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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =224=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡ 

= 凝乳を塩水に浸して保存性をよくしたフェタチーズ =

- 見た目は白い色で小さな穴がぼこぼこと不均一に空いていて、木綿豆腐のような表面 - 

保存食として、紀元前からあったと言われるチーズ / そのままでは大変塩辛い

【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】

(文=中川明紀・ライター、編集者  イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 古代ギリシャ人も好きだった?フェタチーズ =2/3= ◆◇

   欧米でも一般的に食べられているグリークサラダ(ギリシャサラダ)にも必ずフェタチーズが乗るという。そう考えると、本当に日本の味噌みたいに身近なものなんだなあと思う。

 しかし、このフェタチーズ、世界各地に広まったことで近年は牛乳でつくるまがい物なども出回るようになってしまったらしい。そこで国を超えた論争のすえ、2002年にEU(欧州連合)におけるPDO(原産地名称保護制度)に登録された。PDOは高品質な農産品・食品の名称を保護するための制度であり、フェタチーズはギリシャの限られた地域で、新鮮な羊乳または羊乳と山羊乳を混合したものを使って伝統的な製法でつくるチーズと定められたのである。

 つまり、フェタチーズの色やにおい、味わいはギリシャでつくられるからこそ生まれるもの。たとえ、遠く日本にいてもギリシャの風土を感じられる食べ物なのだ。

「最近は日本でも会員制スーパーのコストコなどでフェタチーズが手軽に買えるようになってうれしい。本当に毎日食べても飽きないからおもしろいよ。いろいろな食べ方があるけれど、やっぱりシンプルなのが一番かな。オリーブオイルとハーブを少しかけてね」とジョージさん。なるほど、オリーブオイルをかけることでフェタチーズにまろやかさがプラスされる。

 オリーブオイルもまたギリシャ料理には欠かせないものだ。オリーブの原産地は地中海沿岸といわれ、紀元前3000年頃には栽培されていたと伝わる。そして、紀元前800年頃には神話に登場するほどオリーブの木は古代ギリシャにとって重要なものになっていた。中でも有名なのが知恵の女神アテナの神話だ。

 ある土地の守護神の座を巡って海の神ポセイドンと女神アテナが争った。そこで住民により多くの恵みを与えた者にその座を与えることになった。ポセイドンは白馬と塩水の泉を与え、アテナはオリーブの木を創り出して小高い丘に植えたという。オリーブは食料のほか、燃料や医療にも役立つ。結果、アテナが争いに勝利して守護神になった。その土地はアテナイ、現在のギリシャの首都アテネである。

 実際、古代ギリシャではアテナイを中心にオリーブを栽培し、オリーブオイルを貿易の主要商品とすることで大国へと発展していったそうだ。現在、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし、抗酸化物質でもあるオレイン酸を多く含み、健康によいと日本でも消費が増えているオリーブオイル。ギリシャは国民一人当たりの消費量が世界一で、一人年間13リットルを消費しているという(2016年国際オリーブ協議会調べ)。

「オリーブオイルにレモンとトマト。この3つがギリシャ料理の味付けの基本だね。魚や肉にはレモンをたっぷりかけて食べるよ」とジョージさんがいう。すると、その横で藤原さんが「ギリシャ人の魚やお肉の食べ方はすごく豪快なんですよ」と笑った。

 たとえば、魚。シーフードレストランに行くとけっこうな大きさのタイが一匹丸ごと焼かれて出てくる。それをオリーブオイルとレモンで食べるのだという。また、郊外には200~300人は収容できる肉料理の専門店があって、そこでは羊も豚も、牛までもが一頭丸ごと焼かれているそうだ。

「私が行ったお店はどの肉も500グラムからしか注文できませんでした」と藤原さんが振り返ると、ジョージさんが言う。「家族や友達と大勢で行ってキロ単位でオーダーするんです。すると、焼けた部位から切り落として皿に盛って出てくるのでレモンをしぼって食べるんですよ」

