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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =044=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡

= 世界人口約68億人に対して =

- 約8億1500万人が栄養を充分に摂取できない飢餓の状態にある -

ここに一つの未来図がある

【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】

(文=Daniel Stone/訳=conyac  イラスト:涯 如水)

◇◆ 世界8億1500万人が栄養不足、原因は食料へのアクセス ◆◇

数字上は、食べるのに困る人などいなくてよいはずである。 現代社会では経済的な理由で食料の調達が行えない状態(貧困)、拒食症、極端な偏食、自己流の制限食ダイエットなどに伴い発生する。特に、高齢者や自己流の制限食ダイエットによる極端な偏食に伴うものは新型栄養失調と呼ばれる事がある。

しかしながら、21世紀現在においては先進国でも、亜鉛、鉄、ヨウ素、およびビタミンA、ビタミンBなどの欠乏症は広く一般的に発生しており、公衆衛生の問題として認識されている。

 国連世界食糧計画(国連WFP)が推奨する成人1人の1日当たりの摂取カロリーは2100カロリー。世界の農業生産を人口1人当たりに換算すると、必要摂取カロリーを700カロリー上回っている。つまり、世界人口72億人が1日に必要とする量よりも、食料は豊富にあるということだ。

 しかし、飢餓はなくなっていない。問題は、食料へのアクセス確保にある。国連食糧農業機関(FAO)の報告書によると、食料アクセスは全体に改善傾向にあるものの、発展途上国に暮らす8億500万人が十分な食料を得られていないという。インフラの不備や不安定な政治情勢、気候変動といった問題が食料へのアクセスを妨げている。

 今回の報告書『世界の栄養不足』をまとめたFAOのジョセフ・シュミットヒューバー氏は、「問題が改善しつつあるのはよいのですが、目標はもっと高いところにあります」と言う。1990年からこれまでの間に、良質な食料にアクセスできない人の割合は5人に1人から10人に1人の水準まで減った。その間、世界人口は急増したが、栄養不足の人口は2億1000万人も減少しているのである。

 それでも、栄養不足の人が集中する地域はいまだに存在する。その比率が最も高いのはアフリカ。5人に1人が良質な食料アクセスを確保できていない。なかでも中央アフリカ共和国では人口の38%が栄養不足という。内戦が続いて住む場所を失った人が増え、食料の供給や輸送に支障をきたしているのである。

 WFPによると、ザンビアで栄養不足の比率が高い(48%)大きな要因は、インフラにあるという。耐久性のある道路を利用できる人口は全体の20%を下回る。

◇◆ フード・クライシス!【国境なき医師団】 ◆◇

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・・・・・・ https://youtu.be/YdNVsHteZuM?list=PLnW25j-wxx75D7BIUZcgudNJSVGUBeT69  ・・・・・

 一方、アジアでは、栄養不足の人口が最も多い。その筆頭はインドで、栄養不足の人の数は、1億9100万人を数える。ただし、1990年以降、インドの総人口が3億8300万人から12億5000万人にまで増えたのに対し、栄養不足の人口は2000万人以上減っている。

 研究者によると、アジアやアフリカにおける問題の原因は、所得の低さや農業開発の遅れ、社会的なセーフティネットの欠如にある。また、北朝鮮などいくつかの国では、政治環境がわざわいし、貿易や食料支援に支障が及んでいる。

 南北アメリカ大陸でも、栄養不足はおおむね減る方向にあるが、そのなかで栄養不足の人口比率が世界最高の52%となった国がある。中米の島国ハイチである。2010年の地震、2012年に襲った複数のハリケーン、2014年の干ばつによって大きな打撃を受けたのが原因と、WFPは考察している。

データ収集が困難な国もあるため、世界すべての国の状況がFAO報告書に反映されているわけではない。例えばブルンジ(FAOの2013年版レポートでトップになった国)のように調査の必要性が高い地域では、食糧援助もデータ収集も容易でない場合が多い。原因は、市民暴動や自然災害、辺境地に住む人々の存在などが挙げられる。

 世界全体で見ると、栄養不足への取り組みは進捗している。しかし、今後その進み方は頭打ちとなる可能性がある。残された課題がより困難になるためだ。農業の革新によって困窮する国を助けることはそれほど難しいことではない。しかし余った食料を分配するのは農業だけで解決できる問題ではない。農業以外の産業はもちろん、各国の貿易政策も関係してくるからだ。

 FAOのシュミットヒューバー氏は語る。「それぞれの地域で食料生産が可能になれば、次に必要となるのはアクセスの確保です。アクセスの確保はより大きなチャレンジなのです」  (文=Daniel Stone/訳=conyac)

次回“ナポレオンも撃退した!レモンの博物誌“に続く

・・・・・・明日に続く

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_ 私たちは栄養不足で太っている! _

・・・・・・ https://youtu.be/FEM6U1IRkHo ・・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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