〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =024= 葉脈から朽ち加減まで再現した超擬態昆虫 ◆◇
先日、アメリカのボストンへ行ってきた。
ハーバード大学比較動物学博物館の研究者、ピーター・ナスクレンスキー博士に会うためだ。これまで何度も一緒にコスタリカで野外調査をしてきた調査仲間であり、友人でもある。
手土産は、コスタリカのコーヒーと、アルコール漬けにしたキリギリスの標本、それにコスタリカ政府の標本輸出許可書。キリギリスの専門家である博士に、コスタリカのキリギリスについて訊いてみた。
――これまでコスタリカでキリギリスが見つかってるの?
「これまでに確認されているキリギリスの仲間は338種類。そのうちの15%ほどに未だ名前が付いていないんだ。調査や研究を続けていけば、種数は400種に達するかもしれないね」
――ぼくが採集したキリギリスも結構いるよね。
「そうだよ。えーっと2010年10月から2012年11月までだいたい2年の間に、ぼくと一緒に採集したものも含めて、約110種、588匹のキリギリスを採集しているね。そのうちたぶん10種類くらいが新種だと思うよ」
今日、写真で紹介するのはそんなキリギリスの仲間のひとつ、ミメティカ属のヒラタツユムシ。種名はまだわからないが、いくら拡大しても枯葉にしか見えないので、ぜひじっくりご覧ください。
Ӂ これは何でしょう? Ӂ
今回は難問です。さて、これは何でしょう? クリスマスツリーに見えないこともない?
横から見ると、トトロのようでもあります。 下の写真は後ろから見たところ。 ・・・・・・・・・答えはイラスト参照。チョウの蛹(さなぎ)です。
大きさは12ミリくらい、葉の裏にぶらさがっていたので、裏返して撮影しました。スカシマダラチョウの仲間で、成虫(写真)は翅が透けています。
=参考資料・文献=
タテハチョウ科
タテハチョウ科(立羽蝶科)は、チョウ目・アゲハチョウ科の分類単位のひとつ。一般に成虫は中型で寿命が長いものが多い。タテハチョウ科に含まれるマダラチョウ亜科・ジャノメチョウ亜科はそれぞれ独立した科として扱う場合もある。南極大陸を除く世界の熱帯・温帯・冷帯に広く分布し、各地域の気候に適応している。12の亜科、600以上の属、5,000種以上が知られ、チョウの中ではシジミチョウ科に次ぐ種類数である。
蝶の蛹は尾部のカギ状器官だけで逆さにぶら下がる垂蛹型である。蛹化の際は幼虫の抜け殻と蛹が肛門の部分でまだつながっている間に、突出した尾端に密生した鉤をそれまで幼虫が尾脚でつかんでいた糸の塊に引っ掛け、次いで体をゆすって抜け殻を糸の塊と蛹の肛門から振り落とし、器用にぶら下がる。幼虫は突起や毛、角をもつものが多く、ケムシの範疇に入るものもいる。
成虫の前翅長はどれも2cm以上で、チョウとしては中型から大型の部類に入る。日本最大のタテハチョウはオオムラサキで、メスの前翅長は55mmに達する。ただし近年ではマダラチョウ類をタテハチョウ科に含めることがあり、その場合には前翅長70mm前後のオオゴマダラが最大となる。
成虫の前脚が耐火して短くなっている。そのためぱっと見たところでは脚が4本しかないように見えるが、よく見ると頭部と前の脚(中脚)の間に小さく折り畳まれた前脚がある。この前脚は歩行や掴まるためには役立たないが、先端に生えた感覚毛で味を感じることができ、感覚器官としての働きに特化している。食事や産卵の直前には餌や幼虫の食草・食樹の表面に前脚を伸ばし触れる動作をおこなう。
成虫は種類によってはもっぱら花に飛来するが、花よりも過熟して落果、発酵しかけた果実の果汁、樹液、動物の糞や死体などの浸出液を好む種も多い。スミナガシのように、花にはまず訪れないという種類もいる。
・・・・・つづく
◇◆ 卵からアゲハ蝶誕生まで ◆◇
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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