〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =036= カマキリモドキはカマキリの真似をしていない? ◆◇
皆さんは、カマキリモドキという昆虫をご存知でしょうか?
世界的にまだ400種類ほどにしか名前が付いておらず、まだまだ研究が進んでいないグループで、名前の通り、カマキリに似ている。三角の頭をもち、鎌(カマ)のような前脚で小さな昆虫を捕らえ、ムシャムシャと食べる。花の蜜も飲むそうだ。
けれどカマキリにそっくり!というほどでもないのがこの昆虫の微妙なところ。英名ではMantisflies=カマキリバエで、飛ぶ様子はハエのようにすばしっこい。それにカマキリモドキのグループの中には、アシナガバチやスズメバチに似た模様をもつものや、クサカゲロウのように見えるものもいる。カマキリの真似をしているわけではないようだ。
このカマキリモドキ。カマキリとは全く違う、アミメカゲロウのグループに属している。コスタリカでは、夜に灯火採集のライトに来ているところを見かけるのがほとんどで、それ以外であまり見かけない。
面白いのは幼虫の生活だ。カマキリモドキの幼虫のほとんどは、クモの卵の汁を吸って成長する。いわば、クモの天敵である。ある種は、クモのメスにしがみついて、メスが卵を産むのを待っているという。待っている間、メスの「生き血」を吸っているそうだ。成長した幼虫は、クモの卵の袋(卵嚢)の中で、繭をつくって、蛹になる。
今回はコスタリカで撮影したカマキリモドキの写真をご覧ください。
Ӂ 枝にぶら下がる枯葉の正体 Ӂ
下の写真をご覧ください。
木の枝にぶら下がり、風が吹くとゆらゆら揺れる姿はまさしく枯れ葉(下にゆらゆら揺れる動画を掲載しています)。 でも、よーく見ると三角の顔がこっちを向いている。
写っているのは、カマキリ。中南米に生息するアカンソプス属の1種だ。
昨年の11月半ばに2センチほどの幼虫を採集してから約半年。モンテベルデにもいっしょに引っ越してきたこのカマキリが、2週間ほど前に成虫になった。
幼虫のころから枯れ葉似。ほぼ毎日顔を合わせ、庭の堆肥にやってくるハエや、ぼくの血を吸おうとするアブを捕まえては与えてきた。バリバリ、ムシャムシャと食べてくれる元気なヤツだ。
でも、ぼくはそろそろ日本に一時帰国するので、このカマキリの飼育を終えて標本にする。長く飼育した昆虫を標本にするのはいつも悲しさ、寂しさ、つらさが込み上げてくるのだが、研究対象だからどうしようもない。乗り越えていくしかない。
どんなことにも、やがて別れが来るのであります。
=参考資料・文献=
カマキリモドキ
カマキリモドキ (蟷螂擬(螳螂擬)、Mantispidae) はアミメカゲロウ目カマキリモドキ科に属する昆虫で、上半身はカマキリ、下半身はクサカゲロウやスズメバチに似た外観を持つ。
頭部は目の大きい三角形で、触角が短いこと以外はカマキリに似る。前脚はカマキリのような鎌構造になっており、異なる点はカマキリが鎌を胸の前に構えるのに対して、カマキリモドキは胸の横、腕より後ろに構える。小型の昆虫などを捕まえて食べることから、一種の収瞼進化と見られる。 翅の輪郭は脈翅目特有の滑らかな曲線でできており、よく飛び回る。黄褐色のものが多く、スズメバチに擬態しているのではないかと考えられている。
・・・・・つづく
◇◆ ハナカマキリが蝶を捕る ◆◇
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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