〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =058= いつも妻を見守っているコスタリカの国鳥 ◆◇
「ステーションの建物の横の木に、可憐な鳥が巣を作っているよ」 モンテベルデ・バイオロジカルステーションの従業員のおばさんが教えてくれた。
さっそく行ってみると、目が覚めるほど鮮やかな鳥がいた。 アオボウシミドリフウキンチョウという、コスタリカとパナマ西部だけに生息している鳥。和名の通り、青い帽子をかぶっていて、オスは、帽子の下と胸の辺りが鮮やかな黄色に彩られている。
ぼくはコウテイペンギン以外の鳥にあまり興味を持たないのだが、この鳥には惹かれ、さっそくカメラを構え、観察を始めた。 巣は、幹から枝が出ているちょうど付け根に、少しぶら下がるような状態で作られていた。コケや地衣類などの着生植物を集めて編み込んだのか、周囲の木の表面に同化している。
観察していると、この鳥は興味深い行動を取ることに気づいた。
巣作りはオスとメスとの共同作業。つがいは一緒に巣の素材探しに出かけ、一緒に戻ってくる。そして当然、一緒に巣に入るかと思いきや、オスは手前でスルッとひるがえり、近くの枝にとまった。メスの巣作り作業を待っているようだ。オスは、メスが巣に入るまでの安全確認、ボディーガードをしているのかもしれない。
メスは作業を終えると、オスと入れ替わって近くの枝で待つ。オスが作業を終え、また2羽が一緒になると、森のどこかへと飛び立っていく。1~2分すると、また一緒に戻って来てオスがメスを巣の入り口前までエスコートする。 メスを見守るジェントルマン。見習わないと・・・(笑)
観察していると、スグ横の建物のベランダの下に、ほかの鳥の巣があることに気付いた。こちらは、お椀型をしている。
ベランダの下にいたのは、ジグイロ(yigüirro)と呼ばれているコスタリカの国鳥だ! こんなところに巣を作るなんて、日本のツバメのようだ。 こちらの巣もコケ系の植物素材でできているようなのだが、大き目の草(ツユクサの仲間)が生け花風に飾られていて、笑ってしまった。逆に目立ってしまわないのだろうか?
この鳥の和名はバフムジツグミ。さきほどのアオボウシミドリフウキンチョウに比べればずいぶん地味だが、コスタリカのほぼ全土で比較的よく見かけられる、人々の生活空間に溶け込んでいる鳥である。国鳥に選ばれた理由は、この鳥が奏でる美しいさえずりにあるそうだ。
毎年3月から6月にかけて、朝から夕方までこの鳥のさえずりを聴くことができる。「バフムジツグミは雨季の到来をコスタリカのみんなに知らせてくれる」のだという。 母親(メス)がいない間に2階のベランダに上がって、板の隙間から巣を覗いてみると、孵ったばかりのヒナ1羽と卵が見えた。戻ってきた母親は、くちばしにイモムシをくわえていた。
話によると、このバイオロジカルステーション本棟が建てられて24年間、毎年、バフムジツグミの巣を見かけているという。ヒナが巣立っていくと、別のバフムジツグミがやってきて、巣を再利用するそうだ。 バフムジツグミについて、鳥に詳しいMarvin HidalgoさんとAiko Kenmochiから情報をいただきました。
=森の中から聞こえてくる美しいさえずりをどうぞ。鳥そのものは見られません。体の色が森に同化しているので、姿を見つけるのは容易ではありません。撮影地:モンテベルデ、コスタリカ=
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今週のピソちゃん ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・・・つづく
_ Oropendolas nesting in San José, Costa Rica _
・・・・・・https://youtu.be/3QTbecSbLPI ・・・・・・
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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