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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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未知なる深海へ 高井 研 =070=

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〇◎ “私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇

= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =

☠  青春を深海に掛けて=高井研=  ☠

ᴂ 第5話  地球微生物学よこんにちは ᴂ

◇◆  「生命は地震から生まれた!」仮説に挑む =1/3= ◆◇

現在「3・11震源域の掘削調査」のため三陸沖を航海中の探査船ちきゅう。この地震メカニズム解明航海になぜ微生物学者の高井研さんが搭乗しているのか。そこには「生命は地震から生まれた!」仮説があったのです・・・。あの巨大津波を引き起こした「プレートの大滑り」から話を始めていただきましょう。

「北米プレートが太平洋プレートの上面を一気に滑ったのだ」と頭の中で想像してみてください。プレートは基本的にはでこぼこザラザラの岩石でできていますので、滑ったプレートとプレートの境界はグガガッ、ゴッゴッという音が聞こえてきそうな激しい摩擦があった、そんなイメージが浮かぶでしょう。

そんなに激しく岩石がこすれたら、こすれた部分はそりゃもう火照っちゃう単純に摩擦熱でアッチアッチになりそうです。実際にそのように予想されており、その摩擦による温度上昇を直接測ることが今回の航海の最大の目標です。

その温度上昇を実測し、こすれた部分の岩石がどのような岩石だったかがわかると、実際のプレートの滑り方が俄然はっきりとわかるようになるというのがこの航海にとっての「幸せのレシピ」です。

摩擦で発生するのはもちろん熱だけではありません。みなさんが摩擦で発生する熱以外のモノと言われてすぐ思いつくのはアレ、「静電気バチバチ」ではないでしょうか。

(引用):  静電気バチバチ―――古代ギリシアに現れた記録に残る最古の哲学者タレスによって紀元前600年頃に発見されたと言われる物理現象。タレスはなけなしのお小遣いで買った「横浜銀蝿」や「なめ猫」が描かれたセルロイドで出来た安っぽい下敷きを、授業中髪の毛にこすりつけることで髪の毛を逆立たせる遊びを思いついた。ふだん小難しいことばかり言うネクラなタレスが女子にキャーキャー言ってもらえる唯一の芸であったと言われている。しかし好きな女の子のスカートをめくり上げる程の未知のパワーを秘めていることに気付き、その至福の行為を猛烈に妄想するあまり道端の溝に落ちて笑われたと言う逸話が残っている。(民明書房「私が恋愛できない理由」より)

もしかして民明書房という有名な出版社をご存じない方もいらっしゃると思いますので、そういう方はぜひググってみてください。それでも「よくわからない」とおっしゃる方は、上記項目を完全に忘れてください。

ただし、摩擦によって生じる静電気は、「異なる物質で出来たモノをこする」ことと「こすったモノを引き離す」ことが必要なので、北米プレートと太平洋プレートの摩擦では静電気の発生は期待できません。

実は地震による岩石の摩擦によって、熱とか音といった物理的現象以外に、水素ガスのような化学物質が発生することが知られています。

= 地球外生命は土星の月にきっといる (3/3) =

海の組成や年齢がわかれば、最低限でもエンセラダスに生命がいるかどうか、いるとすればどのようなものかという生命の存在条件を知ることができる。もう一歩進むと、生命がつくり出したガスや有機物など、より生命の存在を示唆する証拠となる物質を見つけ出すことが目標となる。そして最終的な目標は、もちろん生命を見つけ出すことだ。

「生命がいれば、まず間違いなくエネルギー代謝をするはずです。おそらくはエンセラダスの環境に多いと予想される水素、一酸化炭素、二酸化炭素や窒素を使った代謝でしょう。回収した海水サンプルについては、地球にもち帰る間にもエネルギー代謝が行われているかどうか、放射性同位体標識法を用いて調べるつもりです」

このように、エンセラダスにいる生命が地球上に存在する生命とはまったく異なっていたとしても、エネルギー代謝に注目すれば生命を見つけ出すことができる。探査機の中に、ほかにも質量分析器やレーザー分光器などの測定装置を搭載することで、海水を採取した直後から探査機内で分析を開始できる予定だ。

エンセラダス探査プロジェクトは、まだ計画の段階だ。しかし、すでに高井をはじめとするJAMSTECやほかの大学・研究機関の科学者たち、はやぶさの開発に携わったJAXAの技術者たちが、所属の壁を越えてひとつの目標の下に集まり、ボトムアップでプロジェクトの具現化に向けて動き出している。計画通りに進めば、2030年代半ばにはエンセラダスの海水についての研究を始められるはずだ。ちょうどいまの小中学生たちが、このプロジェクトの主役となれるだろう。

宇宙で生命を見つけられたら、生命科学に革新的な局面が訪れるだろう。それは、地球生命と地球外生命という比較可能な対象を初めて手に入れることを意味するからだ。しかし、このプロジェクトの真の意義は、科学的な価値だけではないと高井は語る。

「もし地球外生命を見つけ出せたとしたら、科学者として最高の自己満足が得られますね。でもそれだけでなく、次はさらにほかの生命を探してみよう、もっと遠くに行ってみようと、みんな絶対に考えるじゃないですか。それが未来に生きる人々の好奇心をゆさぶって、さらに知的活動が続く原動力になる。あくなき人類の知識欲の向上につながる。挑戦すべき人類共通の目標をもつことは、非常に重要なことです。宇宙生命探査というのは、こうした目標につながる大きなステップになれると思いますよ」

宇宙で最初に生命を見つけ出す。それは「生命とは何か」という生命科学最大の難問に迫る挑戦であり、地球上に生きる生命が宇宙で唯一の孤独な存在ではないと知るチャンスである。そして同時に、未来を生きる人々にわたしたちから、知的好奇心という名のバトンを渡すリレーでもあるのだ。

・・・・・・・つづく・・・・・・・

動画 : 巨大地震発生メカニズムを調査!  https://youtu.be/D0_9bLOcpvI?list=PL97pirzgh57Ms7dQy4rBYdXdGFoAdqmXY

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