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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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未知なる深海へ 高井 研 =093=

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〇◎ “私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇

= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =

☠  青春を深海に掛けて=高井研=  ☠

ᴂ 第6話  JAMSTECの拳―天帝編― ᴂ

◇◆ 世界一深く潜れる有人潜水艇は必要か? =4/4= ◆◇

ワタクシ、けっしてそのノリが嫌いではありません。

しかし、現在の海洋研究開発の先端は、サッカーにおいて一人の突出した世界最高の選手がいるだけ勝てないトータルフットボール全盛の時代であるように、トータル海洋研究調査の時代に突入したと思います。

FCバルセロナのように、個人としてのトップクラスの選手を持つだけでなく、個々が連動したチームとしての機能が世界一である必要があります。そしてその勝利のための完成された機能が、世界の方向性(モード)を牽引するのです。

例えば、超深海を探査するのに水深11000m級の無人潜水機を持っていれば(現在はコレすらない)、必ずしも有人潜水艇が同じ深度性能を持つ必要はないでしょう。むしろ、「広い視野を持ち複数の研究者を深海へ導くことができる」、「柔軟な調査時間やオペレーションが可能となる快適な潜水調査環境を持った」、「水深6000m級や水深2000m級の複数」の有人潜水艇を、無人機や自律型潜水ロボットとともに展開できる世界初のトータル海洋研究調査の実現を目指す方が遥かに革命的だと思います。

ワタクシは、人がソコ(暗黒の深海)に自ら行って研究調査を行う2大アドバンテージとして、メタ情報感知能力と感動増幅効果を挙げました。視野の広い快適な居住空間を持つ複数の有人潜水艇によるトータル海洋研究調査は、そのメタ情報感知能力と感動増幅効果を飛躍的に高めることができ、その相乗効果によって、かならず画期的科学成果が生まれるに違いないと確信します。

そして、有人潜水機会の増加とそれによって得られた科学成果のインパクトによって、より多くの研究者や研究を支える技術者や将来の国を担う子供達に、そしてその所有者たる国民や為政者達にも、暗黒の深海の美しさや驚異、感動を体感し、「これはまさにスタンド能力!」と知ってもらうチャンスを作り続けて行くことができる未来を願っています。

最後にもう一度、ディープシー・チャレンジのジェームズ・キャメロンのセリフを引用します。

「何をするかだけじゃなく、誰も見たことのない景色や経験や感動を多くの人に知ってもらうことが必要なんだ」

今度は茶化しません。有人潜水艇を持つ最も重要な意味とは、人が自ら暗黒の深海に潜る感動を得る手段を持つことです。そして、これを一人でも多くの人に感じてもらえるように、その灯を絶やさぬ努力を続けていくことこそ、ワタクシ達、海洋研究開発に関わる人間が目指すべき方向だと思います。

ふう。今回も長くなっちまったぜー。

= 海洋立国支える有人潜水調査船・よこすか乗船記「しんかい6500」の母船 3/3 =

【水深1300m】

同日9時、クレーンに吊られたしんかいが海に着水。ボートで近づいたダイバーがしんかいの上部に乗り、手動でクレーンとしんかいを結ぶ結合部を切り離すと、ゆっくりと海に沈んでいく。

しんかいの潜航には燃料を使わない。鉄板の重り(バラスト)としんかいの重力が船にかかる浮力より大きいため、船は海底に向かって垂直に沈む。海底に到達する少し手前でバラストの半分を海底に捨て、船にかかる重力と浮力を釣り合わせて深海探査を行う。帰路は残りのバラストを捨てて水面に浮上する。

着水後1時間ほどで水面下約1300メートルの海底に到達。関係者がしんかいからの画像データを「今か今か」と待っていたが、きれいな画像が到着せずイライラが募る。しびれを切らした関係者はしんかい内の黒羽記者へ音波による「水中通話機」で会話を試みた。「現場の様子はどう?」と尋ねると、「(プランクトンなどの死骸である)『マリンスノー』で何も見えない」との回答。そこで探査地点を変え、再調査に。その後「カニの大群や20センチメートルほどのナマコ、薄い青緑色に見える発光生物などを見た」(黒羽記者)と地上への帰還後に報告している。

【海へのロマン】

その後、しんかいは残りのバラストを放出し、水面に到達。4時間半の航行を終え、よこすかに収容されてミッションが終了した。

黒羽記者は「海底では母なる海に抱かれているような気分で不思議と不安はなかった。正直地上に戻りたくないとさえ思った」とコメント。深海底という別世界に触れられて「うらやましい」と思いつつ、海へのロマンが改めてかき立てられた同行取材だった。 (冨井哲雄が担当しました)

・・・・・・・・つづく・・・・・・・

動画 : 「しんかい6500」完成25周年記念潜航

 

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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