≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 戦前 日本の学校給食は、貧困児童の救済を主な目的として運営されてきた =
- 健康の保持増進を図るのが目標とされ、明るい社交性及び共同の精神を養うことが主意 -
食料の生産・流通の正しい理解に導き、健全な食生活・望ましい食習慣を養うことと言う
ここに一つの未来図がある
【この企画はWeb NewsWeek _2019年10月16日(水) 記載に追記・補講した】
(文=木村正人/ NewsWeek_Column イラスト・史料編纂:涯 如水)
◇◆ 日本の学校給食システムで世界の子供たちを「食料砂漠」から救え =2/2= ◆◇
= NewsWeek_Column 2019年10月16日(水) 欧州インサイドReport 木村正人
発育障害や消耗症に苦しむ5歳未満の子供は世界で約2億人。隠れた空腹に苛まれる子供は少なくとも3億4000万人。太り過ぎの子供(5〜19歳)の割合は2000年から16年にかけ10%から20%に増加した。
鉄欠乏は子供の学習能力を低下させ、鉄欠乏性貧血は出産中または出産直後の女性の死亡リスクを高める。また、子供の太り過ぎは2型糖尿病の早期発症、肥満という烙印、うつ病につながる恐れがある。
貧しい食生活は幼児期の栄養不足を悪化させるのに、生後6~23カ月の子供の44%は果物や野菜を与えられず、59%は卵、乳製品、魚、肉を口にすることはできない。その一方で太り過ぎや肥満の子供が増えるのはファーストフードや加工食品、糖質量が多い清涼飲料水が原因だ。
学校に通う青少年の42%が少なくとも1日1回は炭酸清涼飲料水を飲み、46%が1週間に1回以上ファーストフードを食べる。世界中の加工食品の売り上げの77%が大企業100社の手中に握られている。都市部の貧しい子供たちは健康的な食事の選択肢がない「食料砂漠」か、高カロリーで低栄養のジャンクフードの「食料の泥沼」での暮らしを余儀なくされている。貧しい世帯はより安価な低品質の食品を選ぶ傾向がある。
一見矛盾しているようだが、肥満と栄養不足は硬貨の裏表だ。「何百万人もの子供たちが必要なものを十分摂取できず、何百万人もの子供たちが必要でないものを食べすぎている」とユニセフのヘンリエッタ・フォア事務局長は語る。
砂糖税で子供や青少年による清涼飲料水の消費を減らし、低所得者のコミュニティーでも健康で手頃な価格の食品を入手できるよう経済的なインセンティブをつける必要がある。報告書は「発育阻害を減らすため1ドル投資するだけで約18ドルに相当する経済的利益を生み出す」と言う。
来年は日本で栄養サミット
日本の乳児死亡率は世界最低で、5~19歳の太り過ぎの割合も先進国の中で最も低い14.4%。日本の学校給食プログラムは栄養価が高く、健康的だと専門家の間で評価されている。来年、成長のための栄養サミット2020が日本で開催される。
英ロンドン大学シティ校のコリーナ・ホークス教授(食料政策)は「まだ企業が低所得者層の地域に栄養価の高い食品を供給するよう促すインセンティブを与える仕組みがない」と指摘する。
「砂糖税は清涼飲料水メーカーにもうたくさんだというメッセージを送った。日本政府はサミット開催で栄養問題にスポットライトを当て続けることができる。企業も政府も市民社会もこの問題と密接に関係する気候変動と同様にがっちりスクラムを組む必要がある」
日本の学校給食システムが世界中の貧しい子供たちを「食料砂漠」や「食料の泥沼」から救い出すことを大いに期待したい。
新説” 「ソウルフード」食に纏る世界の話題”に続く…
◇◆ 日本の学校給食や教育システムの凄さに海外が大絶賛!◆◇
・・・・・・ https://youtu.be/HuTYs5i9ufk ・・・・・
//////参考資料///////
■□ 世界が注目する日本の学校給食 海外から高く評価されるポイントとは? □■
日本の給食制度を取材し評価した記事は、ワシントンポストやビジネスインサイダーなど複数の海外メディアで取り上げられている。そして最近はSNS上でも同様に日本の給食文化を高評価するビデオが多く視聴されている。海外から見たときに、日本の給食制度はいったいどう映っているのだろうか。
日本の公立学校の給食現場は四つの点において特徴的であると考えられる。まずはその質の高さである。栄養面に最大限の配慮がされており、ほとんどの場合その場で一から料理されている。第二にその価格の安さ、第三に食育の場を設けている点、そして最後に子供たち自身に給仕を行わせている点でも特徴的なようである。この様に日本の公立学校に通っていると当たり前のような給食事情も、世界的にみると当たり前ではないことが多い。
アメリカでは貧困層ほど安価で栄養価の低いファストフードなどに食が偏るため、そういった家庭の子供たちの肥満は深刻な社会問題になっているのである。それと比較して日本の給食は、栄養士による監修のもとで栄養バランスの考えられた献立になっている。
つまり、一日に最低一回は滋養のある食事を子供たちに提供することを可能にしている。もちろん貧困や格差のもたらす問題群の根本的解決には至らないが、安価に栄養価の高い食事を学校で提供できる仕組みができあがっていることは、子供たちの健康をある程度維持する仕組みになっており、世界的にも評価される所以ではないだろうか。
NPO法人Table For Two Internationalでは、アフリカの子供たちに温かい給食を届ける仕組みを作っている。彼らはこの取り組みによって学校からの中退者が減ったことを示した。なぜなら、学校に子供たちを通わせればその子供は家以外のところで栄養をしっかりとって帰ってくるため、保護者たちも子供たちに畑仕事などを手伝わせるより学校に通わせるようになったのである。
事情は少し違うかもしれないが、このように給食システムを整えることは様々にプラスの社会的波及効果が望める制度であることをうかがわせる事例である。
給食を通して食育を行う風習もまた、海外メディアからの評価が高い部分である。You are what you eat – 体は資本であり、食事はその中心である。日本の給食は実際に栄養の取れた食事を取りながら、健康的な食事の重要性を学ぶ場を幼いときから提供している。さらに家庭科が必修科目として教えられているのも、日本の食育の進んでいるところだろう。
最後に、給食の時間には自分たちで給仕をし、食べ終えた後はある程度の片付けも行うことは共同体の一員としての自主性と責任感を育む教育として海外から注目されているようだ。
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_ School Lunch in Japan - It's Not Just About Eating! _
・・・・・・ https://youtu.be/hL5mKE4e4uU ・・・・・・
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