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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =042=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡

= 消費者は、形が均一な美しい野菜に慣れている =

- 仏像の形の“梨”がシュールすぎる -

ここに一つの未来図がある

【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】

(文=Rebecca Rupp/訳=小野智子  イラスト:涯 如水)

◇◆ 仏像梨から考える、果物はやっぱり見た目? =1/2= ◆◇

 詩人シルヴィア・プラスの作品に、こんなくだりがある。「洋梨は小さな仏像のように肥える」――お腹をぷっくりとふくらませて、静かに熟してゆく洋梨の様子を完璧に表現している素晴らしいたとえだ。

 ところが近ごろの農園では、本当に小さな仏像にそっくりの洋梨が作られている。瞑想にふけっているようにも見えるこの仏像梨を作るのに欠かせないのが、中国のフルーツ・モールド社が製造するプラスチック製の型だ。同社はほかにも、ハート形のスイカ、星形のキュウリ、人間のお尻の形をしたセクシーなモモなどを作る道具を販売している。

見た目に古くからこだわり

 太古の昔に農耕を始めて以来、人間は果物や野菜にさまざまな改良を加えてきた。当初、そのおもな目的は大きさと生産性――つまり、より大きく、より早く育ち、より多く収穫できる種類を作ることであった。

 やがて人々は、見た目にこだわるようになる。アメリカ大陸では、コロンブスがやってくるはるか以前から、何百種類ものトウモロコシや豆、ピーマン、トマトなどを作っていた。スペインの修道士、ベルナルディーノ・デ・サアグンが書いた『ヌエバ・エスパーニャ諸事物概史』(1577年)には、アステカ王国の町テノチティトランの市場に並ぶ、恐ろしいほど多様なトマトの描写がある。

 “大きなトマト、小さなトマト、葉のようなトマト、ほっそりしたトマト、甘いトマト、大蛇のようなトマト、乳頭型のトマト、蛇のようなトマト。黄色、濃い黄色、黄色がかった色、赤、濃い赤、生き生きとした赤、生き生きとした濃い赤、鮮やかな赤、赤っぽい色、夜明けのバラ色など……”

  見た目に対するこだわりは、必然的に良し悪しの基準を生む。つまり一部の果物や野菜が、ほかのものよりもすぐれた外見を持っているとみなされるようになるのだ。そして真っ先に人々の嫌われ者になったのが、曲がったキュウリだ。キュウリはとくに変形しやすい野菜で、曲がったものは日本でも「曲がり果」などと呼ばれる。授粉に問題があったり、栄養が不足したり、生育条件に不備があると、キュウリは指で突かれたダンゴムシのようにくるりと丸まっていく。

キュウリ矯正筒を開発した「鉄道の父」

 曲がったキュウリは、少なくとも古代中国のころから人々の悩みの種だったようで、彼らはキュウリの先端に石をぶらさげて、下に引っ張ることで果実をまっすぐに伸ばすのがよいと考えていた。古代ローマ人は、空洞になった植物の茎の中で育てることで、キュウリが曲がるのを防ごうとした。

 ヴィクトリア時代のイギリス人は、ガラス製の筒を使った。筒の大きさはさまざまで、最大で60センチまであったという。この筒の中にまだ小さい果実を差し入れて、スッとまっすぐに伸びたキュウリに仕上げる仕組みになっていた。

 このキュウリ用ガラス筒を発明した技師のジョージ・スティーヴンソン(1781~1848年)は、世界で初めて蒸気機関車を使った鉄道を実用化したことで知られ、「鉄道の父」とも呼ばれる人物だ。スティーヴンソンはどうやら、まっすぐで薄くスライスしたキュウリが好みだったようで、ほかにもキュウリのスライサーを発明(あるいは改良)している。

 キュウリ用ガラス筒の仕組みは、洋梨の仏像に使われる型とよく似ている。洋梨の場合も、まだ小さい果実を型に入れて固定すると、果実が大きくなるにつれ、内部の空間を満たして仏像の形になっていく。日本の四国にある農家は、20年ほど前からこれと同様の技術を用いて“四角い”スイカを作っている。ガラスの箱に入れられたスイカは、平均18日間かけて、丸から四角に変形していく。ただし欠点は高価なこと。四角いスイカの価格は丸いスイカの3倍にもなる。

//////参考資料/////// 

■□ 参考資料:仏像の形の“梨”がシュールすぎる □■


中国やベトナムで人気沸騰中!仏像の形の“梨”がシュールすぎる

中国やベトナムで仏像の姿をした梨が販売され、注目を集めている。どれも笑った表情を浮かべており、とってもユニークだ。


 開発に6年、旧正月の贈り物として人気

この梨は小さな実を仏像の型の中に入れて育てたもの。最初に作られたのは2009年。中国人の農家によって6年かけて開発されたと言われている。

そして数年前からこの梨が話題となり、今では幸運をもたらすものとして旧正月をお祝いするために贈られるようになったそうだ。


 ベトナムでも昨年末から人気に火がつく

しかも最近は海外にも輸出されており、ベトナムでは昨年の12月から地元の小さな市場で販売を開始。今では人気に火がつき、多く売れているとか。

実際にベトナムの果物商によれば、当初は数箱しか仕入れていなかったが、今では1トン近くも販売されているという。

 

メロンの仏像なども作られている

現在、この仏像の梨は中国のネット販売サイトでも購入が可能。値段は10個で約600円とされている。

またメロンの仏像などを作っている農家もあり、これらは高級品として箱などに入れられ販売されているそうだ。

縁起物として、もしかしたら今後日本でも人気が出るかもしれない。

・・・・・・明日に続く

□    □ □ □

_ Man Grows Baby-Shaped Fruit _

・・・・・・ https://youtu.be/KprTRvYmlEE ・・・・・・

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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