〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =017= ナナフシの“七不思議”◆◇
世界中の昆虫好きと会っていくうちに、ナナフシは意外と人気者だということが判明してきた。ペットとして飼っている人もたくさんいるようだ。
タレントのしょこたん(中川翔子さん)もナナフシが大好きだそうで、先日、東京で彼女と山田五郎さんのラジオ番組に出演したときには、その話題で盛り上がった。
今回は最初にタイトル「ナナフシの七不思議」を思いついた(ダジャレです)。そこでナナフシにはあまり詳しくないのだけど、ちょっと勉強してぼくなりにナナフシの7つの「不思議」をまとめてみた。
1 たねにも擬態
ナナフシの多くは植物の枝に擬態している。それだけでもスゴイのだが、なんと卵は植物の種子のような形をしている(下の写真)。卵を地面にぽろぽろと産み落とすものが多い。地面に落ちた卵をアリが植物のたねと「間違えて」運んでいくこともある。
2 卵に比べて幼虫が長すぎる
卵から出てくる幼虫(成虫と同じ形をしている)の大きさが半端ではない。たった2~3ミリほどの卵の中から1センチ以上の幼虫が出てくる。こんな大きな幼虫がどんなふうに「折りたたまれて」卵の中に入っているのだろうか? 卵の20倍もの長さの幼虫が出てくるものもいるそうだ。
3 一生交尾
アニソモルファというナナフシは、成虫になってから死ぬまでずっと交尾し続けるそうだ。オスが死んでからも、メスがオスの死体を胴部の先からぶら下げて歩いている。「がぼん!」
4 枝と交尾
メキシコに生息するファノクレス・ホルニという種のオスは、とにかく交尾をしたがる。メス1匹に3匹のオスが同時に交尾していることもあったり、枯れ枝と交尾しているオスもいたりするそうだ。「どういうことやねん!」ちなみに、学名のホルニは、「性的に興奮状態の」を意味する。
5 オスなしで繁殖できる種も
単為生殖(メスが単独で子をつくること)を行うものがいる。その種数も少なくないそうだ。
6 標高5000メートルでも棲息
南米のアンデスの高山地帯に生息するモンティコモルファ・フラボリンバタという種は、標高5000メートルでも確認されている。植物がほとんど生えない雪と岩の狭間の極限の世界で一体何を食べているのかが気になる。
7 ナナフシは14節
「ナナフシ」だから7つの節があるのかと思いきや、そうではない。頭からおしりの先まで数えると、全部で14の節がある。「七」はたくさんという程度の意味らしいが、個人的にはジュウヨンフシよりナナフシの方が響きがよくて好きだ。
ところで、コスタリカには100~150種ほど棲息していて、そのうちの半分にはまだ名前(学名)がついていない。新種だらけのナナフシの世界。そこには不思議の世界がまだまだ広がっているに違いない
Ӂ クイズ「何が隠れているでしょう?」 Ӂ
写真の中に昆虫がかくれています。 どこに何がかくれているでしょう?(こたえは次のページ! ヒントは前回のテーマです)
<こたえ>ナナフシです。 ここ(↓)
みなさんはどこにいるかわかりましたか?
ナナフシの幼虫が、苔に溶け込むようにじっと佇んでいます。体や脚には苔が生えたような緑の突起物。真上からみると本当にどこにいるかわかりにくいですね。
では、横から見ると・・・ こうして、じーっとしておりました。
=参考資料・文献=
ナナフシ
ナナフシ(七節、竹節虫)は、節足動物門昆虫網ナナフシ目に属する昆虫の総称。草食性の昆虫で、木の枝に擬態した姿が特徴的。「七節」の「七」は単に「たくさん」という程度の意味で、実際に体節を正しく7つもっているわけではない。また、「竹節虫」は中国語由来の表記である。
ナナフシ目の学名の "Phasmatodea" は「異様なもの」を意味するphasma と、高次の分類群を示すodea を合わせたもので、学名についてはこの他に "Phasmida" とする場合もある。
細長い体で、その姿は葉や枝などの植物体に擬態している。また、硬い卵殻に覆われた卵も植物の種子に似ている。体長は数cmから50cmを超えるものまでさまざま。 不完全変態。基本的に両性生殖だが、ナナフシモドキなどは単為生殖を行い、オスが非常に稀である。
翅や飛翔能力を失ったものが多い。進化の程度は様々で、雌雄とも完全な飛翔能力を有するものから、オスのみ飛翔能力を有するもの、雌雄とも完全に無翅のものまである。コノハムシのメスのように、上翅を有するものの飛翔能力は失われている例もある。
防御手段の一つとして、敵に襲われた際に脚を自ら切り離す自切を行う種が多い。失われた脚は、自切が若齡幼虫時に行われたものであれば、脱皮とともに再生していくが、成長段階の終わりに近い時期の自切ほど再生され難く、終齡幼虫・成虫での自切は再生されない。
ナナフシは自重の40倍の重量を運搬することができ、従来は自重の1/20程度の重さしか運べなかった産業用ロボットを改良するためミュンヘン工科大学などで幅広く研究され、ナナフシモデルと呼ばれる6脚ロボットが開発されている。
・・・・・・つづく
◇◆ 激レア!?ナナフシの飼育 Stick insect Breeding ◆◇
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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