≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 朝には道ばたでパンを売る姿がよく見られ、ジャガイモ・トウモロコシが主食=
- 豚肉は高級な食材とされる。クイと呼ばれる天竺鼠の一種も食用としている -
民族の発酵酒“チチャ” にかける情熱は強く、ボリビア料理を彩る
【この企画はWebナショジオ_「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」】
(文=中川明紀・ライター、編集者 イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 口に広がる汁の旨みがたまらない!ボリビアの朝ごはん =3/3= ◆◇
「サルテーニャはほとんどの人が買って食べていますよ」と、私の問いに答えてくれたのは前のテーブルで食事をしていたロサナさん。彼女もロクサナさんと同じ、サンタ・クルス出身の女性だ。
「サルテーニャをつくれる人は少ないと思います。汁を閉じ込めるのがすごく難しいんです。だからみんなお店で買って食べる。お店によって具や味付けが違うのでそれぞれお気に入りのサルテーニャがあるけれど、どのお店も朝しか売ってないんですよね。すぐ売りきれちゃうから」とロサナさん。一方、エンパナーダは、朝が多いものの午後でも売っているのでおやつに食べることもあるという。
「エンパナーダは家でつくったりもしますよ。私もおかあさんと一緒につくりました。うちは鶏肉とシーチキン、ジャガイモ、タマネギを入れることが多かったけれど、家庭によってはニンジンやグリーンピースを入れたりとさまざま。でも、レーズンとオリーブのどちらかはどの家庭も入っているかな」
ロクサナさんは「エンパナーダも手間がかかるのでつくるのはお祝いの時が多いですね。チーズだけを入れるエンパナーダ・デ・ケソは簡単なのでよくつくりますけど」という。ケソとはスペイン語でチーズの意。エンパナーダ・デ・ケソには砂糖が少しかかっているのがポイントらしく、砂糖の甘さがチーズを引き立てるのだとか。
そんな話を聞きながらボリビアの料理を楽しんでいる間、店には何組もの南米系の客が訪れていた。彼らとは知名さんもロクサナさんもスペイン語で会話をしている。
ボリビアから鶴見に移り住んだ知名さんは、しばらくおきなわ物産センターで働いていたが、その後近所にいたやはりボリビアに移住していた沖縄出身の人の店を手伝うようになった。その店主は足が悪く、知名さんは店を譲り受けるかたちになったのだという。「当時のメニューはボリビアでポピュラーな3つの料理だけ。その1つがサルテーニャでした」と、知名さんは振り返る。
「私が始めてからは、おきなわ物産センターの経験も活かして沖縄料理もメニューにいれました。そのうちに、南米の人たちも来るようになって希望を聞くうちにボリビアを中心とした南米料理のメニューが増えていったんです」
知名さんの店は南米、特にボリビアから来た人たちの拠り所なのだ。しかし、2011年の東日本大震災で多くの人が故郷へと戻ってしまったという。「10人のうち7人は帰ってしまったのではないかしら。今は日本人のお客さんのほうが多いですね」と知名さん。でも、やっぱりこの店は彼らにとって大切な場所だと思う。少なくともサルテーニャは他ではなかなか食べられないのだから。
EL BOSQUE(エル ボスケ) 神奈川県横浜市鶴見区仲通1-55-5 /電話:045-504-4717
※サルテーニャは基本土日のみ。すぐに売りきれるので事前に確認したほうがいい。5個以上であれば予約可能
次回” 「東十条」は南アジアの交差点”に続く
◇ Fricasé Paceño ◇
・・・https://youtu.be/NBepVhfE_bs?list=PLXvn69OpNCNTBBWVb1aq4oG6KU0r-Bww9・・・
//////参考資料///////
■□ 参考資料: ボリビア料理 □■
ボリビア料理は、主として南アメリカ、ボリビアで食される一般的な料理。その食文化は地域ごとに大きく三つ(アンデス高地、ユンガス、オリエンテ)に分類され、それぞれの特色を兼ね備えている。
アンデス高地の料理首都ラパスを中心に人口の半数以上が居住するアンデス高地の地域では、チキンやマトン、ビーフなどを用いた煮込み料理が知られる。代表的料理としてはぶつ切りにしたチキンをタマネギ、塩、黄色唐辛子と一緒に煮込んだシチュー(サフタ・デ・ポーヨ)や調味料・香辛料で味付けした子羊のオーブン焼き(コルデーロ・アル・オルノ)などがある。
ユンガスの料理アンデス山脈の東側斜面に位置する高温多湿な気候のユンガス地方では、シンプルな料理が多い[2]。ピカンテと呼ばれるチキンやビーフを玉ねぎ、トマト、パセリを加えた濃厚なソースで煮込むシチューや、牛肉をパン粉に塗してフライにしたシルパンチョ・コチャバンビーノなどが代表的な料理として知られる。
オリエンテの料理国土の62%を占める東部低地(オリエンテ)の地域では牛肉や豚肉に加え、川魚や家禽類をベースにした料理が多い[2]。代表的なものとしては子豚のオーブン焼き(レチョン・アル・オルノ)がある。
ボリビアの飲料としてはサトウキビから醸成したピスコ、ブドウから醸成したシンガニ、黄色と白トウモロコシを発酵させたチチャ、紫トウモロコシを水煮して作られる非アルコールのチチャ・モラダなどがある。また、これらを果汁や牛乳などで割ってコクテルとしても愛飲する。
チチャ(chicha)とは、南米アンデス地方でよく飲まれている酒の種類。特にペルーやボリビアのチチャは有名である。 ボリビア国内ではコチャバンバがチチャの名産地である。トウモロコシを噛んで唾液の酵素で発酵させるのが、もともとの作り方であったと言われている。
・・・・・明日・次節に続く
◆ Aji de Fideo ◆
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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