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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「バックマン」と呼ばれる西田賢司 =026=

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〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇

= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =

【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】

☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠

曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』

◇◆ =026= アリの「フタ」を開けてみると? ◆◇

 2カ月ほど前、ジンガサハムシを飼育しようと、餌になる木の枝とともに自宅に持ち帰ったときのことである。飼育袋の中に、黒にオレンジの模様をしたロボットのようなアリが歩いているのに気付いた(下の写真)。

 「もしかしてこれは?」

  飼育袋の中の木は、コルディア・アリオドラという中南米に分布する30メートルにもなる植物で、枝の分かれる部分に膨らみがある。この虫こぶのような膨らみに、さまざまな樹上生のアリがすんでいると大学の先生に教わっていた。

 これまではあまり気にもせず素通りしていたのだが、もしかしてこの飼育用の枝にもこんなアリがいるのかもと思い、膨らみをメスでスパッと切ってみた。

ヒメハキリー1

  「うおっ!」ぼくは目を見開いた。

 アリたちがあたふたしながら幼虫や蛹を守るように隅っこへと移動させているのだが、たくさんいる「ロボット型」働きアリのなかに、なんかヘンなかたちをしたのがいるではないか!

  円盤のような頭をしたアリ!

 もしかしてと思って巣の出入り口の穴を見ると、案の定、その頭でフタをしている! なるほど!

 ロボット型もこのフタ型も同じ種だが、どうやらそれぞれの役割ごとに違う形をしているらしい。

  調べてみると、このアリはコルディア・アリオドラの膨らみがなくては生きていけない種であること、そして他の種のアリたちが巣に侵入しないように、出入り口を硬い頭の扉で閉ざしていることを知った。

  ふだん知っているようなことも、実際にフタを開けてみると新しい世界がそこには広がっていることを痛感した。

コルディア

 Ӂ この小さな山は誰が造った? Ӂ

 地面から「かき氷」のように盛り上がった高さ30センチほどの山。 下の写真。

よく見ると、表面には発芽したばかりの植物、ヤスデにカタツムリ、ミミズにダニ、ハエやトビムシなどなど、たくさんの小さな命が集まっています。

表面の土はさらさら、ふわふわで、山を押すとしなります。 さて、いったいだれが造ったのでしょうか?

答えは下記のイラスト参照。  ヒメハキリアリの一種(下の写真)の巣です。

巣自体はしっかりとしていて、少し傾けると、中にアリたちが栽培しているキノコが見えました(下の写真)。 キノコを栽培?アリが?

次回は、ハキリアリのお話です。どうぞお楽しみに。

誰が造った

 =参考資料・文献=

アリ(蟻、螘) その二(2/2)  

 アリの針と毒腺 : 日本で人家の周囲に見られるアリの多くは針を持たず、持っていても針が脆弱であまり刺さない種類が多い。しかし、特殊化の進んだヤマアリ亜科やカタアリ亜科のアリを除けば、系統的には針を持つものが多数派である。熱帯には、積極的に針で攻撃する種が多い。かなり高等な分類群でも、フタフシアリ亜科は針を持つ。

 針を持たなかったり、刺すほど強靭な針を持たないアリは多くの場合、毒液を敵や獲物の体表に付着、或いは飛ばして相手を攻撃する。針を持つ種類はハチと同様に針を使って毒液を注入する。毒液の主成分は蟻酸とされていることが多いが、これはヤマアリ亜科に限られる。これと同様に針を持たないカタアリ亜科や、針を持つフタフシアリ亜科の中でも、刺すだけではなく噴き出した毒液を直接相手にかける使い方もする。シリアゲアリ属のアリは、別の種類の刺激性物質が主成分である。針で刺して攻撃するアリの毒は、多くのハチと同様、タンパク質やペプチドその他の生理活性物質の混合物である。

 熱帯性の大型種の毒は、刺したときにスズメバチと同程度の激しい症状を引き起こす。日本でも、暖地にある人家周辺に多いハリアリ亜科のオオハリアリ、寒冷地では草木の上でよく活動しているフタフシアリ亜科のクシケアリ類がかなり強力な毒針を持つ。また人家内に生息するフタフシアリ亜科のイエヒメアリも、微細ながら積極的に針で人体を刺すため、ちくちくした不快感を持つ被害がある。

 アリは卵- 幼虫- 蛹- 成虫という完全変態を行う。卵から蛹までを保護しながら家族単位で生活することがよく知られている。蛹では繭を作る種類と作らない種類がある。いわゆる社会性昆虫の代表格であり、真社会性を持つが、実際にはかなりの多様性を含んでいる。

 成虫は性別や役割に応じて「女王アリ」、「働きアリ」、「兵隊アリ」、「雄アリ」、「処女女王アリ」と分化していることが一般的によく知られている。一般的には、雄アリと女王が交尾し、その後、女王が単独で営巣、産卵する。ふ化した子が成長すると働き蟻となり、その後は女王が働き蟻を産み続けることで、群れは大きくなる。しかし中にはアミメアリのように「働きアリ」だけで卵を産んで増えるものや、クロオオアリのように大型の「働きアリ」は居ても「兵隊アリ」として区別できないものなど、様々な種類が存在する。また、女王が複数存在する例も少なくない。

ヒメハキリー2

 アリの巣-2

・・・・・つづく


◇◆ 地球ドラマチック アリ 大地を支配 ◆◇

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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