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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =233=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡ 

= ナシクニンとは「黄色いご飯」の意味、インドネシア料理である = 

- ウコンとココナッツミルクで炊いたご飯のことであり、日本の赤飯のような存在 - 

インドネシア文化では黄色は幸運や繁栄を象徴している 

【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】

(文=中川明紀・ライター、編集者  イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 幸福を招くインドネシアの「黄色いごはん」 =1/3= ◆◇

インドネシアには日本のお赤飯のような料理があるらしい。

 お赤飯といえば、もち米を小豆やササゲとその煮汁で炊いたお祝いの時に食べる料理。米好きな私は誕生日の時などに母が炊いてくれるのを楽しみにしていたけれど、インドネシアの“お赤飯”とはどのような料理なのだろうか。

 降り立ったのは東京の目黒駅。東口を出て徒歩7分ほどのインドネシア料理店「チャベ 目黒店」でインドネシア版お赤飯が食べられると聞いてやってきたのだ。実は目黒はインドネシア人が集まる街。駅の東側にインドネシア共和国大使館、西側に東京インドネシア共和国学校があり、2017年には学校の敷地内にモスク「マスジッド・インドネシア」も誕生した。

「お客さまがみんなインドネシア人という日もあります」と話すのは大平あきさん。インドネシアは300もの民族が暮らす多民族国家。食も多種多様で、チャベでは全国的に食べられている料理を中心に出しているが、それでもメニューには60種近くの料理が並ぶ。現在、目黒界隈にインドネシア料理店は他になく、大平さんがご主人と営むこの店はインドネシア人の拠り所となっている。

 インドネシアのお赤飯については「結婚式のパーティーや誕生日などのお祝い事をする時によく注文されますね。見ているだけで気持ちが晴れやかになる料理です」という。お祝いの席で食べる点では日本のお赤飯と同じだ。

「これが、そのナシクニンです」

 その声に振り向くと、加藤スタミさんが大きなお皿を運んでくるところだった。スタミさんは店の料理を担当しているインドネシア出身の女性だ。そして、ナシクニンと呼ばれる料理が私の目の前に置かれると、私は思わず「おお……」と感嘆の声をあげていた。

 まず驚いたのは色だ。インドネシア語でナシは「ごはん」、クニンは「黄色」を意味するとおり鮮やかな黄色いもち米のごはん。もち米は共通しているものの、インドネシアの祝い飯は赤ではなく黄色だった。日本で赤は古くから邪気をはらう力があると考えられてきたが、インドネシアで黄色は幸運や繁栄を象徴するらしい。

「ナシクニンはもち米をターメリックとココナッツミルクで炊いたものです」とスタミさん。香りづけにレモングラスやコブカミンなどのハーブも使うそうだ。

 しかし、興味深いのは色だけではない。かたちもおもしろかった。ナシクニンはなんと高さ20センチ以上もある美しい円錐形にかたどられていたのだ。そして、周囲におかずや飾り切りをした野菜、花が添えられている。何とも華やかで、これは確かに気分が上がるぞ。

◇ 黄色いナシクニン/I eat Nasi Kening(Turmeric Rice) ◇

・・・https://youtu.be/UZnxgFcs_Hs・・・

//////参考資料/////// 

■□参考資料:ナシクニン □■

ナシクニン:

 ナシクニン(インドネシア語 nasi kuning)はウコン(ターメリック)とココナッツミルクで炊いたご飯のことであり、インドネシア料理である。香りづけにコブミカンの葉とレモングラスなども加える。ナシクニンとは「黄色いご飯」の意味。

白飯のかわりとして普段にも食べられるが、日本の赤飯のような存在であり、祝いごとの際によく作られる。インドネシア文化では黄色は幸運や繁栄を象徴している。 ナシクニンと一緒に食べるおかずは地方によって異なる。

特に、ジャワ島では、一般的に錦糸玉子、スルンデン(乾煎りココナッツフレーク)、サンバルゴレン(サンバルで炒めたテンペとジャガイモなど)、アヤムゴレン(フライドチキン)、プルクデル(ジャガイモ揚げ物)、バワンゴレン(フライドオニオン)など、スラウェシ島のマナドではカツオフレークをトッピングして食べることが多い。

ビュッフェ形式でおかず料理を選んでご飯を盛った皿に乗せていくナシチャンプルでも白飯(ナシプティ)以外にナシクニンを選べる店もある。

トゥンペン

ナシクニンを円錐形に盛り、回りをおかずで囲むトゥンペン(tumpeng)という盛り付け方がある。これは宗教的に神聖な山(特に火山)を形どり、神への感謝をあらわしたものであるが、現在ではトゥンペンはインドネシアの独立記念日、誕生日パーティ、出産祝い、開店記念、結婚式などおめでたい時に作られている。

バリヒンドゥー教には四つの神聖な方角があり、それぞれ赤、黒、白、黄で表した。言い伝えによると昔、神様はバリ人に四色のお米を与えようとしたが、その米を運んだ鳥が黄米(古代米)を食べてしまった。僅かに残った米を鳥の巣の近くに植えると、そこからウコンの木が生えてきた。

バリ島ではもともと黄米が取れないが、代わりに白いごはんにウコンを混ぜてナシクニンを作るようになった。バリヒンドゥー教の祭日の一つで、送り盆の日であるクニンガンではナシクニンを作り、お供えする。

次回に続く

インドネシアの伝統料理!見た目はチャーハン? ◆

・・・https://youtu.be/CeN8_Bz9RWc・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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