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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「バックマン」と呼ばれる西田賢司 =052=

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〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇

= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =

【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】

☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠

曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』

◇◆ =052= なにこれ? 葉っぱの上を動く“糞” ◆◇

≪葉の上を移動するキノコバエの一種の幼虫:https://youtu.be/2cTAmrhEujk:≫

  庭先の茂みで、またヘンなものを見つけた。 3ミリほどのムシのフンが、葉っぱの上を滑るように動いている(上の動画を再生してみてください)  ……… 「?」

  よく見ると、カタツムリのような、イラガ(蛾)の幼虫のような・・・ 「なんじゃこりゃ?」

 さっそく大学の昆虫の先生やカリフォルニアのイラガ専門家に写真を送った。さらに自分でもこの幼虫をガラス容器に入れて観察してみた。アレ?と思った。どこかで見たような。

 「もしかしたらキノコバエの幼虫?」

キノコバエー2

  ちょうどそんなときカリフォルニアの研究チームのキノコバエの専門家 Chris Borkent博士から連絡が入った。「飼育は可能か? もしこれがコスタリカでみつかったのであれば、熱帯からの初めての記録だ!」

  おそらく新種だろう。 少し話はそれるが、これまでどれだけ新種を見つけたかと質問されることがある。わからないぐらい見つけている。数えたことはないが、たぶん1000種は超えているだろう。

  でも、新種を見つけようと思って研究をしているわけでもなく、単に新種というだけですごく心がときめくわけでもない。

  ワクワク感や揺さぶられるようなときめきがあるのは、むしろこのキノコバエのように、生態が「新記録!」だった場合だ。たとえば「こんなところもいた!」といった分布の新記録や、「こんな生き方が!」という新しい生態やほかとは全然違う生き方がわかったりしたとき。

 こういったことは、研究仲間や専門家の間では、ちょっとした「ニュース」になる。情報を学者仲間と共有できるときが至福のひとときだ。

  その後、ぼくはこのキノコバエの幼虫を、成虫まで育てることに成功した。

 幼虫の形や行動、サナギになったときの繭の美しさにChrisとぼくは驚かされた。これからさらに詳しく観察や研究を重ね、論文にする準備を進めている。ぼくらのワクワクは続く(笑)。

  次のページでは、ここ数カ月の間にときめきのあった新発見や新記録の一部をご覧ください。最後に、木の実を食べる「今週のピソちゃん」もあります!

<今週のピソちゃん> が食べているものは?

キノコバエー3

  モンテベルデでは最近、群れの中から離れ、1~3頭で餌探しをしている若いオスのピソちゃんをよくみかけるようになった。ステーションの本棟の裏でうろうろしては、何かを食べている。あまり近づいても逃げないので、近くで様子を見ていると 、地面に落ちている木の実を両手で押さえて、モグモグしている。

  上を見上げると、たくさんの実がなっていた。アオイ科のハンペア・アペンディキュラタだ。器用に中の黒い種の周りの白い部分を削り取って食べているようだ。  ぼくも、どんな味がするのか気になって、白い部分を試食してみた。

 「?!」

 幼いころの記憶に似たものがあった! それは、はくせんこう(白雪糕)だ。少し苦みがあるものの、ザラっとした食感で、甘みを感じる・・・わるくはない。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今週のピソちゃん ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ピソ

 キノコバエー4

 =参考資料・文献=

キノコバエ

 キノコバエは、ハエ目(双翅目)カ亜目(長角亜目)キノコバエ科に属する昆虫の総称。また、クロバネキノコバエ科など他の科に属する種についてもキノコバエと呼ばれることがある。キノコバエ科については、ナミキノコバエ科、タケカ科という別称もある。

 蚊に似た体型で、長い触角と細長い脚をもつ。茶色、黒、黄色などの体色を持つ種が多いが、中には鮮やかな色彩を持つ種もある。 メスはキノコ内や洞窟の壁面、樹皮などに産卵し、多くの種で幼虫はそのような環境に生息している。中には他の昆虫やミミズを捕食する肉食性の幼虫もある。

 キノコバエの中には、生物発光する種が何種類か知られている。例えばヒカリキノコバエ属に分類される種は、洞窟内に生息する幼虫が発光することが知られており、土ボタルの異名を持つ。

 キノコバエ科に属する種のうち約800種をツノキノコバエ科(Keroplatidae)として独立させる考えも主張されているが、一般的にはこれらの種はキノコバエ科に含める。それらをまとめた広義のキノコバエ科(Mycetophilidae)には次のような約330属が含まれる。

キノコバエー5

 ・・・・・つづく

_  幼虫の集団移動 「クロバネキノコバエ」 Sciaridae _

・・・・・・https://youtu.be/4rxKAzrInKI ・・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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