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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =230=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡ 

= アルゼンチンに持ち込まれたイタリア移民の「牛カツ」 = 

- 牛肉にパン粉をつけて揚げ焼きにした人気料理 - 

日本では「牛カツ」が昨今ブームなのだが、「ミラネッサ」は南米の「牛カツ」 

【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】

(文=中川明紀・ライター、編集者  イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ アルゼンチンの英雄、メッシが愛する料理「ミラネッサ」とは? =2/3= ◆◇

 「トンじゃない。ギュウですね!」

そう、ミラネッサは牛肉にパン粉の衣をつけて揚げた料理なのだ。農畜産業振興機構によるとアルゼンチンは世界第6位の牛肉生産国で、国民1人当たりの消費量も58.5キロと日本の9倍以上におよぶ。アルゼンチン人にとって牛肉は食卓に欠かせない食材なのである。

「私は魚や鶏肉はあまり食べないんですが、牛肉だけはやめられない。小さい頃からよく食べていたから、食べるのをやめると身体がだるくなって調子がでないんです」と和美さん。まさに身体の血となり肉となっているわけだ。

 しかし、アルゼンチンなのになぜ「ミラネッサ」なのだろう。この名を聞いてまず思い浮かぶのはイタリアの都市ミラノだ。

「そう、そのミラノに由来します。ミラネッサはイタリア料理がベースになっている。アルゼンチンはイタリア移民が多いんです」。私の疑問に和美さんが答えてくれた。アルゼンチンは19世紀半ばまでは人口200万人に満たない小規模な国だった。そこで政府が19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパからの移民を積極的に誘致。結果、イタリア・スペイン系が人口の97パーセントを占める移民国家となった。

 イタリア系移民が多い理由はイタリアが統一した1861年以降の移民政策によるもので、当時は出稼ぎを目的に海を渡る者も多かったという。その一部が帰国することなくアルゼンチンやアメリカに定住した。ちなみにアニメ「母をたずねて三千里」は、イタリアの少年マルコが出稼ぎに出たまま音信不通となった母親を探しにアルゼンチンへと向かう物語である。アニメの記憶はおぼろげだけれども、マルコもミラネッサを食べたんだろうなあ。

「公用語はスペイン語ですが、イタリア語もけっこう使われています。ミラネッサだけではなくラザーニャやニョッキもよく食べますよ。特にニョッキは毎月29日に食卓に出る料理。安く手に入るジャガイモと小麦粉でつくれるから月末の給料日前の定番なんです。お皿の下にお金を置いて、来月も食べられますようにって祈るんですよ」

 ミラネッサは、日本では「ミラノ風カツレツ」と呼ばれるイタリア料理「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」がベースだ。仔牛の肉を叩いてのばし、小麦粉、卵、パン粉でつくる衣をつけて炒め揚げしたもので、移民とともに海を渡って「ミラネッサ」と親しまれるようになった。ルーツだけでなく望郷の思いも込められた名前なのかもしれない。

「アルゼンチンのミラネッサには大きく2種類あって、一つがこのチミチュリという緑のソースをかけたもの。もう一つがトマトソースとトロトロのチーズをのせたものでミラネッサ・ナポリターナと言われています」と和美さん。ミラネッサ・ナポリターナはさらにハムをのせたりもする。メッシは母がつくるナポリターナが一番の好物らしく、確かにボリューム満点で活力もみなぎりそうだ。

 だが、和美さんの話ではチミチュリのほうが定番らしい。そうそうこのチミチュリ、とてもさっぱりしていて酸味があり、揚げ物の油っこさをほどよく和らげるうえ食欲を刺激してくる。

・・・・・・明日に続く・・・・・・

◇ アルゼンチンの国民食!エンパナーダの作り方! ◇

・・・https://youtu.be/GdRjBnDLvZc・・・

//////参考資料///////

■□参考資料: 代表的なアルゼンチン料理20選(2/4) □■

代表的なアルゼンチン料理20選 ; 代表的なアルゼンチン料理を紹介していきます。アルゼンチンに旅行に行く人やアルゼンチン料理を提供してくれるお店に行く場合には、参考にしてみましょう。アルゼンチン料理の中には、日本ではあまり馴染みのない料理も存在します。アルゼンチン料理を自宅で作りたいと考えている人は、まずはどのような料理なのかを食べから挑戦すると良いでしょう。

①:アサード ; アサードは、アルゼンチン料理風のバーベキューのことです。アサードとは、元々スペイン語で「焼かれたもの」という意味です。/定番のアルゼンチン料理になっていて、家庭でも楽しまれます。アサードで肉を焼くのは、家庭のお父さんの役割です。サルサ・チミチュリやマスタードなどと共に炭火焼きした牛肉やヤギ肉、羊の肉などを食べるのが、アルゼンチン料理風です。

②:マタンブレ ; マタンブレは、牛肉をロールにして中に詰め物をしたアルゼンチン料理の定番です。日本でも、ラップがあれば簡単に手作りすることが可能です。/ 牛肉の中には、野菜やゆで卵を入れることが一般的です。アルゼンチン料理では、日本ではあまり見かけない牛腹肉を使って作られることが多いです。上手にカットしていけば、見た目も鮮やかです。マタンブレは、パーティーのメニューとしても人気があります。

③:ミラネッサ ; ミラネッサは、ミラノ風牛カツと呼ばれるアルゼンチン料理です。イタリアからやって来た移民が、好んで作ったと言われています。/ 日本料理では小麦粉を使ってカツを作ますが、アルゼンチン料理では小麦粉ではなくパン粉をつけて揚げることが一般的です。牛肉は薄めの物を使うので、経済的で家庭の味と言えるでしょう。少量の油で作ることができる点も、魅力的です。

④:ミラネッサナポリターナ ; このアルゼンチン料理は、先ほど紹介したミラネッサのアレンジレシピです。ミラネッサナポリターナは、ミラネッサの上にチーズやロースハム、トマトソースを付けて食べる方法です。/ このアルゼンチン料理は、ブエノスアイレスにあるレストランで提供されて広まっていった食べ方です。オーブンで焼き上げることが多いので、とろとろチーズの旨味を感じられます。

・・・・・・明日に続く

INDUSTRIA ATGENTINA〜アルゼンチンの郷土料理〜 ◆

・・・https://youtu.be/e_tOHbdTGj8・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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