何とも豪快なギリシャ人。ただ、丸焼きにして食べる豪快なスタイルはギリシャの国教であるギリシャ正教からくる習慣でもあるようだ。ジョージさんはいう。

「ギリシャではイースターになると田舎に帰って庭で羊を一頭丸焼きにするんです」

・・・・・・明日に続く

◇ カラフル!牛肉とフェタチーズのスタッフドパプリカ ◇

・・・https://youtu.be/cV6NWqZOd0E・・・

//////参考資料/////// 

■□ 参考資料: 代表的なギリシャ料理(1/2) □■

代表的なギリシャ料理 その1

タラモサラタ (taramosalata) 塩漬けのコイの卵巣をほぐし、マッシュポテトあるいは水か牛乳に浸して絞ってからほぐしたパン、オリーブ油、レモン汁、刻んだタマネギを混ぜた料理。鳥獣の肉に加え、魚肉の消費も禁じられる四旬節の期間中によく食べられる前菜である。 ドマトサラタ (domatosalata) 薄切りのトマトを皿にたっぷりと盛り合わせて、オリーブオイルをかけて食べる。タマネギのみじん切りが少々乗っていることもある。ギリシアの食事の場にはよく登場する。 ホリアティキサラタ (horiatikisalata) トマトとフェタチーズ、薄切りのタマネギをオリーブオイル、胡椒オレガノで和えたサラダ。好みで黒オリーブ、サーディンの塩漬け、ピーマンスベリヒユゆで卵などを加えてもよい。欧米ではグリークサラダとして有名。 ドルマ (dolma) ブドウキャベツの葉で肉と米などのフィリングを包んで蒸し煮にした料理。肉の入らないドルマデスは冷菜にもなる。 イェミスタ (gemista) トマト・ピーマン・ナスなどの野菜の中身をくり抜き、中身をミキサーにかけてオリーブオイルで炒め、米とトマトソースをかけてかき混ぜ、具を野菜に戻し、オーブンで焼いて完成となる。他国では普通ドルマと呼ばれる料理。 ムサカ (moussaka) 炒めてトマトソースで煮込んだ挽肉、油で揚げたナスジャガイモを交互に重ね、ベシャメルソースをかけてオーブンで焼いた料理。アラブ料理に由来し、東地中海地方で広く見られる料理。ベシャメルソースをかけるようになったのは20世紀初めのことである。

スーヴラキ (souvlaki) 炭火かグリルで焼いた肉の串焼き。鉄道の売店や車内販売でも一般的なファーストフードフェタチーズ (feta) ヤギの乳で作った酸味のあるチーズ。食塩水につけて保存するため、醗酵が進まない。そのまま食べる他、サイコロ状に切ったものをホリアティキサラタに加える、サガナキにする、野菜を詰めたピタのフィリングに入れるなど、色々な料理に使う。 サガナキ (saganaki) チーズ(ケファログラヴィエラカセリケファロティリハルーミ、フェタなど)を小型の浅い鉄鍋を使って油で焼いた料理。 ザジキ (tzatziki) ヨーグルトに細かく切ったキュウリ、すりおろしたニンニク、オリーブオイル等を加えたソース。スーヴラキやピタパンにつけて食べる。トルコの「ジャージュク」(cacık) と同じ。 ギロ(イロ)(gyro) ミンチ状にした牛肉羊肉を固めて回転するロースターであぶり焼きし、焼けた部分を薄くそぎ落として供するドネルケバブ風の料理。ザジキ、トマト、タマネギ等とともにピタパンで包んだものがギロピタ(イロピタ)。

・・・・・明日に続く・・・・

孤高のグルメ プロのレシピ フェタチーズと木の実のと蜂蜜 フランス料理 ◆

・・・https://youtu.be/OKaGKD6bdHw・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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