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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「バックマン」と呼ばれる西田賢司 =059=

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〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇

= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =

【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】

☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠

曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』 

◇◆ =059= ぼくが12年間、昆虫撮影に使っているカメラ ◆◇

Ӂ ぼくが12年間、昆虫撮影に使っているカメラ Ӂ

    コスタリカは雨季。ここモンテベルデの森の上のほうは、小雨の音と木々を揺らす風音にもう2カ月近く包まれている。例年の雨季なら午前中はカーッと晴れ、気温が上昇するのだが、今年は晴れ間が出てもほんの数分だけ。長引く雨風で大小の木々がどんどん倒れていっている。異常気象なのかもしれない。

  さて今回は、そんな天候のなかでも生態の記録で活躍する、ぼくが愛用しているカメラの話をしよう。

 デジタルカメラは日々変化し、性能や機能の向上が著しい。 大型画面はもちろんのこと、タッチパネルやWi-Fi、深度合成や高画質の動画撮影など、機能の進化はもうスゴイとしか言えない。 以前に比べると、画素数も格段に増え、画質や感度も良くなり、手の届きやすい価格のものが溢れている。

撮影ー2

  そんななか、ぼくが毎日のように愛用しているカメラがある。ニコンの「クールピクス4500」というコンパクトデジタルカメラだ(以下、ニコンの型番「E4500」と略記します)。 2002年の6月に発売されたものだから、もう12年以上も使い続けているのである。今回紹介する昆虫たちの接写はすべて、このE4500 で撮影したもの。 もちろん時と場所によって数台のカメラを使い分けているのだが、このカメラは欠かせない。

撮影ー3

 デジカメにしては十分「古い」機種を、なぜ今も使っているのか? E4500にこだわる一番の理由は、接写に向いているところにある。 レイノックス製のマクロレンズ(MSN-505)をつけると、1ミリから数ミリ程度の被写体に、1センチぐらいまで近づいて、自然光だけで大きく撮影できる。 被写体が5ミリもあれば、ほぼ画面いっぱいに撮れる。また奥行き(被写界深度)も深度合成なしでそこそこ得られる。 このE4500+マクロレンズの組み合わせは、今のところ、ぼくにとって最も実用的で、満足のいく接写のセットアップなのである。

撮影ー4

  たとえば、次の写真をご覧いただきたい。卵をお腹に抱えているカニムシ(体長4 mm)で、先日、小雨の中で自然光のみで撮影した。 シャッタースピードは1/6秒。 カニムシの周り(背景)に広がりがある感じがしないだろうか?

撮影ー5

  ぼくは、閉じ込められたような(画角が)狭い写真や、自然光以外で(フラッシュなどを使って)撮影した写真があまり好きではない。 E4500+マクロレンズなら接写でも、ある程度広角で(画角が広く)、小雨の自然光でこれだけ撮れるのに対し、ふつうの一眼レフだと(使用するマクロレンズによるが)たいてい画角狭くなり、また日差しが明るくない限り、ここまで小さな動くものをフラッシュなしで撮影することは難しい(感度をかなり上げられる最近のカメラはどうなのかわからないが)。 また被写体に近づく際、レンズ自体が大きすぎて、じゃまになってしまう。

  E4500の良いところはほかにもある。「ズーム時、レンズが飛び出さないので被写体を驚かせない」とか、「液晶画面ではなく、レンズの方が回転するので、いろんなアングルでの撮影がしやすい」とか、「ボディが大きくなく、軽いので片手で撮影できる」とか・・・。

撮影ー6

  でも、やはり古いカメラなので、いろいろと「クセ」がある。

1    オートフォーカスのスピードが遅く、ピントも合いにくい。
2 バッテリーが長持ちしない。ちなみにぼくは、バッテリーを12個持っている。1個15分持つとして、全部で180分。3時間撮影できる計算だ(汗)。
3 液晶画面が小さく、また傷がつきやすい。あと周りが明るすぎると液晶に映っているものが見えなくなる。
4 感度(ISO)は100。それ以上になると、画像が荒れる(ザラザラになる)。

撮影ー7

  そんなわけで、慣れと根気、ちょっとした大らかさがないと、このカメラを使いこなすのは難しい。それでもぼくにとって、E4500は小さなものを接写するためには欠かせないカメラなのだ。 ところで今回、写真のキャプションに書いたシャッタースピードをご覧になって、かなり遅いことに気づかれたかもしれない。

  実は「秘密」があるのです。さて、どうやって撮ったのか?? 次回は、E4500を使った西田流撮影法とその様子を紹介しましょう。

撮影ー8

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今週の西田 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

  「カトさん」こと瀬戸カトリーヌさんが、TBS『世界ふしぎ発見!』の取材でコスタリカに来られました! 写真は、ぼくが見つけた生き物を、カトさんやスタッフのみなさんにお知らせしているところ。ぼくにとっても、おもしろい発見や学ぶことの多い取材となりました♪ ちなみに、カメラが回っていないときのカトさんの話し方が、大阪の実家の近所のおばちゃんそっくりでビックリ! 聞くと育ちが関西だそうで、コスタリカで地元を感じるという不思議な発見もアリました(笑)。

西田-1

 ・・・・・つづく

_  コスタリカ トルトゥゲーロ Tortuguero Costa Rica _

・・・・・・https://youtu.be/f36yVQ2Zmok ・・・・・・


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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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