアではつなぎとして小麦粉が加えられた。中の具は大麦やタルックナ (大麦、ライ麦、オーツ麦エンドウマメ粉を混合した穀粉)のプディングだったが、まずジャガイモやソバが導入され、そして19世紀に貿易によって米やキビが用いられるようになった。今日、米のピーラッカが最も一般的である。

次回に続く・・・・・・

ヘルシンキ ホームクッキング/Home cooking ◆

・・・https://youtu.be/VmpAcIAVr1g・・

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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