〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =031= 銛の我が家の常連さん、ハナグマ ◆◇
モンテベルデの森に引っ越してきて3週間。まだ大量の荷物と格闘中で、森へと続く道は目の前にあるものの、まだ一歩も足を踏み入れられていない。それでも野外調査で来ていたときとは一味も二味も違う、「森での生活」を体験し始めている。
そのひとつが、家の前で毎日ハナグマに2~3回顔を合わせること。
お昼ごろ、ぼくが食事の準備などしていると1頭で鼻をクンクンさせながら現れ、何をするでもなく、またノソノソと森の茂みの中へと歩いていく。
台所にしている部屋(台所がアリません)から漂う食べ物のニオイに引き寄せられているのだろうか。あるいは、家の前で飼育している昆虫たちのニオイに反応しているのかもしれない。実際、昆虫の飼育袋を入れた容器が倒されていたりする。
夜は、昆虫たちがあまり入ってこないように、ライトをできるだけ暗くして晩御飯をつくる。料理をしながら、暗闇の森の中を見つめてふと思う・・・ハナグマのように、ピューマがノソノソと、こんばんは~と顔を出さないことだろうか?
Ӂ 透けた虫がやってきた! Ӂ
新しい自宅の隣には学生用ラボがある。夜になると、その部屋の明かりに引き寄せられて、さまざまな昆虫たちがやってくる。
ラボの前を通るたび、窓ガラスにくっついた昆虫を見て歩くのだが、この前、ちっちゃな白っぽい虫が目に留まった。まるでゴムかプラスチックでできているみたいだ。
ん? よく見るとかなり透けているではないか!! さっそくカメラを持ち出し撮影した。ノミハムシの仲間だ。
ノミハムシには、前翅が半透明なものがいるのだが、ここまで透けているのを見たのは初めて。背中側からは折りたたまれた後ろ翅がはっきりと見えるし、腹側からは内臓が見える。脚が動くと中の筋肉の動きも見える。
採集して、白いどんぶりの中で撮影したのが、下の写真。同定を依頼した米国スミソニアン博物館のDavid Furth博士によると、おそらく新種だろうとのことだった。
=参考資料・文献=
アカハナグマ
アカハナグマ (Nasua nasua) はハナグマ族に属する哺乳類の1種。南米に生息する。体重2–7.2 kg、全長85–113 cmになるが、全長の半分は尾が占める。体色は個体差が大きく、尾の縞模様は薄れることもある。だが吻部は白くならず、この点で中米に分布するハナジロハナグマと区別できる。
南米の熱帯から亜熱帯域に広く生息する。分布域は主にアンデス山脈より東の低地で北はコロンビア・ガイアナから、南はウルグアイ・北部アルゼンチンまで。南米の国家ではチリにのみ分布しない。アンデス西部での分布域については多少の混乱があるが、エクアドルの西部、コロンビアの北部と西部から本種の記録がある。ハナジロハナグマは、南米では唯一、コロンビア北西部、パナマとの国境に近いウバラ湖からの記録があるのみである。
森林に生息する昼行性で、地上・樹上双方で生活する。雑食性で、主に果実・無脊椎動物・他の小動物・鳥の卵などを食べる。果実を求めて高木に登る、吻で地面を掘る、石を裏返す、鉤爪で倒木を裂くなどの様々な方法で餌を探す。雌は"bands"と呼ばれる15-30匹の大きな群れを作るが、雄は単独で生活する。生態が異なるために、かつては雄は別の種だと思われ、現在も用いられる "coatimundis" という別名が付けられた。雌雄共に縄張りは持たないため、生活圏は重なることもある。
群れの個体は、小さく鼻を鳴らすことでコミュニケーションをとる。警戒音はこれとは違い、大きな唸り声やクリック音である。警戒音を聞いた個体は木に登り、その後落下して逃げ散る。天敵としてはキツネ・ジャガー・ジャガランディ・イヌ・人間などがある。木の上で眠ることが多い。野生での寿命は7年程度だが、飼育下では14年ほど生きる。
・・・・・つづく
◇◆ kimie ganiの理科教室「アゲハの幼虫の飼育」 ◆◇
=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/0d97aa24fb1afe4d4256f186daf8ecc2
後節へ移行 :http://blog.goo._not-yet//032//
----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【壺公夢想;如水総覧】 :http://thubokou.wordpress.com
【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/
【疑心暗鬼;如水創作】 :http://bogoda.jugem.jp/
下線色違いの文字をクリックにて詳細説明が表示されます=ウィキペディア=に移行
================================================
・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
================================================
・・・・・・・・・・・・・