≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 凝乳を塩水に浸して保存性をよくしたフェタチーズ =
- 見た目は白い色で小さな穴がぼこぼこと不均一に空いていて、木綿豆腐のような表面 -
保存食として、紀元前からあったと言われるチーズ / そのままでは大変塩辛い
【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】
(文=中川明紀・ライター、編集者 イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 古代ギリシャ人も好きだった?フェタチーズ =1/3= ◆◇
高度経済成長期、貿易が活発化した日本では港湾物流が激増し、要となる横浜港には多くの外国貨物船や客船が往来していた。その活気に満ちた横浜に魅了され、根を下ろした一人の船乗りがいる。
「初めて日本に来たのは1960年、18歳の時です。世界各地の港に行ったけれど、にぎやかでエネルギッシュな横浜が一番好きだった。それで1970年から住み始めたんです」
ギリシャ人のジョージ・マルケジニスさんはそういって笑う。横浜に移住したジョージさんはギリシャ人船乗りを相手にしたバーを開いた。「当時はギリシャからの船が多く、港にはたくさんのギリシャ人がいたんですよ」という。変遷を経て今は関内と中華街(山下町)で3軒の店を経営している。
私が訪れたのはその一つで、本格的なギリシャ料理が楽しめるレストラン「OLYMPIA(オリンピア)」だ。ウィスキーやリキュールがずらりと並ぶバーカウンターでジョージさんの話に耳を傾けているのである。
「私はギリシャ西部のイオニア海にある小さな島、メガニシ島で生まれました。すぐ隣にあるレフカダ島は英文学者の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生誕地。ギリシャといえばエーゲ海が有名だけれど、イオニア海もすごくきれいなグリーンの海でいいところだよ」
故郷の海を語るジョージさん。故郷といえばやはり聞きたくなるのはソウルフードだ。ギリシャのソウルフードを尋ねると、「10代で船乗りになって世界を巡り、日本に移住してからも50年近く経つから難しいなあ」といいつつも、今でも毎日食べているギリシャの名物があると教えてくれた。
「フェタチーズです」
羊と山羊の乳を原料とし、塩水に漬けてつくる。誕生したのは紀元前という現存する世界最古のチーズだ。和食でごはんを食べる時に味噌汁が付くように、ギリシャではパンにフェタチーズが欠かせないらしい。「ギリシャでレストランに行けば頼まなくても勝手に出てくるよ」とジョージさん。この店でも食べられるというのでいただくことにした。
出てきたフェタチーズは四角い形で真っ白だった。一見、固そうだがフォークでさすとホロホロと崩れる。口に入れるとポソポソとした食感とともに、軽い酸味と乳のコクがふわっと広がった。山羊の乳と聞いていたので臭みがあるのかと思っていたが、熟成が強くなくそれほど感じない。ただ、塩漬けにするだけあって塩味はけっこう濃い。
「クセはないけれど味がしっかりしているので、隠し味としてスープに入れたり、料理の調味料としても使います。ギリシャ料理には何でも合いますよ」とオリンピアの店長の藤原美木子さんが教えてくれた。いまや欧米でも一般的に食べられているグリークサラダ(ギリシャサラダ)にも必ずフェタチーズが乗るという。そう考えると、本当に日本の味噌みたいに身近なものなんだなあと思う。
しかし、このフェタチーズ、世界各地に広まったことで近年は牛乳でつくるまがい物なども出回るようになってしまったらしい。
次回に続く・・・・・
◇ フェタチーズと彩りのサラダのつくりかた ◇
・・・https://youtu.be/xxr-W7s3E8k・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料: ギリシア料理(1/3) □■
ギリシャ料理(ギリシャりょうり)とは、ギリシャおよびその周辺で供される料理。 2010年にイタリア料理、スペイン料理、モロッコ料理と共に『地中海の食事』としてユネスコの無形文化遺産に登録された。
オリーブ油の強い風味とのバランスを取るためにしばしば料理にトマトトマトで酸味を加えることが多い。なお、新大陸を原産地とするトマトが伝来する以前は酢を用いていた。
ギリシャ料理は野菜の使い方が多彩である点にも特徴を持つが、これはギリシャではギリシャ正教会の戒律により肉食を禁じられる期間が非常に長いからである。ちなみに1950年代までは多くのギリシア人にとって週2回以上肉を食べることは稀であった。その一方で、タコやイカ、巻貝、魚卵の消費が多い。
またバルカン半島や中東同様、酒を飲みながらメゼという前菜をつまむ習慣もある。
他国の料理との共通性
ギリシア料理は地中海料理の一種だが、イタリアや南フランスの地中海料理のみならずトルコ料理やレバノン料理など東地中海地方の料理との共通点も多い。これは、アナトリア半島(現在のトルコ)が長い間ギリシャ人主体の東ローマ帝国の領土であった上、近代に入ってギリシアがオスマン帝国領となり、独立後も希土戦争終結後に締結されたローザンヌ条約に従いトルコとギリシアの間で大規模な住民交換が行われるまでの約100年間は多くのギリシア人がトルコ領内に居住していたためである。
トルコ料理との共通性は、特にマケドニアとトラキア地方の料理で顕著である。600年以上もヴェネツィアとイギリスに支配されたイオニア諸島では、イタリア料理とイギリス料理の影響が強く見られる。
・・・・・よいお年を
家庭で作るギリシャ風フェタチーズ ◆・・・https://youtu.be/XPcmbeDoOYU・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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