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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「バックマン」と呼ばれる西田賢司 =060=

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〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇

= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =

【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】

☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠

曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』

◇◆ =060= 心頭滅却! 西田流フラフラ昆虫撮影法 ◆◇

 前回、コスタリカは異常気象かもと書いたけれど、情報によると、どうやらエル・ニーニョ現象に向かっているらしい。その影響か、今年の雨季は午後のスコールが少ない。この調子だと首都サンホセがある中央盆地や太平洋側では、今年から来年にかけて水不足になりそうだ。

  さて、前回はぼくが12年にわたって愛用しているデジカメ「ニコンクールピクス4500 (以下、E4500)」についてお話した。今回は、このカメラを使って、上の写真のような小さな昆虫たちを自然にきれいに写し出す「西田流接写撮影法」を紹介しよう。

西田流ー2

  ぼくの撮影法の最大の特徴は、シャッタースピードが遅いこと。だいたい1/8秒~1/15秒と時間をかけて、自然光を取り込みながらも、ブレない写真を撮る。三脚は使わず、カメラは手持ちだ。

 コツは、被写体とカメラを一体化させるところにある。

 まず撮影するもの(被写体)、例えば葉の上に載った蛾を左手の親指と人差し指で持つ。次に右手でE4500を構え、マクロレンズを左手の親指の一部に押し当てる。カメラの位置と被写体の位置、撮る角度によって、レンズを押し当てる左手の部分は異なるが、たいてい、親指の爪の付け根あたりになる。

西田流ー3

  こんな感じ。爪の付け根と親指の根元の2点で固定する。 縦の写真を撮るときはカメラを固定しにくくなるので、左手の指と右手の指をくっつけて安定させる(下)。言わば、被写体とぼく自身とカメラが一体化するのである。これならぼくが動いても、被写体とレンズの位置はあまり変わらない。

  葉の上にとまっているAntaeotrichaというヒラタマルハキバガの一種。背中に幅2mmほどの黒っぽいポッチ(盛り上がった鱗粉)があるのがオモシロイ。正面少し上から狙った。

 この蛾の写真のシャッタースピードは1/8秒。とは言っても、このときは計24回シャッターを切っている。24枚中、この一枚だけが満足いく写真となったわけだ。ということで、シャッタースピードが遅いときは、何枚も何枚も撮る。撮らないといけないのである!

 遅いといっても1/8秒までなら、このやり方で撮れる。でも1/4秒より長くなると、しんどい。 さてどうするか?

 シャッタースピードが1/4秒より長いときはどうするか。

西田流ー4

 まず息をこらえ、目をつぶり、体と気持ちを「脳天から精神が飛び出る」ような感覚にする。 半分意識を失わせ、わずかに息を吐きながら、シャッターボタンを押す。押したら体が前方か後方に、ふらっと倒れる感じだ。

 動く昆虫の場合、シャッターボタンを押す前に、胸の奥の方で被写体に向かって「動かないでおくれ!」と祈る。

 この作業を何回も繰り返すので、しだいに酸欠状態になり息が荒くなっていく。

西田流ー5

 集中力と体力の消耗、エネルギーの消耗が激しいので、撮影後は、だいたいフラフラになっている。 それでもパソコンで写真を確認して、納得いく写真が撮れていたときの気持ちは格別だ♪

  「西田流」の他の利点は、カメラと被写体が一体化している状態で上半身を上下左右に動かしたり、体を360度回転させたりできるので、光の入り具合や背景をスグ自由に選ぶことができるところにある。ぜひみなさんも「西田流」に挑戦してほしい。風が強い雨天の場合なんかは、ひとつのものに、1時間半以上格闘を続けることもあるけれど(汗)。

西田流ー6

西田流ー7

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今週のピソちゃん ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

  これ、ピソちゃん?  いいえ、これはピューマ! ぼくの自宅のそばにはピューマもやってくる! 最下段の写真が撮られたのは、2カ月ほど前の午前4時ごろ、場所は自宅から5分以内のところだ。 バイオロジカルステーションで講師をしているカレン・マスターズ博士が、森の中の林道に定点自動撮影(センサー)カメラを設置して撮影した。

 カレンさんは、ほかの研究者たちと共同で、生物回廊マッピングに取り組んでいて、その情報をこの地域の生態系の保護活動に役立てようと考えているそうだ。

西田流ー8

  夜のモンテベルデには、ピューマや他の小型のネコ科動物、コヨーテなど、ふだん見られない神経質な夜行性動物たちが姿を現す。ときにはピソちゃんを襲うこともあるという。
「ピューマやコヨーテは、子どものピソちゃんを捕食することがわかっています。おとなのピソちゃんを捕食するかどうかはわかりませんが、コヨーテは群れで狩りをするのでおとなを襲うこともあるでしょう」と、カレンさんは教えてくれた。

肉食獣

  先日、お母さんたちに連れられた幼いピソちゃんたちを見かけた。なんと雨と風の中、高い木の上を移動している。その様子を少し動画に収めることができた。

 手のひらに乗りそうな小さな子どもたちが何頭も。なんでまたこんな天候のなかで、あんな高い木々の上を移動しているのか? 
もしかしたら、お母さんは子どもたちに、天敵も多く棲む森の中で生きていくための訓練をさせているのかもしれない。

 【動画】木々の上を移動する子連れピソちゃんの群れと木から下りてくる子どもピソちゃん =強風で小雨の舞う天気のなか、木々のあちこちを移動するピソちゃんたち。幼い子どもたちも、必死にお母さんたちについて行くが、なかでも一番小さな子どもは、ついて行けず木を下りてくる。 =

 ・・・・・・ https://youtu.be/mdDL8lm1Q8A ・・・・・・・

【動画】夜中に歩くコヨーテの群れ =センサーカメラの明りに警戒している。(0:09)(Video from Karen Masters)=

・・・・・・ https://youtu.be/kLZpBxKmngc  ・・・・・・・

 ・・・・・つづく

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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