≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡
= 食肉は将来、どんな風に作られるようになるだろうか =
- ここに一つの未来図がある -
【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】
◇◆ アスパラガスは19世紀のバイアグラだった =1/2= ◆◇
「アスパラガスはうるわしき春の美食、庭に何より欠かせない調度品のようなもの」と、18世紀の植物学者、リチャード・ブラッドレイは書いた。
ただし、アスパラガスにありつくには「堀る」ことが先決とされた。「苗床の幅いっぱいに深さ60センチの溝を掘る」と、当時のアスパラガス栽培の手引書にある。米国のワシントン初代大統領のマーサ夫人も、いいアスパラガス畑を作ろうと思うなら「土は90センチまで掘りなさい」と書いた。
とはいえ、深く掘ってしまいさえすれば、あとはアスパラガスにお任せ。春にはアスパラガスが大地を突き破って次々と頭をのぞかせる。地面から突き出たその形状は男性器にそっくりだ。古代の人々がアスパラガスをセックスと結びつけ、その効能に期待したのも無理はない。
古代ギリシャ人たちはアスパラガスを愛の女神アフロディーテに捧げたし、紀元1世紀に活躍したローマの著述家、大プリニウスは媚薬のひとつに挙げている(「オイルに浸したアスパラガスで体をこすると蜂に刺されなくなる」などと、たわいのないことも書いている)。
結婚初夜にはアスパラ料理
2世紀に書かれた伝説的なインドの性典、『カーマ・スートラ』は、倦怠期カップルにはアスパラガスのペーストを混ぜた牛乳が愛の活性剤になると指南する。
ルネサンス期のヨーロッパでは、機能不全に悩む男性にアスパラガスが効能ありと珍重された。16世紀の英国でハーブ療法の父と呼ばれたニコラス・カルペパーは、著書『薬草大全』の中で「数日間朝食を抜き、アスパラガスの根を煎じたワインを飲めば、男女を問わず情欲を掻き立てられる」と書いている。
19世紀のフランスでは、結婚式の夜に花婿が初夜に備えて3品のアスパラガス料理を食べるという習慣があった。アスパラガスのバイアグラ効果については科学的に証明されているわけではないが、ビタミンA、C、K、さらに葉酸を豊富に含む優れた食品であることは間違いない。そして何より、その味は多くの人を虜にする。
古代ローマを率いたユリウス・カエサルもその1人。シンプルなオリーブオイルでの調理を好んだが、調理法にはこだわりがあったようだ。ある宴席で、アスパラガスの新芽を香りの強いハーブで和えた料理を出されたが、カエサルはこれを気に入らず、がっかりしたと記録に残されている。
初代ローマ皇帝アウグストゥスの時代になると、特別に仕立てた船団「アスパラガス艦隊」で産地から直送。新鮮なアスパラガスをアルデンテに茹でて食べたらしい。当時ローマで流行した言い回し、「アスパラガスを茹でるよりも素早く」とは、まさしく「全速力で」という意味だ。
◇◆ アスパラガスの効果効能 ◆◇
・・・・・・https://youtu.be/px3x_4Cxl9Q ・・・・・
//////参考資料///////
◎ 参考資料:アスパラガス(竜髭菜、Asparagus spp.) (1/2) ◎
アスパラガス(竜髭菜、Asparagus spp.)とは、被子植物の中の単子葉植物に属する多年生草本植物である。クロンキスト体系ではユリ科に含めているが、分子系統学によるAPG植物分類体系ではキジカクシ科に属している。雌雄異株である。
葉のように見えるものは実際は極端にほそく細かく分枝した茎であり、本来の葉は鱗片状に退化している。
日本・中国・朝鮮には自生種のキジカクシ(A. schoberioides)、クサスギカズラ(A. cochinchinensis)などが分布する。キジカクシの茎は食用になり、クサスギカズラの根茎(天門冬)は薬用になる。
アスパラガス属の中にはオオミドリボウキ A. plumosus、クサナギカズラ A. asparagoides、A. myriocladusなど観葉植物にされるものがいくつかある。江戸時代にオランダ船から鑑賞用として日本にもたらされたが、食用として導入されたのは明治のことである。本格的な栽培が始まったのは大正からで、欧米への輸出用缶詰に使うホワイトアスパラガスが始まりであった。
その後国内でも消費されるようになり、昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが主流となった。現在では生のホワイトアスパラガスや調理しやすいミニアスパラガスなどが店頭に並んでいる。アスパラガスを食べたあとの尿に強い臭いを感じる人もいるが、これはアスパラガスに含まれる代謝物質によるもので害はない。
なお、ヨーロッパで広く食用となっている「ワイルド・アスパラガス」("Wild asparagus")はユリ科のOrnithogalum pyrenaicumの花芽であり、オオアマナ属(オーニソガラム)に属する。日本では「アスパラソバージュ」の名で知られる。
日本で最初に栽培・生産を行ったのは北海道岩内町の農学博士であった下田喜久三である。 本州中部では4月下旬頃から6月にかけて若芽が成長し、低温期は1日1回、高温期は1日2回収穫する。長さが25cmくらいに伸びた柔らかい茎を食用とする。土寄せして軟白栽培した白いものをホワイトアスパラガス(白アスパラ)といい、それに対して土寄せせずに普通に育てた緑色のものはグリーンアスパラガスという。
ホワイトアスパラガスの栽培では日光を遮断するために土を被せてアスパラガスを覆ってしまう方法のほか、鉄道などの廃トンネルを利用した栽培も行われている。いずれも家庭菜園でも容易に栽培可能である。
・・・・・・つづく
_ 野菜王国くまもと・ただ今、出荷中!(熊本県産アスパラガス) _
・・・・・・ https://youtu.be/KepQSeNSzVE ・・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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