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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「バックマン」と呼ばれる西田賢司 =080=

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〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇

= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =

【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】

☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠

曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』

◇◆ =080= コンゴウインコのカップルはいつも仲良し ◆◇

  ここモンテベルデは、11月下旬から乾季に突入した。 とは言っても、晴れているにもかかわらず、風に流されてきた霧雨が舞うような、モンテベルデ特有の日々である。そんな季節の到来とともに、目にする昆虫たちの数がグッと増えた。 一方、ぼくはというと、12月初めから、のどがイガイガ、目がショボショボ、鼻水タラ~・・・クシャミ連発で、体が逆噴射状態のつらい毎日が1週間ほど続いていた。 花粉症かもしれない。

  さて、今回ご紹介するのは大型の鳥、コンゴウインコ(別名アカコンゴウインコ)。 クリスマスの色をちょっと意識してみました(笑)。 最後のページに紹介する昆虫も、ぼくなりにクリスマスをイメージしています。 どうぞご覧ください!

  コンゴウインコ属(Ara属)は、熱帯アメリカの低地特有の鳥で、かつては14種の記録があったが、現在はその約半数がすでに絶滅している。 主な要因は、乱獲と環境破壊だ。 コスタリカに生息しているのは2種、コンゴウインコ(Ara macao)とヒワコンゴウインコ(Ara ambiguous)で、ともに保護活動がなされている。

  コスタリカのコンゴウインコの主要生息地は、太平洋側の海沿いのカララ国立公園とオサ半島のたった2カ所しかない。 11月初旬、そのうちのひとつのオサ半島を訪れた。 モンテベルデからずっと南の低地、オスカー率いるナナフシ調査チームと一緒に。

インコ-3

  調査拠点となる宿泊場所に着くと、建物の横に生えているモモタマナ(トロピカルアーモンド)の木からさっそく「オウムっぽい」声が聞こえてきた(最後に紹介する動画で声が聞けます)。 写真にコンゴウインコがいるのだが、わかるだろうか。 コンゴウインコは鮮やかかつ、赤黄青という自然界ではあまり目にしない風変わりな配色をしているのに、緑の中では不思議と目立たない。 モモタマナの葉の彩りに似ているからだろう。 赤は紅葉する葉で、黄色は日差しを通す葉、青は暗い影の色と言ったところだ。

  翌日、周辺の森の環境を確認するため、オスカーが運転する車で海沿いの道を行くと、またもコンゴウインコに出会った。 湿原の中を、水しぶきを飛ばしながら車を走らせていると、砂浜の向こうに大海原が見えた。 「海を見ておこう!」ということになり、車から降りると、頭上から「ギャーギャー」と鳴き声が響きわたった。

  目の前の立ち枯れした木々の高いところ、20メートルほどだろうか、8羽ほどのコンゴウインコたちが羽繕いをしていた。 オスカーたちが波の高い太平洋を見に行くのをよそに、早速ぼくは鳥たちの写真撮影と観察を始めた。

インコ-4

  高~い木の上を撮影するのは難しいが、カメラが望遠鏡代わりになった。 羽繕いをしたり、羽ばたいたり、目を閉じたり、糞や産毛を飛ばしたり・・・。くちばしが届かない頭の周りは、オスとメスが互い羽繕いし合っている。 おしゃれというか、身なりを気にしている感じがひしひしと伝わってきて、見ていると楽しい。

 1組のつがいが大声を上げながら右手に離れた高い木々へ飛んでいった。 ついていくと、そこにもコンゴウインコが8羽ほど。みんな羽繕いをしていた。 「どんだけ羽繕いをするんや!?」と、ツッコミを入れたくなるほど、観察と撮影をしている間の20分、コンゴウインコたちはどれもこれもずっと念入りに羽繕いをしていた。

  10日後、オサ半島から首都サン・ホセに戻る日、コンゴウインコの大声が遠くから聞こえてきたので、見上げると2組のつがいが頭上を空高く横切っていった。 この鳥たちがずっと安全に、仲良く暮らせる環境であってほしい、と思う。

さて、クリスマスをイメージしつつ、ぼくが選んだ昆虫たちの写真を、四季のない熱帯コスタリカからお届けします♪

ベイツィ

 Ӂ 申年!コスタリカからクモザル登場 Ӂ

クモザル-1

 新年明けましておめでとうございます。 昨年もたいへんお世話になりました。 本年も引き続きどうぞよろしくお願いします! どうも森の中に住んでいると、クリスマスやお正月などといった季節の行事をあまり意識しなくなったと感じる。 でも今回は干支「申(サル)」にちなんでいくつかの生きものを紹介しよう(哺乳類のサルばかりではありません)。

  とは言え、まずはクモザル! コスタリカには全部で4種のサルが生息している。 マントホエザル(前回で紹介)ノドジロオマキザル(前回紹介)、ジェフロイクモザル、そしてセアカリスザルだ。 なかでも一番大きく動きが軽快なのがジェフロイクモザル(別名はアカクモザルまたはチュウベイクモザル)。

クモザル-2

  このクモザルは中央アメリカ一帯に生息していて、コスタリカの広範囲、海沿いの低地から標高2800mまで分布している。 数頭の小さな群れから40頭ほどの大きな群れで昼間に活動するが、絶滅危惧種に指定されていて、簡単には出会えない。

 名前のゆえんは、クモの脚のような長い手足としっぽ、そして茶色い色にあるのだろう。 英名もスパイダーモンキー(spider monkey)だ。体長は50cmほどだが、しっぽは70~80cmもあって手足よりも長い。ジャングルの中で手足としっぽを伸ばしていると、巨大なクモに見える。 そのクモが、枝から枝へと雲梯(うんてい)をするかのごとく宙を駆けて行く。その姿はいつ見ても印象的でワクワクさせてくれる。

クモザル-3

  手には親指がなく、指は4本。長い4本の指を曲げてフック状(かぎ形)にすることで、こんなふうに軽快な移動ができるのだそうだ。 =記載写真参照=

  上の写真は、甲虫サルハムシの一種。 サルに似ていないのに、何でサルハムシ?と思いながらフェイスブックに写真を載せたところ、耳寄りなコメントをいただいた。 サルはサルでも、京都の「くくり猿」というお守りの丸い姿に似ていることからその名前がつけられたそうだ。 早速ネットで検索。 なるほど、似ている! 紹介する2種は、モンテベルデの家の前にすんでます♪  ついこの間、飼育できたチューバッカ似?のガもどうぞ………

クモザル-4

クリスマスリース

  ・・・・・つづく

_ Swing Through the Trees With Amazing Spider Monkeys _

・・・・・・ https://youtu.be/yqzVI0CSKCU ・・・・・・


=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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