〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =063= ゾウムシの“鼻”はなぜ長い? ◆◇
ゾウムシは、昆虫の多様性を象徴する虫である。
ゾウムシ上科に属する虫は世界におよそ6万種が知られており、知られていないものも含めれば20万種を超えると推定されている。おそらく地球上の生物の中で一番多様性が高い生物である(ライバルはハネカクシという甲虫の仲間)。
もちろんコスタリカでも、たくさん見つかる。たぶん1万種はいるとみているが、その多くにはまだ名前が付いていない。生態も、わかっていないものがほとんどだ。
そこで、今回から何度かに分けて、ぼくが10年以上のコスタリカ生活で撮りためたバラエティ豊かなゾウムシたちを紹介したい。飼育・観察してわかった、これまで知られていなかった生態などの一部もお伝えしようと思う。
さて、ゾウムシというとなんといっても特徴は、長く伸びた鼻のような部分(口吻と呼ばれる)。なんであんな長い鼻をしているのだろう?と思われるかもしれない。
主な役割は二つある。
ひとつは、花の奥や実やタネ、枝などの中央にある組織を食べるため。ゾウムシの鼻の先端には、アゴ、つまり口がついていて、ほかの昆虫では届かない植物の“中身”を食べられる。
二つめは、メスが卵を産む穴を用意するため。ほとんどのメスは、長い鼻で植物に穴を掘り、卵をその中に産み、その後セメントのような物質で穴を埋めるという行動をとる。たとえば、こんな感じで。
今回紹介したのは、ほんの一部の一部。ほかにも、風変わりな形をしたゾウムシや鼻が短いゾウムシなど、ホントにいろいろなゾウムシたちがいる。次回もどうぞお楽しみに!
=正面から軟らかい筆で触れると、前脚と中脚を使って逆立ちし、後ろ足を大きく広げる。ゾウムシの
同定は、Dr. Jens PrenaとDr. Henry Hespenheideにお願いしました。ありがとうございます! =
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今週のピソちゃん ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
=参考資料・文献=
ゾウムシ
ゾウムシ(象虫)は、甲虫類のグループの一つ。狭義のゾウムシはゾウムシ科やオサゾウムシ科などに分類される甲虫の総称だが、広義のゾウムシはコウチュウ目(鞘翅目)・ゾウムシ上科(Curculionoidea)に分類される昆虫を指す。口部が伸びた形をゾウに見立てての名であるが、いわゆるゾウムシらしい体型をしていないオトシブミやキクイムシなども含まれる。
成虫の体長は数mmから数cmくらいの小型の甲虫である。丸みを帯びた体表は、硬くて頑丈な外骨格に覆われている。頭部から吻(口先)が長く伸び、その先に口を持つ種類が多く、和名の「象虫」はこれを象の鼻に見立てたところに由来する。この口吻は植物組織に穿孔して産卵するのに適応した器官であるが、二次的にこうした産卵習性を失って口吻が短く退化したものも存在する。動きは遅いが頑丈な外骨格で身を守り、敵に出会うと擬死(死んだふり)をすることが多い。
一部のゾウムシは、外骨格の形成に必要なチロシンを体内の共生細菌ナルドネラに生産させている。
幼虫・成虫とも、すべての種類が植物食で、食物とする部位は葉や髄、花、樹液、果実、朽木、種子など種類によって異なる。成虫が植物組織に口吻で穿った孔に産みつけられた卵から孵化した幼虫が、そのまま穿孔生活に移るものが多く、中には虫こぶを形成するものもある。こうした丁寧な産卵習性のため、大型の卵を少数産卵するものが多いが、コフキゾウムシやシロコブゾウムシといったゾウムシ科の短吻群と呼ばれるグループは二次的に口吻が退化して太く短くなり、小さな卵を多量に土壌中に産み落とし、幼虫は自由生活をする。中には農作物に重大な被害をおよぼす害虫となるものもいる。
森林や草地に多くの種類が生息するため、木の枝の下に布を広げて枝を叩くと、多くのゾウムシが落ちてくる。夜間に灯火へ飛来する種類も多い。コクゾウムシなど、穀物の貯蔵庫に生息する種類もいる。
・・・・・つづく
_ Manuel Antonio Costa Rica _
・・・・・・https://youtu.be/zBrDVQ0WNjg ・・・・・・
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森のなかえ
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