Quantcast
Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =011=

$
0
0

≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡

= 食肉は将来、どんな風に作られるようになるだろうか =

- ここに一つの未来図がある -

【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】

(文=ロバート・クンジグ/訳=北村京子 : イラスト/涯 如水)

◇◆ 開発が進む人造肉、地産地消で支持は得られるか =3/3= ◆◇

人造肉を地産地消で

 ファン・デル・ウェーレとトランパーの論文は、こうした批判的な意見に応えるものだ。2人は、先進技術の推進者と「ロカボア(地元の食材だけを食べる人々)」を、両者が気に入るような培養肉を提案することで結束させようと考えている。

 食肉工場の脇で暮らすブタは、単なる幹細胞の供給源ではない。彼らは、現代の食習慣の中で多くの人が見失っている食物連鎖とのつながりを、私たちに意識させてくれる存在でもある。「この方法なら問題は一気に解決し、理想が現実味を帯びてきます。そこでは肉が食べられ、動物たちはもはや苦しまない」と、ファン・デル・ウェーレは初期の論文に書いている。

 2人が提唱する製肉法は、ブタから採取した幹細胞を、徐々に大きなフラスコへ移し、最終的に容積20立方メートルという最大級のバイオリアクターがいっぱいになるまで増殖を繰り返す。そこへ酵素を加えて細胞を凝集させ、どろどろになった液体を圧縮して、グラインダーでひき肉にしてから、パテに成型する。この作業を1回行うのに、約1カ月の時間がかかる。

 トランパーの試算によると、バイオリアクター1基で2500人分の肉が供給できるという。ただし口にできるのはひき肉だけで、量は1日30グラムにも満たない。近年、減少傾向にあるとはいえ、アメリカ人はその10倍は肉を食べている。

 このプロセスでは肉の繊維はもちろん、ステーキなど到底作れない。ファン・デル・ウェーレとトランパーは既存の技術で実現可能な方法を模索してきたが、それでも現時点では費用がかかる。一番の問題は、幹細胞を培養するための特殊な成長培地で、まだこれには動物の胎児から採った血清などの材料が必要なのだ。

 成長培地が現在の価格のままだと、培養肉の製造には少なくとも1ポンドあたり240ドルという経費がかかる(100グラム約5300円)。これでは高級スーパーで売るとしても高すぎる。ファン・デル・ウェーレとトランパーの論文にはこうある。「経済的に成り立つかどうかが、培養肉にとって最大の課題となるかもしれない」

・・・・・・・“新石器時代から食べられ、セクハラ用語にもなっている人気料理”につづく

◇◆ First lab-grown burger tried and tested in London ◆◇

・・・・・・https://youtu.be/2o0MCZwL_VE・・・・・

//////参考資料///////

◎ 参考資料 :人造肉(3/4) ◎

「人工肉」は普及する。たとえあなたがそれを嫌っても

食肉業界の問題を解決しうる「人工肉」。まだ知名度も低く価格も高いが、いずれ価格が下がれば普及することは間違いないだろう。人工肉に関するいくつかの世論調査を紹介。

食肉業界が懸念をもたれていることは有名だ。

飼育時に乱用される抗生物質から耐性菌が生じる問題や、肉食は自動車よりも二酸化炭素を排出するとされる問題があるほか、動物たちの処理方法は拷問とみなされることもある。

こうした問題を解決すると期待されるのが、細胞を成長させることでつくられる「人工肉」だ。問題は、まだ味がそれほどおいしくないことと、ハンバーガー1つつくるために33万ドルもするということだ。

 「ぜひ試してみたい」

2013年8月、人工肉バーガーが初めて試食されるイヴェントが行われた。その前の同年5月には、180人のベルギー人を対象にして人工肉に関するアンケート調査が行われている。

この調査で、人工肉とは何かを知っていたのはわずか13パーセント。半数以上は聞いたこともなかったという。大西洋の反対側では、米国のピュー研究所が2014年4月に行った世論調査がある。培養肉を試してみたいと答えた米国人は20パーセントに過ぎなかった。

ただし、調査を行ったベルギーの研究者が、人工肉がどのようにつくられるかを説明すると、回答者のほとんどが「試してみるかもしれない」と答えた。環境へのメリットについて知ったあとは、「ぜひ試してみたい」と回答した人の数がほぼ倍増した。

成否は「肉を食べる人」にかかっている

人工肉はヴェジタリアンには受けるだろう、と思う人もいるかもしれない。しかしベルギーで行われた調査では、ヴェジタリアンの人のほうが「人工肉が不健康である」と考える傾向にあったという。

ブログ『The Vegan Scholar』が行った非公式の世論調査では、人工肉を好ましく思うのは、ヴィーガン(完全菜食主義者)よりもヴェジタリアンの方が多い。培養されたことに対して、あるいは人工肉にも動物細胞が含まれていることに対してヴィーガンたちは反感を覚えるという。

Reddit」や「SurveyMonkey」での世論調査でも同様の結果が出ている。ただし、どの調査も専門家による評価は行われていない。

一方で研究者たちは、人工肉に対するヴェジタリアンやヴィーガンたちの声をメディアが過大評価していると指摘している。人工肉が成功するか失敗するかは、肉を食べない人よりは、肉を食べる人々の肩に──というよりは「口」に──かかっているのだと。

現在普通に肉を食べている人々は、食肉業界で恐ろしいことが行われているかどうかにかかわらず、その価格が下がるまでは人工肉に切り替える理由がない。現状の価格より1,000倍も高価な人工肉バーガーを選ぶ理由はないのだ。

人工肉に取り組んでいる科学者たちは、生産効率が上がることで2020年までに価格を下げて味をよくすることができる、と楽観的に考えている。

 ・・・・・・つづく

_ インテグリカルチャーは細胞培養で「純肉(クリーンミート)」を創り出し _

・・・・・・ https://youtu.be/8XYKVEz5BqQ  ・・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/28270cadcb05f27e411559ab0c61c5e6

後節へ移行 : http://blog.goo._not-yet//012//

----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------

【壺公夢想;如水総覧】 :http://thubokou.wordpress.com

【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/

【疑心暗鬼;如水創作】 :http://bogoda.jugem.jp/

下線色違いの文字をクリックにて詳細説明が表示されます=ウィキペディア=に移行

================================================

  

・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

================================================


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

Trending Articles