〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =028= ハキリアリは農業を営む(パート2) ◆◇
前回はハキリアリが森の木々から葉を切り取り、行列をつくって巣に持ち帰るところまでを紹介したので。今回はその続き、巣の中の話。
森を歩いていると、開けた道沿いに20~50センチほど盛り上がった土の丘を見かける。それは、セファロテスハキリアリが巣を掘ったときに地中から土を運び出し、積み上げてできたアリ塚だ。
このアリ塚の下に、ハキリアリの巣の中枢がある。多くの部屋がトンネルでつながっていて全体の大きさは乗用車1台分ほど。中央にあるラグビーボール大の何百もの部屋が「キノコ園」、その周辺にある外側の部屋が「ゴミ処理場」になっている。
ひとつの巣には400~500万匹のアリ(コスタリカの人口と同じぐらい)がすんでいるが、そのほとんどは、大きさの違う3種類の働きアリのうちの小型働きアリだ。アリたちは、葉を細かく刻んで菌床をつくり、「キノコ園」でキノコを育てる。この部屋には卵や幼虫、サナギなどもあって、これらの世話も小型働きアリの仕事となる。
「ゴミ処理場」は、アリの死骸や使い古した菌床を廃棄する部屋だ。廃棄された菌床には窒素などが多く含まれていて、それがやがて土に還り、森をより豊かにする。ハキリアリたちは、持続可能な「農業」の大先輩であり、森を育む大切な役割も担っているのである。
Ӂ 変なカメムシ3連発 Ӂ
カメムシ3連発! ニオイも写真と一緒にお届けできればよいのですが、今回はそれぞれの装いをお楽しみください。
じつはこの3種、それぞれの色や形がだいぶ異なっているけれど、エデッサという同じ仲間のカメムシ。
同じ仲間なのに、それぞれユニークな姿かたち。
たぶん、それぞれが違った、ユニークで「ヘン」な生き方をしているのだろう。
=参考資料・文献=
ハキリアリ その二(2/2)大中小の様々な大きさのアリがいるのは、硬い大きな葉を切り落として運んだり、巣の拡張や、葉を運ぶ運搬路確保の土木工事を行う大型の働きアリ、大型アリの切り落とした葉が大きすぎた場合に分断し、運びやすい大きさにして運んだり、大型アリに出来ない作業をこなす中型の働きアリ、更に細かい作業で活躍する小型働きアリという分業体制になっている。大型の兵隊アリは巣を警備したり、外敵から守る役割を持ち、中型の兵隊アリは葉を運ぶ働きアリをガードし、小型の兵隊アリは働きアリに並行して、絶えずに回りを警戒する。
警備アリと呼ばれる小さいアリは巣に運ばれる葉の上に乗っているが、これはハキリアリに卵を産み、幼虫と共に伝染病を送る寄生バエ警戒の為で、小型警備アリはこのハエが近付くと大きく顎を開いて追い払う。巣の中でも中小の様々な働きアリ達が働いており、女王や幼虫、蛹の世話をするヘルパーアリ、アリタケを栽培する作業に従事する農耕アリ、巣から出たゴミを処分するアリなどが動いている。
硬い葉を切り落とす作業では片側の顎をカギ状にして体を支え、もう一方の顎をカッターナイフのような具合で葉に当てて切れ目を入れて、この原理を応用している。寿命は女王アリが10~20年と昆虫類としては長寿なのに対し、その他のアリは半年程度しか生きられないという。女王の死後は、巣は衰退し、生き残ったアリ達の活動も鈍くなり、やがて死滅する。
・・・・・つづく
◇◆ ハキリアリとキノコ工場 ◆◇
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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