〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =015= 熱帯雨林の劇的なスコール ◆◇
キリギリスの専門家のピーターと、コスタリカのカリブ海側にあるバルビージャ国立公園で調査していたときの話。今から約1年前、2011年7月11日のこと。
拠点にしている小屋は標高600メートルの丘の上にあって、周辺には森があまり残っていない。でも谷を挟んで向こう側に、うっそうとした「調査をそそられる」熱帯雨林が見える(上掲の写真)。
「あそこの森で調査がしたい!行こう!」
ということで、ぼくたちは細くて急な傾斜の林道を谷の一番下まで下った。するとそこには大きな川が! どこをどうやって渡ればよいのかを考えていると、ゴロゴロと雷の音が聞こえ、涼しい風が吹いてきて、急に辺りが暗くなった。
「こりゃ来るで~」と思いきや、ポツポツ、ポツッと大粒の雨。
「来た~!」
本格的に大量の大粒雨が降ってきた。
増水のことを考慮すると、川はもう渡れない。小屋に戻るしかない。引き返すと、林道はすでに滝か小川のようになっていた。毒蛇に注意しながら一歩一歩ゆっくりと足を進める(下の動画をご覧ください!!)。
雨はどんどん激しくなっていく。どれほど水が空にたまっていたのだろう?
これまでに「バケツをひっくり返したような雨」は幾度も経験してきたが、それどころではない。巨大なプールをひっくり返したのかと思えるような、これまで体験したことのない豪雨だ。
ずぶぬれになるにつれ、体がどんどん重くなっていく。小屋に着いて、腰からぶら下げたゴミ袋(採集用)を外すと、中には大量の雨水が溜まっていた。吊り下げた、とうてい乾きそうにない衣類が小屋の中に雨を降らせている。さいわい昆虫たちは個々のビニール袋の中で無事だった。
豪雨の中の著者(動画) 撮影地:バルビージャ国立公園、コスタリカ/撮影者:Piotr Naskrecki
https://youtu.be/iHO6NFJHBAs
Ӂ 必殺 !! セミの捕獲網 ! Ӂ
日本は夏休み! 虫捕りシーズン! 夏休みの昆虫といえば、セミにクワガタ、カブトムシ。コスタリカの学校も7月は1カ月ほど休みになるけど、子どもたちが「昆虫採集!」ということは、残念ながらまったくない。
小学校の頃の夏休み、ぼくはよくセミ捕りをした。
朝早く、1匹のセミが鳴きはじめると、他も鳴きはじめ、しだいに耳をふさぎたくなるぐらい大きな「捕まえてくださいコーラス」になる。
そうなると、いざ出陣!
下駄を履き、虫捕り網を片手に、サクラ、松、柿、もみじ、キンモクセイなどいろんな木が生えている母屋のお庭へおじゃま虫する。
虫捕り網といっても普通に売っているものではなくて、セミ捕り専用の網を自作する。網の部分は小ぶりのオクラネット(オクラを入れて売っている緑色のネット)と針金で作り、そこに3メートルほどの細長~い竹竿をつける。この小さな網と竹竿のおかげで、枝と枝との間を縫うようにスルリスルリと木の高いところまで網が届く。
アブラゼミやクマゼミが、5~6匹かたまっているところにそ~っと近づけ・・・
「ひっさ~つ!パカッ」と軽く網をかぶせる。1匹確保すると、周りにいた他のセミたちが、おしっこをしながら四方八方に飛び去っていく。
小さなオクラ網の中に入ったセミは、飛ぼうとしても翅を広げることができないので暴れるだけ。網から逃げていくことはない。これがセミ専用網のスゴイところなのだ。ゆっくり網を下ろして、中にいるセミを手で捕まえて、「ホイ!」と空中へ放り投げると、大空へ元気よく飛んでいく。
そうして何回も、何日もセミのおしっこシャワーを浴びるうちに、鳴き声で騒々しかった朝は少しずつ静けさを取り戻す。
日本では昆虫採集を禁じる学校が最近増えてきていると聞いて、少し悲しい。この夏は日本へ一時帰国する。セミを捕る生き生きとした子どもたちに出会えたらうれしいな~。
マダラヤドクガエル
マダラヤドクガエル(斑矢毒蛙、Dendrobates auratus)は、ヤドクガエル科ヤドクガエル属に分類されるカエル。コスタリカ、コロンビア、ニカラグア南部、パナマ、ホンジュラスに自然分布。アメリカ合衆国(オアフ島)に移入。体長2.5-4cm。種小名auratusは「金色の」の意。体色には地域変異がある。
色彩型(モルフ) : コスタリカ - 黒に金属光沢のある緑の斑紋が入る。図鑑等で単に本種と紹介されるのはこのモルフが多い。 / パナマ - 黒に緑色の斑点が入る。 / ブラック&ゴールド - 黒に金属光沢のある黄色(金色)の斑紋が入る。 / ブルー - 黒に金属光沢のある青の斑紋が入る。 / ブロンズ&グリーン - 赤褐色に金属光沢のある緑の斑紋が入る。 / ブロンズ&ブルー - 赤褐色に金属光沢のある青の斑紋が入る。 / オアフ島には蚊を駆除するために人為的に移入された。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。モルフにもよるが属内でも流通量は多く、主に飼育下繁殖個体が流通する。テラリウムで飼育される。生体に対して大型のケージで飼育するのが望ましい。性質が臆病なため、隠れ家に隠れがちになってしまう面もある。ケージにはヤシガラ土や腐葉土等の保湿力があり潜りやすい床材を敷く。極度の蒸れに弱いため、蓋やケージの側面を金網等にして通気性を確保する。枝や流木、観葉植物等を組んで活動場所や隠れ家にする。
極度の高温や低温には弱いため、夏季にはケージを風通しの良い場所に置いたり冷房器具を使用する。逆に冬季には暖房器具を使用したり、ケージを温室に収納する。昼夜の差をつけたりケージ内の観葉植物のため、鑑賞魚用や爬虫類用の紫外線の少ない蛍光灯を点灯する。餌は初令のコオロギやショウジョウバエ等を餌容器に入れるかケージ内に直接入れて与える。餌に対しては事前にサプリメントを振りかけて栄養価を上げる。長期飼育された個体や飼育下繁殖個体は毒性はないとされるが、念のため素手で生体を直接触れることは避ける。もし素手で触れてしまった場合は、すぐに手を洗うようにする。
・・・・・・つづく
◇◆ マダラヤドクガエル ◆◇
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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