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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =010=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡

= 食肉は将来、どんな風に作られるようになるだろうか =

- ここに一つの未来図がある -

【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】

(文=ロバート・クンジグ/訳=北村京子 : イラスト/涯 如水)

◇◆ 開発が進む人造肉、地産地消で支持は得られるか =2/3= ◆◇

  ミズーリ州の新興企業モダン・メドウ社は、人間の臓器を再生するために開発された医療技術を使って、動物の筋細胞から肉を培養する試みを始めている。この方法は、地上の畜産の替わりになることはもちろんだが、同社が市場として見据えているのは、長期の宇宙ミッションだ。

 「培養肉は、食肉がこれまで到達したことのない世界を切り開きます」

 
 同社のウェブサイトにはそんなコピーが踊る。モダン・メドウ社には、ペイパル社の共同創業者であるピーター・ティールも資金を提供している。

  グーグル社の共同創業者サーゲイ・ブリンが支援するのは、また別の事業だ。昨年公開された動画の中で、ブリンは自分がなぜ世界初の培養牛肉ハンバーガーに出資したのか、その理由を説明している。このハンバーガーは昨年夏、オランダ、マーストリヒト大学のマルク・ポストが幹細胞を元に作ったものだ。

 「ときとして、新しい技術が登場し、それが我々の世界に対する認識をすっかり変えてしまう力を持っていることがあります」
 グーグル・グラスをかけたブリンは、カメラをじっと見つめてそう語る。培養肉バーガーの制作には30万ドル以上の費用がかかった。「口当たりはいいのですが、味は改善の余地があります」とポストは言う。彼はいまも、バーガーに脂肪を添加する方法を模索している。

  ポストの長期的な目標は、培養肉ステーキを作ることだ。しかしこの課題は、筋繊維を大量に培養し、それをまとめてハンバーグにする作業よりもはるかに難しい。「血管状の構造のほか複雑な組織をつくり、肉の内層まで栄養分を届ける必要があります。多様な細胞や生体材料をいっせいに、正しい配置で集めなければならないのです」と、ポストは電子メールで回答した。

  一方、工場式の畜産に批判的な人々のなかには、培養肉を解決策とすることに懐疑的な人もいる。食品問題の活動家ダニエル・ニーレンバーグは、「強烈な嫌悪感」にはばまれて、「培養皿生まれの肉」の普及は進まないだろうと考えている。

 「数年前まで豆腐さえ食べようとしなかった人たちが、研究室生まれの肉を食べるでしょうか?」 ニーレンバーグらは、これからはある程度、昔に回帰する必要があると主張する。昔と同じ程度まで肉を食べる量を減らし、家畜は仕切られた囲いの中ではなく、農場でゆったりと育てるのがよいという。  ・・・・・・・つづく

//////参考資料///////

◎ 参考資料 :人造肉(2/4) ◎

人造タマゴ&人造肉の開発

今月末より、香港で“人造タマゴ”「Beyond Egg」が発売される、と中国の「南方都市報」が報じている。

  開発したのは、米国人のJosh Tetrick氏。誕生までに1億8,000万香港ドル、(日本円にして約24億円)かかり、出資者の中にはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の名前もある。すでにゲイツ氏は、人造タマゴを使ったビスケットも口にしており、「鶏卵を使用したものと変わらない」と絶賛。またこれがあれば、発展途上国の栄養不足問題も解決することができると意気込んでいるようだ。

  この“人造タマゴ”は、通常の鶏卵に比べ、約半値での販売が可能。気になる中身は、カナダ産のエンドウ、南アジアの大豆など遺伝子組換えされていない12種類の植物から作られており、普段目にすることのできる鶏卵より栄養素も約25%ほど多いのだとか。

  しかし、この人造タマゴは、いわゆる“黄身と白身に分かれている鶏卵を形そのまま”というのとは異なり、鶏卵栄養価が同じである物質の開発に成功したということだという。そのため、目玉焼きなどに使用することは難しく、卵を利用した加工品であるビスケット、マヨネーズなどに使用される。

 

■人造肉も!?

 米国最大手のweb検索サイト、Googleの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏は、人造肉に食指を伸ばしており、研究費約3,800万円を出資しているという。 牛の筋肉組織から採取された幹細胞を培養して作られた人造肉。作成開始からさらに3週間後、数百万個に増えた細胞を圧縮形成し、冷凍。この過程を繰り返し、人造肉(ハンバーガーパテ)になる。

  この人工肉は、さらに牛肉らしい彩りを得るために赤かぶの汁とサフランが加えられ、肉らしい色へと調整されている。昨年8月には、この人造肉をハンバーガーにして、試食会が行われた。試食した人たちによれば、「食感は非常に肉に似ているが、少々ジューシーさに欠ける」と評されている。

  10数年後には、街なかの店舗でも購入ができるように目指すとのことだが、細胞を培養する関係上、容易に作成するための遺伝子の組み換えが行われる可能性が指摘されており、普及にはまだまだ問題点が多そうだ。

  人造タマゴや肉が、本格的に普及することになれば、畜産関係者へ与える影響も少なくないだけでなく、その品質にもさまざまな問題点が出てくるに違いない。

  だが、人間は食文化を豊かに、また食料の調達を容易にするため、野にあるモノを食料とすべく改良してきた歴史がある。主食となっているコメ、麦、などにしても、その地域それぞれの天候や気候に適応させるべく、交配が続けられてきた。過去の人間が食べていたものと現在のものとでは雲泥の差があるだろう。そう考えると、食品の進歩は必然であるのかもしれない。

 ・・・・・・つづく

_ 肉の大革命!未来の人工肉 _

・・・・・・ https://youtu.be/fqw

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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