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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =231=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡ 

= アルゼンチンに持ち込まれたイタリア移民の「牛カツ」 = 

- 牛肉にパン粉をつけて揚げ焼きにした人気料理 - 

日本では「牛カツ」が昨今ブームなのだが、「ミラネッサ」は南米の「牛カツ」 

【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】

(文=中川明紀・ライター、編集者  イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ アルゼンチンの英雄、メッシが愛する料理「ミラネッサ」とは? =3/3= ◆◇

   和美さんの話ではチミチュリのほうが定番らしい。そうそうこのチミチュリ、とてもさっぱりしていて酸味があり、揚げ物の油っこさをほどよく和らげるうえ食欲を刺激してくる。

「チミチュリはアルゼンチンのとてもポピュラーなソース。お肉を飽きずにたくさん食べるにはさっぱり系がいいでしょ。だから、アルゼンチンでは甘いソースはあまり使わない。ミラネッサだけではなく、アサードの時も塩をふって焼いた肉にチミチュリをかけて食べるんですよ」

 実は私がミラネッサと同じくらい気になっていたアルゼンチンの国民的料理に、チョリソーをパンで挟んだ「チョリパン」があるのだが、これにもチミチュリをかけるそうだ。

「チミチュリはみじん切りにしたパセリとオレガノ、ニンニクを、酢とお塩、オリーブオイルで和えたもの。ベースは同じだけれど、唐辛子やコショウなどを加えたりとそれぞれ家庭の味があるんです。うちのお店は唐辛子を少し入れていて、辛いのが好きな人にはタバスコで調整してもらっています」

 チミチュリのほかに、サルサクリオージャというやはり酢(またはレモン)とオリーブオイルでトマトやタマネギを和えたソースもよく使われるそうで、和美さんはフレッシュさが大切だからと毎日ソースをつくっている。キッチンカーではこれらのソース目当てに買いに来る客も少なくないという。

「彼女が初めて私に振る舞ってくれたアルゼンチン料理が、このチミチュリのかかったミラネッサでした。食べた瞬間、魂が揺れましたよ。今までにない美味しさだったんです」

 そんな熱い思い出を振り返るのは和美さんのパートナーでカナダ人のジャーマン・アダムさん。ミラネッサは今も和美さんの手料理の中で特に好きな料理の一つだという。なぜ最初にミラネッサをつくったのかと和美さんに聞くと、「やっぱり、アルゼンチンでは誰もが食べたいと思う料理だからです」とのお答え。和美さんは祖国のソウルフードでカナダ人のアダムさんの胃袋を掴んだ。しかも、日本という場所で。なんて素敵な巡りあわせだろうか。

 小さな頃から料理が好きだった和美さんはいつか自分の店を持つことが夢だったという。アルゼンチンにいた頃も料理の勉強をし、味付けを覚えた。さらに二十歳そこそこで日本に移住してからも様々な飲食店で働いてその腕を磨いたという。

「アルゼンチンは今でもソースから一つひとつ料理をつくる家庭が多い。日本のようにレトルト食品も豊富ではありません。だから子どもたちはみんな料理のお手伝いをします。私が料理を好きなのも母やきょうだいと一緒に台所に立ち、手伝いながら学んだことが根底にあるのかもしれませんね」と和美さん。実現した自分の店では弟さん、妹さんも一緒に働いている。

 それにしても。ミラネッサを食べていると無性にほかほかの白いごはんが欲しくなるのですが……。そう和美さんに言うと、彼女は笑いながら答えた。

「普通はフライドポテト、マッシュポテトを添えたり、パンと一緒に食べるんですが、日系人はごはんと味噌汁で食べたりもしていますよ。アルゼンチンではお米はあんまり食べないんですけれどね」

 やっぱり。ミラネッサは白いごはんに合う。そして、ついごはんを欲してしまうのは日本人の性なのだろうか。

・・・・・・明日に続く・・・・・・

◇ デイキャンプでしんみりアサード(アルゼンチン式焼肉) ◇

・・・https://youtu.be/Jw_g0aSiHEc・・・

//////参考資料///////

■□参考資料: 代表的なアルゼンチン料理20選(3/4) □■ 

⑤:ミラネサ・ア・カバショ ; このアルゼンチン料理は、同じくミラネッサをアレンジた人気のメニューです。目玉焼きを上に乗せるだけで簡単にできる料理なので、アルゼンチンでも大人気です。/ ミラネサ・ア・カバショは、馬に乗られているミラネッサという意味です。目玉焼きを馬にみ立てているところに、国民性を感じます。マスタードと一緒に絡めて食べる方法は、アルゼンチン料理の定番です。

⑥:エンパナーダ ; エンパナーダは、具入りパンとしてアルゼンチンや周辺の国々で愛されています。アルゼンチン料理では、コース料理やお祝いのパーティの前菜として登場することが多いです。/ アルゼンチンでは、ハムや魚、ほうれん草が具として入れられることが多いです。特色の出やすいアルゼンチン料理なので、同じアルゼンチンでも地域によって特徴が少しずつ違います。

⑦:ニョッキ ; ニョッキは、じゃがいもと小麦粉をソースで絡めて食べる代表的なアルゼンチン料理です。トマトソースを付けて食べるのが、アルゼンチン料理の特徴です。/ アルゼンチンでは、毎月29日にニヨッキの皿の下にお金を置いてニヨッキを食べる習慣があります。ニヨッキは、新しい月をリッチに過ごしたいという願いを込めて食べられる伝統的なアルゼンチン料理として定着しています。

⑧:チョリパン ; チョリパンは、チョリソーや野菜などをトッピングしたアルゼンチン料理です。手軽に食べることができるアルゼンチン料理なので、国民食として人気があります。/ 街角の屋台などで気軽に購入することができるので、庶民的なアルゼンチン料理を楽しみたい人はチョリパンを押さえておくと良いでしょう。アルゼンチン料理では、チョリソーは太めの牛肉で作ったソーセージが使われています。

⑨:モルシパン ; モルシパンは、チョリパンと同じように人気のあるアルゼンチンのパン料理です。モルシパンの中には、モルシージャと呼ばれる血のソーセージが入っています。/ モルシージャは、黒っぽい色が特徴的なソーセージでアルゼンチン料理だけでなくスペイン料理でも使われることが多いです。肉食が盛んな地域で見られる食べ物なので、アルゼンチンに行ったときには食べてみましょう。

・・・・・・明日に続く

How to Make Argentinian food【etw recipe】 ◆

・・・https://youtu.be/4aQNSR1bObo・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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